最終更新日:2024/7/19

(株)島津アクセス【島津製作所グループ】

業種

  • 精密機器
  • 半導体・電子・電気機器
  • 機械

基本情報

本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

人に向き合い、人に応えていく仕事。幅広く理系分野の知識を活かせます!

  • 理系学科系統 専攻の先輩

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FE(フィールドエンジニア)として成長する若手社員たち

島津製作所の分析機器や計測装置のメンテナンスを一手に手掛ける島津アクセス。さまざまなお客様先で活躍している入社2~3年目の先輩FEたちに、入社から現在までの仕事内容、今後の目標などについて伺いました。

◆ 井上 まりかさん(中央)
横浜支店 第1サービス課 2021年入社
化学生命工学部卒

◆ 八木 靖貴さん(写真左)
横浜支店 第2サービス課 2021年入社
基礎工学研究科修了

◆ 市川 祐基さん(写真右)
東京支店 第2サービス課 2022年入社
生物資源科学研究科修了

先輩社員の横顔

休日は専らライブを楽しんでいるという井上さん。「仕事の配分を自分で調整しやすく、カレンダー通りにしっかり休めるので、オン・オフのメリハリをつけて働けています!」
学生時代から海外旅行に出掛けていたという八木さん。「今年のGWはブラジルに行ってきました。地球の裏側にも行けるのは、休みが取れる会社ならではの良さですね」
登山が趣味で、福利厚生制度のポイントで登山グッズを購入している、という市川さん。「上司ともフランクに話せる職場で、大学の研究室に近い社風も気に入っています」

毎日違うお客様とコミュニケーションができる楽しさ。“頼られる存在”を目指して/井上さん

大学では化学や生物系の研究室に所属し、就職先としては理系の知識を活かせる会社を検討していました。また、スイミングスクールでのアルバイト経験を通じて「人と関わり、アクティブに動き回る仕事がしたい」という思いもあり、これらの点に全て合致していた当社のFE職を志望しました。

入社後はずっと高速液体クロマトグラフ(HPLC)やLCシステムを担当しています。学生時代にも触ったことがある機器で、原理自体は理解できていましたし、「この液とこの液を混ぜるのは厳禁」といった化学的な知識があることも役立っています。一方で、メンテナンスの工具を触った経験はなく、新人研修や先輩との同行作業を経てスキルを身に付けていきました。2年目になり、後輩社員からの質問に答えられた際には、成長を実感できたことを覚えています。3年目には社内資格も取得し、以降は担当できる仕事の幅も広がってきました。

食品・飲料・化粧品メーカーや大学など、毎日いろいろなお客様先を回っていますが、装置の用途や使い方はそれぞれ異なります。それを十分に把握せず取扱説明をしてしまったこともあり、一辺倒ではなく、そのお客様に応じた対応ができるよう心がけています。現場ではお客様から質問をいただくことも多いですが、曖昧に答えず、不明点を正直に伝えることも大切にしていますね。質問を持ち帰って確認して迅速に回答する、という繰り返しで知識が増えていくことも、やりがいにつながっています。作業後のアンケートで「また何かあったら井上さんにきてほしい」とコメントをいただくこともあり、励みになっていますね。相談しやすい雰囲気で接することも大切にしており、何かあったときに、気軽に頼っていただけるFEを目指しています。

作業は基本的に1日で終了するので、毎日のように違う場所に出向き、違うお客様とお話ができる働き方は自分に合っていると感じています。工具は使いますが、力に自信がなくても重たいものを持つような機会はないですし、職場もフラットな雰囲気で誰でも活躍できる仕事だと思います。なかには、直属の先輩も育児をしながら時短勤務をされていたりと、長く安心して働ける会社だと感じています。

わかりやすい説明力も強みにできる仕事。お客様のニーズに応えるやりがいを実感/八木さん

大学では材料工学の分野を広く学び、液晶の研究をしていました。島津製作所の分析装置もよく使っており、故障の際に当社のFEが駆けつけて直してくれたおかげで、研究を中断せずに済んだ経験も。そこから当職に興味を持ち、SHIMADZUブランドにも魅力を感じて入社を決めました。

入社以来、私が担当しているのは、強度評価を行う材料試験機・オートグラフのシリーズです。化学や薬品、鉄鋼、樹脂、食品など多くのメーカーで使われているメジャーな機器で、毎日いろいろな業種のお客様先に出向いています。

1年目は約半年間、先輩の案件について学び、2年目になる頃から単独でお客様先に出向くように。オートグラフは多機能な装置なので新人時代は知識面で苦労しましたが、先輩の作業を見てメモを取ったり、先輩に作業を見てもらってフィードバックをいただいたり、自力で調べたりすることの積み重ねで学びを深めていきました。

お客様先での作業は主に「据付」「点検」「修理」の3つがありますが、まずは据付の案件から担当し、2年目以降はオプション装置がついた難度の高い機器の据付や、簡単な点検も任せてもらえるように。現在は点検が6割、据付が3割、修理が1割くらいのバランスです。初めて自分の成長を実感したのは、3年目の夏ですね。それまで培ってきた知識を活かし、ボリュームのある据付作業を短期間で、かつ落ち着いてやり遂げられたことに大きな手応えがありました。

据付の際には必ず取扱説明を行うのですが、お客様に沢山の質問をいただき、それに全部答えられたときには達成感を覚えます。先方の理解度を測りながら、説明が必要なお客様には1から詳しく、知識があるお客様には不明点だけお伝えするなど、柔軟に調整しながら説明することを心がけていますね。人に教えることは元々好きで、学生時代、実験のアルバイトを通じてわかりやすく説明する力を磨いたことも役立っています。

今後の目標は、より難度の高いオートグラフや、オートグラフ以外の機器にも対応できるようになること。FEは機械いじりが好きな人にも楽しい仕事だと思いますし、「お客様の要望に応えたり、反応が見られたりするのが嬉しい」という人にもマッチする仕事だと思います。先輩や営業担当者と連携しながら作業を進める場面も多くあるので、人とコミュニケーションを図る力なども役立つと思います。

研究室で得た知識も活かしながら成長中!今後はプラスαの提案も行っていきたい/市川さん

FEの仕事に興味を持ったのは、学生時代に所属していた食品系の研究室で、島津製作所の分析計測機器の修理に立ち会ったことがきっかけです。対応に好印象を持ち、調べてみると「社外での勤務が多い仕事」とのこと。飲食店のアルバイトを通じて人と接するのが好きな自覚もあったことから、適性を感じて入社を決めました。

入社後はまず1ヶ月間の全体研修を受講。化学・電気の知識を座学で学んだり、はんだごての実習をしたりと、バラエティに富んだ内容でした。翌月からは京都にある島津製作所の工場研修へ。工具を使って装置の内部の知識を深めましたが、研究室でも使っていたMultiNA(マルチナ)の担当になることが決まっていたので、この装置を重点的に触っていました。

支店に戻ってからは先輩との同行で経験を積み、10月から単独でお客様に出向くように。メンテナンスに際しては1mm単位の調整が必要で、苦戦する場面が多かったので、よく現地から先輩に電話して教えていただいていましたね。2年目の後半頃からは、少しずつ単独でも作業をこなせるようになっていきました。

MultiNAを使用しているお客様は、生物系の研究を行う大学や研究所が中心です。学生時代の研究分野と重なる部分があるので、お客様の話の内容を理解できることや、機器の使い方を心得ていることはアドバンテージになっていると感じています。一方で、取扱説明時にわかりやすく伝える方法については、まだまだ磨きようがあると感じています。

最近は作業時間もだいぶ短縮できるようになりましたが、先輩の仕事ぶりを見ると、まだまだ効率が悪いと感じるので、先輩のように手際よく作業ができるようになることが目下の成長課題です。「依頼されたことをしっかりやる」だけでなく、そこから一歩踏み込み、装置の状態について説明したり、使い方のアドバイスをしたり、定期メンテナンスを提案したりと、プラスαの提案活動ができるようにもなっていきたいですね。まずはこの装置をしっかりマスターしたいですが、いずれは関連機器も扱えるようになることが目標です。

当社は研修が非常に充実しているので、私のように工学や電気の知識がなく、工具も使ったことがないという人も安心して飛び込める会社です。全国各地に出張して点検や修理することもあるので、FEはいろいろな場所に行くことを楽しめる人にも良い仕事だと思います。

企業研究のポイント

企業研究に際しては、まず「自分はどうなりたいか、どんなことをやりたいのか」を考えることが大切です。合わない会社ではなかなか長続きしませんし、転職が当たり前の時代とはいえ、1社目から自分に合うベストな会社に入るに越したことはありません。ぜひ学生時代のうちに「こうなりたい」を見つけて、そこに合致した仕事を選んでいただきたいと思います。

FEという仕事を聞き慣れない方もいると思いますが、一言で表すなら、お客様と対話をしながら、機器の設置やメンテナンスをする仕事です。さまざまな企業・学術機関に出向き、時にはお客様の不安や困り事もケアしていくので、人と接することやサービスを提供するのが好きな人にも、やりがいを感じられると思います。

担当機器に関する知識や技術は興味さえあれば身に付けていけるので、工学や電気の知識がない方も心配は要りません。入社後に島津製作所の工場で実機を触りながら学んだり、グループ独自の認定資格を取得したりしながら、段階的に学びを深めていけます。等級別研修などもあり、幅広い知見を養いながら成長できる会社です。

人が資本のビジネスですので福利厚生や健康経営などにも注力しており、社員定着率が非常に高いことも当社の特徴です。公私を充実させたい方はそういったところにも注目して調べてみていただければと思います。

(管理副本部長 兼 人事・総務部部長 板橋佳則)

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特定の装置に特化したスペシャリストも、多機種を網羅するマルチなエンジニアも活躍している同社。お客様の業種も多岐に渡り、どの理系学部で学んだ知識も活かせる仕事だ。

マイナビ編集部から

メーカーの研究所や国の先端研究機関、高等教育機関などで広く活用されている島津製作所の分析計測機器。その据付やメンテナンスを一手に手がけているのが、島津アクセスだ。バラエティ豊かな機器が揃っていることに加え、各機種のリニューアルも定期的にあるため、作業にあたっては新旧の型番の違いも含めた幅広い知見が必要となるという。極めようと思えば、いかようにも専門性を極めていける仕事であることも、FEという仕事の醍醐味だと感じた。

また全国39拠点を展開し、全国のお客様のアフターフォローを行えることも同社の強み。導入される機器の種類やニーズも地域によって異なり、管理副本部長の板橋さんは「大都市圏では1つの装置を極めるやりがいがあり、地方では幅広い装置に関われる面白さがあります」といった経験談も聞かせてくれた。決まった年数でのジョブローテーションはなく、転居なく働いている社員も多いそうだが、希望すれば全国各地で経験を積むチャンスもあるとのこと。幅広い活躍フィールドやキャリアの選択肢があることも、同社で働く魅力の1つだろう。

理系全般の学生に門戸を開いており、工具を触ったことがない状態で入社する社員も多いそうだが、学生時代の知識も活かせる場面があることは、取材対象者たちの話からもわかる通り。「理系の知識を活かして、人と関われる仕事」を探している人は、ぜひ同社のFEの仕事についてより深く調べてみてほしい。

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理系学生にお馴染みの”SHIMADZUの分析計測機器”を支えているのは、全国に約900名いる同社のFEたち。対人力を活かして、多方面の研究を支えていける仕事だ。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2025に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2026年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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