最終更新日:2025/3/1

(株)テクトロニクス&フルーク

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 商社(電子・電気機器・OA機器)

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

最先端分野の研究を高度な計測ソリューションで支える──そんな仕事の魅力を語ります

PHOTO

計測の世界は奥が深く難しい。だからこそ面白い!

世界的な計測器メーカーであるTektronix Inc.の日本法人であるテクトロニクス&フルーク。同社で活躍する3人の若手に、仕事や会社の魅力、自身の成長などについて語ってもらった。

小山 慶太さん
Sales 3所属/2020年入社

中村 拓未さん
Sales 3所属/2021年入社

竹下 亜唯さん
Sales Operations所属/2022年入社

先輩たちの一日

「豊富な知識を持つベテランが多いことも当社の特徴。いずれの先輩もフランクで接しやすく、自分も上長の背中を追いかけながらやっています」(小山さん)
「入社2年目ながら、最先端研究の現場にて提案活動を行っています。先輩のノウハウを受け継ぎ、来年からは主担当としてお客さまを支えていくことになります」(中村さん)
「研究者と測定器のかけはしになりたい、という気持ちで仕事に取り組み、科学技術の進化に貢献していきたいですね」(竹下さん)

お客さまの研究テーマを踏まえ、最適な計測ソリューションを提案していく仕事/小山さん

技術営業という立ち位置で、お客さまの計測ニーズを踏まえ、最適な製品および計測ソリューションを提案していくことが私の仕事です。
私が担当するのは、大学や研究機関など学術機関のお客さまが中心であり、その研究目的に応じてオシロスコープや信号発生器、デジタル・マルチメータをはじめとした計測器や、それらを組み合わせた計測ソリューションを提案しています。

私が担当するお客さまの研究は、量子コンピュータ研究や半導体レーザー研究など先端分野のものであることから、計測器に要求される性能も特別なものが求められます。さらに複数の計測器を組み合わせた実験系を組んだソリューションの提案なども求められることから、計測技術に対する高度な知識が必要となります。

国策的な研究プロジェクトを担うお客さまに対する営業だけに、一つの案件の受注金額も大きく、また、関わる人間も研究員の方や購買部門の方、自社のエンジニアなどさまざまであり、そうした方々と協力し合って入札を勝ち抜いていくことにもやりがいを感じています。他の計測器メーカーと競合することも多く、いかに「テクトロニクス&フルークにしかできない技術提案を行っていけるか」が重要になります。

そんな仕事の中で一つ忘れられないエピソードがあります。
ある研究機関の測定器調達のコンペに参加した時のことですが、お客さまが以前からテクトロニクス製品に信頼を寄せてくださっていたことと、当社の製品が高周波帯での性能に秀でていたことでお客さまの条件と合致し、私たちが受注を勝ち取ることができました。大変だったのはそこから。特別仕様の製品のため米国本社から調達する必要があることに加えて、年度内納品というお客さまからのオーダーに応えるため、本社と交渉を重ね、かなり苦労しました。この案件では、コンペ、国際調達、納期調整、技術仕様の作成まで全てにわたって経験することができ、非常に有意義な学びを得ることができたと思っています。

前述のとおり、大学や研究機関に対する営業のため、製品知識だけでなく、お客さまの研究テーマや研究内容にも深く精通する必要があり、そうしたトータルな知識を高めていくことが私の目標です。それによって技術の引き出しが増えることになり、よりお客さまのニーズに高いレベルで応えていくことができるようになると思っています。

入社2年目で最先端領域の研究の場で提案活動を行える喜び/中村さん

入社2年目ということで、現在は先輩に同行して、お客さま先での提案や商談などに立ち会いながら、必要な知識やスキルを磨いています。
お客さまは量子分野や素粒子分野をはじめ、最先端の研究を行う大学や研究機関が中心。そこで発生する実測ニーズに対して最適な計測器類を選定の上、ソリューションとして提案していくような技術コンサルティング要素の強い営業です。

当社の技術営業は最先端分野を支える計測機器を扱う仕事ということで、高度な専門知識が欠かせません。そのため、1年目は製品知識を習得することに全力を費やしました。そして2年目の今年からは、先輩に同行の上、実際にお客さまと接しながら実測ニーズや計測上の課題をキャッチし、それを踏まえて提案を行うなど、本格的に技術営業としてのスキルに磨きをかけています。先日は世界最大クラスの放射光施設を有する研究施設にお伺いし、当社製品のデモンストレーションを行いました。入社2年目でこうした国家的なプロジェクトの現場で提案活動を行えるのは本当に刺激的なこと。1年目の自分からは想像できない成長を遂げることができたと感じています。

歴史あるグローバルな計測器メーカーの日本法人ということで、社内には豊富なノウハウを持つ計測分野のスペシャリスト的な先輩営業や先輩エンジニアが多く、皆さんから技術や知識を学べるのが当社のいいところだと思っています。気難しい人は皆無であり、どの先輩・上司も私たち若手を親身に指導してくれます。そうした先輩たちの優しさに甘んずることなく、その技術や知識を正しく継承し、最先端分野の計測ニーズに応えていかなければなりません。それが一つの恩返しにつながると思っています。

そんな先輩たちに少しでも近づくことが当面の目標です。そのために今後も多くのお客さまと接し、最先端研究の現場に立ち会いながらノウハウの研鑽に努め、営業としての提案力に磨きをかけていくことが重要だと思っています。さらに、民生分野のお客さまに対する営業なども経験し、提案の幅を広げていきたいですね。そしていずれは、計測のプロとして、お客さまが本来の研究・実験業務に専念できるよう、計測にまつわる課題を包括的に解決できる営業になっていきたいと思っています。

トレーニングではなく、「楽しみながら学ぶ」というスタイルの研修/竹下さん

現在はOJT期間として、先輩営業に同行の上、研究施設や自動車メーカーの研究センターといったお客さま先を訪問しての提案活動を行っています。お客さまは原子・分子レベルでの物質測定や自動車技術の基礎研究、量子分野などいずれも最先端分野の研究を行う研究機関やメーカーであり、入社1年目からそうした現場での営業を経験できることは非常に刺激的ですね。

多彩な研修で楽しみながら基礎を身に付けていくことができるのが当社のいいところです。
例えば新人研修では、社内各部署の説明、マナー研修、製品知識理解に加え、研修生たちで計測器市場動向を分析の上、プレゼンを行う研修などもあり、さまざまな角度から計測知識や業界知識を学ぶことができました。
特に印象に残っているのが実機を使ったトレーニング。これは好きなものを測りながら計測を学ぶ趣向の研修で、私はスペクトラム・アナライザを使ってさまざまなものを測定し、楽しみながら計測器の使い方や機能を習得することができました。

こうした研修とは別に、当社では個人が好きな目標を立て、会社がその習得を支援してくれるユニークな制度もあります。私の場合は大学が化学専攻だったことで、電気電子の知識が乏しいことから、それを習得したいと申請したところ、電子工作キットを手配してくれたのです。それで回路を組んだり、測定してみることでデジタル回路の知識を身に付けることができました。これ以外にも週に一度、好きなことを勉強していい日が設けられるなど「楽しみながら学ぶ」といった趣旨の学びの機会が豊富にあります。こんな点も当社の隠れた魅力の一つだと思っています。

米国に本社を置くグローバルな会社だからか、自由かつ個人を尊重してくれるような文化が根付いているのが当社の社風です。そんな会社だけに、営業も個人の流儀や裁量で結果を出していくような仕事が許されており、先輩たちを見ていても、自分の強みやスタイルを発揮しながら仕事を楽しんでいる様子を見ることができます。
またコンプライアンスも徹底されており、上司や先輩いずれも優しく接してくれます。それだけに楽しく安心して仕事に取り組みながら、長期的な視野でキャリアを描くことができます。これから先、どんな成長が待っているのか、楽しみでなりません。

学生の方へメッセージ

学生時代は社会人と比べ、“自分のために使える時間”が多く確保できるので、ぜひ、そうした時間を利用し、やりたいことをやってほしいと思います。ちなみに私はそうした時間を使って海外留学を経験しました。社会人では、なかなか学生時代のようなゆとりある時間の使い方はできません。ですから、どんなことでもいいので、自分が好きなこと、やりたいと思っていることをやってください。(小山さん)

仕事で大学などの学術研究と深く関わるようになって感じたことは「実は大学ってすごいことをやっているんだな」ということ。社会人として学術研究に関わっているからこそ、学生目線では見えにくい研究の目的や、その成果が社会に与える影響の大きさなどを強く感じることができるようになりました。そんなすごい学びの場で勉強できる幸せを感じながら、将来を見据えて知見を深めてほしいと思います。(中村さん)

大学は化学専攻でしたが、研究者の目となり耳となる計測器に触れる機会が多くあったことで計測の世界に興味を持ち、当社を志しました。それだけに自分が取り組んでいることを起点に、それをさらに深掘りして業界研究を行うのも一つの手だと思います。また、畑は違うけれども研究の中で培った知見や「何かを探求する」という気持ち、課題に対するアプローチの姿勢などは他の分野でも武器となるはずです。(竹下さん)

PHOTO
結果を急ぐことなく、じっくりと時間をかけて新人を育てていくのが同社の研修。そんな社風だけに、若手たちが伸び伸びと基礎習得に取り組むことができる。

マイナビ編集部から

世界に先駆けオシロスコープを開発したTektronix Inc.の日本法人として、オシロスコープや各種アナライザ、信号発生器、デジタル・マルチメータなどの測定機器の販売・アフターサービスを展開するテクトロニクス&フルーク。エレクトロニクスや自動車、半導体をはじめとした産業分野はもちろん、大学や研究機関など先端領域の研究の場においても、同社の計測器がなくてはならないものとして使われている。

そんな同社を取材してみて特に印象に残ったのは「若手を大切に育てていく」という風土だ。入社後1年間はトレーニング期間と定めており、そのなかで製品知識や計測、営業などの基礎をじっくりと教えていくのが同社の研修だ。2年目からは本格的な営業活動へと入っていくが、仕事に慣れるまでは先輩が同行しサポートを行っていく。技術営業という、高度な専門知識やノウハウが必要な仕事だからこそ、結果を急ぐことなく、じっくりと時間をかけて基礎習得に専念できる環境を整えている。

社風面もグローバルな企業ということで、個人を尊重し、自由なスタイルで結果を追求できる文化や、先輩やベテランが若手を親身に指導していく文化があり、安心して社会人としてのスタートを切り、長期的視野で成長を目指すことができる。こんな点も同社の魅力の一つだといえるだろう。

PHOTO
強力な製品力と高度なノウハウに基づく提案力を武器に、さまざまな先端分野を支えていく同社の仕事。ここでしか得られないやりがいや成長が待っている。

トップへ

  1. トップ
  2. (株)テクトロニクス&フルークの取材情報