最終更新日:2025/3/26

(株)島津アクセス【島津製作所グループ】

  • 正社員

業種

  • 精密機器
  • 半導体・電子・電気機器
  • 機械

基本情報

本社
東京都

取材情報

研修・教育について伝えたい

分析・試験機器の安定稼働を実現して、最先端の研究開発やモノづくりを支える

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社員の成長をがっちりと支援する島津アクセス

技術とコミュニケーションの両面からの社員教育に注力する島津アクセス。フィールドエンジニア(FE)として活躍する2人の先輩と、営業事務を担う先輩の仕事から、人が育つ同社の環境に迫ってみた。

津谷 陽向
東京支店 第2サービス課(技術系)
生物資源科学部食品生命学科卒
2024年入社

清水 憩
静岡支店 サービス課(技術系)
工学部生命工学科卒/2021年入社

小島 理恵子
東京支店 第1サービス課(事務系)
経済学部経済学科卒/2017年キャリア入社

先輩たちから一言

「外勤が多いフィールドエンジニアは、自分で何でもトライしたい人に向いている職種。質問するとやさしく教えてくれる先輩がいるので心強いです」(津谷さん)
「今年から初めて新卒のメンターになりました。根拠を持ってアドバイスするためにも改めて勉強する機会が増え、私自身の学びにもつながっています」(清水さん)
「フィールドエンジニアが全国出張しているので、デスクのまわりはお土産だらけ(笑)。明るいメンバーばかりで、会社に来ることが楽しいです」(小島さん)

【津谷さん】充実の研修と先輩たちの指導のもと、一歩ずつ成長し続ける

大学では食品について専攻し、研究室では納豆の中に含まれるたんぱく質の含有量の比較をテーマに実験を繰り返していました。就職活動では食品系の企業を考えていたのですが、研究室の先生から島津アクセスの存在を聞いて興味を覚えたのが転機となりました。人と話しながら仕事をしたいと思っていた私にとってフィールドエンジニアの業務内容は魅力的でしたし、液体クロマトグラフや分光光度計などは研究室でも触った経験があるので、機械に向き合えるのも面白いと入社を決意しました。

入社後は3週間ほどの集合研修を経て、京都の島津製作所の本社での技術研修に参加。担当となった分光光度計に関する基礎知識を学んでいきました。大学時代も可視光の分光光度計を扱っていましたが、機械の中身を知っていたわけではありません。部品の役割をひとつひとつ確認しながらその仕組みを身につける大切な時間を過ごしました。

分光光度計は可視光であれば食品や大学の研究開発、異物が判別できる赤外線であれば工場の品質管理などで用いられています。6月から9月まではOJT期間となり、お客さま先に先輩たちと一緒に訪問しながら仕事の流れを覚えていきました。技術的な対応に関しては研修で学んだ基礎が活きましたが、難しいと思わせられたのはお客さまとのコミュニケーション面。質問を受けても臨機応変に回答できず、そのたびに先輩たちを頼っていました。先輩が親身になってお客さまにお応えしている姿を見て、その領域にたどり着くまでいっそう自己研鑽に励まなくてはならないと気を引き締めました。

10月からは徐々に一人でお客さま先を訪問し始めています。焦ってしまう場面もあったにせよ、まずは“傾聴する”という姿勢を貫くことで、少しずつ課題を理解して、対応できるようにもなってきています。作業後のお客さまアンケートでは高い評価をいただく機会もあり、仕事していく上での励みとなっています。

分光光度計の仕組みも次第にわかるようにはなってきたものの、大学時代に扱ったことのない赤外線に関しては、まだまだ知らないことだらけです。不安を感じる作業もまだ多く存在していますから、これからも勉強を重ね、課題を一つひとつ乗り越えていきたいと思っています。もっとも技術力だけがあればいいという仕事ではないだけに、お客さまと対話していく力も高めながら、早く一人前のフィールドエンジニアに成長したいですね。

【清水さん】地道な学びの繰り返しを経て、成長した自分を実感

大学時代は生命工学を専門にしていた私は、マウスの心臓の細胞をもとに、薬の効能を調べるという研究に携わっていました。就職活動では研究経験が活きる分野も考えたものの、確固たる正解が存在する機械系の仕事が自分の性格に合っているのではないかと思うようになりました。島津アクセスには学内説明会で出会いました。実験室に閉じこもるのではなく、外に出てさまざまなお客さまと関わりながら技術を発揮できるフィールドエンジニアという仕事に魅力を感じ、当社で頑張っていきたい気持ちが強まりました。

入社後は液体クロマトグラフ担当のフィールドエンジニアとして、静岡県内の製薬会社や化学メーカーを訪れる日々を送っています。定期点検を主にしつつ、修理なども手掛けながら機器の安定稼働を支えていくのがフィールドエンジニアの使命。実は学生時代に液体クロマトグラフに触れた経験はなく、入社後に京都の島津製作所で行われた研修でもまったくの経験ゼロは私だけ。それでも講師の先輩が丁寧に教えてくれましたし、同期も支えてくれたおかげで何とか扱い方がわかるようになりました

とはいえ液体クロマトグラフをメンテンナスするにしても、多様な知識を得る必要があるだけに、独り立ちしてからも自分の至らなさを痛感させられてばかりでした。だからこそ、オンラインでの勉強会に参加したり、サービスマニュアルを読み込んだりして自己研鑽に努めてきたつもりです。

そんな地道な積み重ねが実るようになったのは3年目頃のこと。トラブルが発生してお客さま先に駆けつけた際には、先輩に頼らずとも自分で筋道を立てて課題を解決できるようになりました。成長した自分がいるのを実感した反面、フィールドエンジニアの責任の重さがくっきりと見えるようになりました。

実際、1~2年目の頃はとにかく目の前の装置に向き合うだけでしたが、理解が深まってきた今はお客さまの業務が見えるようになり、医薬品の開発、化学品の品質検査など、非常に重要な場面で液体クロマトグラフが用いられているのがわかってきて、確かな仕事を残さなければならないと感じています。より自分を高めるためにも、今後は液体クロマトグラフに関する社内資格取得を一つの目標にしています。有資格者でなければ対応できない業務も多くありますので、しっかりとレベルアップを果たしたいですね。

【小島さん】フィールドエンジニアたちが安心して業務に臨めるように、多角的に支えていく

入社以来、私は東京支店の営業事務として、フィールドエンジニアの業務のバックアップを手がけています。作業で必要な部品の発注、納期の確認、お客さま情報の整理、納品書の発行などを通して、フィールドエンジニアの方が円滑に業務を進められるように支えるのが私たちの役割となります。

入社した当初はお客さまと代理店の違いもわかりませんでしたし、ましてや扱っている装置の知識も全くゼロ。どのフィールドエンジニアがどの機器を担当しているのかを把握するだけでも大変で、かなり試行錯誤しました。それでも部署内はもとより、支店全体でコミュニケーションが取りやすいおかげで、周囲の力を借りながら次第にできることが増えていきました。

現在は第1サービス課に所属する30数名のフィールドエンジニアのサポートを担当しています。フィールドエンジニアごとに必要な対応が異なるだけに、それぞれの担当や特徴を細かく把握した上で、業務を進めることを意識しています。嬉しかったのは3年前と今年の2回、社内表彰を受けたことです。自分の成果を評価してもらえたことが嬉しくて、モチベーションが上がりました。

プライベート面では入社後、2回にわたって出産・育児休暇を取得。復帰後もスムーズに仕事することができています。また最近は育児休暇を取得される男性社員の方も増えてきており、さらに理解の範囲が広がっていると感じます。

新人時代、マニュアルがなくて苦労した経験がありましたので、新入社員の方には安心して業務にあたっていただけるよう各種マニュアル作成を進めています。今後の目標としては、さらにフィールドエンジニアが働きやすい環境を整えていくことです。

学生の方へメッセージ

就職活動中の学生の皆さんに言いたいのは、最初から可能性を限定してしまうのではなく、幅広い視点から自分を捉え、向いている仕事を探し出してほしいということ。「自分のやりたいことは自分が良く知っている」と思いたいところですが、視点を変えれば、今まで知らなかった自分と出会えるはずです。

当社の場合、フィールドエンジニア(技術系)で言えば、理系全般を採用の対象にしています。機械・電気、化学、生物といった分野の出身者は多いものの、それ以外の分野を専攻してきた人材も多数入社しておりますので安心して挑戦してください。入社後はしっかりとした教育制度を整えていますので、機械を知らないという人であっても、不安なく成長していける環境です。

当社に向いている人材は第一に「人と接するのが好きな人」。技術系・事務系ともに社内外の多くの人と関わりながら仕事していくことになります。特にフィールドエンジニア(技術系)は設置やメンテナンスをする際にお客さまから技術的な困り事などの相談を受けることが多く、対人能力が強く問われてきます。

機器を扱う業務のため「機械に関わる仕事に興味がある」ことも欠かせない要素ですね。さらに「外に出かけるのが好き」というタイプならば、多様なお客さま先に出かけて作業しますので楽しく仕事に打ち込めると思います。

<人材開発グループ・高橋さん>

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採用と教育を担当する高橋さん。「お客さまから直接『ありがとう』の声を聞けることが社員たちのモチベーションとなっています」とのこと。

マイナビ編集部から

分析計測機器は非常に高価なだけに、故障したからと言って簡単に買い替えるわけにはいかない。だからこそ、小さな部品の交換から手厚く支援してくれる島津アクセスは、お客さまにとって非常に心強い存在となっている。同業他社ではメンテナンスを外部に委託しているケースも多いというが、島津製作所グループ内では、製造から販売、保守点検までをワンストップで行っているというのも信頼の源泉となっているのは間違いない。

島津アクセスの仕事にはコミュニケーション力が大切だというのは先輩たちの話からも良く伝わってきた。もっとも礎となる技術的な知識なしにはコミュニケーションも成り立たないだけに、自主的に学びを重ねて自分を高めようと努力を重ねている。会社としても新人の成長を徹底的にバックアップしており、入社後のビジネスマナー研修をはじめ、技術系は1~2か月にわたる実機を使った技術研修を通してスタートダッシュをキメ細かく支援。技術研修では担当機器の原理原則から工具の使い方まで、装置を扱ったことのない人でも安心してイチから学べる内容となっている。

また福利厚生面の手厚さも光るものがある。年間休日128日や賞与6カ月以上など、待遇面の水準も高い。出産育児休暇・時短勤務制度なども、多くの社員が当たり前のように活用しているという。まさに長い目で見て安心してキャリアアップできる会社である。

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フィールドエンジニアは自分の担当する装置のスペシャリストとなるべくじっくりと学びを重ね、専門性を高めていくことになる。

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