最終更新日:2024/10/17

(株)コーンズ・エージー

業種

  • 商社(機械・プラント・環境)
  • 商社(自動車関連・輸送用機器)
  • 設備工事・設備設計

基本情報

本社
北海道

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

搾乳ロボットの設置工事やメンテナンスで、酪農の省力化に貢献しています。

  • 機械系 専攻の先輩

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社内研修の講師や後輩の指導などにも挑戦しています。

大学院で学んだ「ロボット」と、小さなころから身近に感じていた「酪農」。この2つが交わるフィールドで活躍する中澤さんに、成長のプロセスや、仕事のこだわり、これからの目標などをうかがいました。

国際本部施設ロボット部ロボットグループ
中澤裕貴さん(2019年入社)

札幌市出身。北見工業大学大学院・博士前期課程機械工学専攻修了。

コーンズ・エージーに入社して半年間は各部署をローテーションして、機械や設備の知識を習得。さらに半年間、修理やメンテナンスなどサービスエンジニアの仕事を経験した。2年目から現在の国際本部に異動し、サービスエンジニアの後方支援のほか社内の研修などにも携わっている。

中澤さんの仕事風景

出張も多いのですが、きれいな景色やおいしい食べ物が楽しみのひとつ。本社と各支店の距離が近く、現地のエンジニアとスムーズにコミュニケーションがとれます。
学生時代に、研究室のメンバーと学園祭の屋台に挑戦したことが思い出です。研究以外にもいろいろな経験をしたことが、働き始めてから役立っています。
まだまだ未熟な部分も感じています。問題に突き当たってもすぐに諦めず、「いまの自分にできることを100%する」をモットーにさらに成長していきたいです。

技術者として「仕事を後回しにしない」「お客様の頼みごとは断らない」をポリシーにしています。

私が働いている国際本部は、現場のサービスエンジニアをサポートする部署です。具体的には、海外のメーカーへ製品の発注、輸入した製品の配送手配、設置工事の工程管理、サービスエンジニアからの問い合わせ対応、といったさまざまな仕事をしています。サービスエンジニアの人手が足りないときは、私も現場の牧場に行って点検や修理、設置工事などをしています。

主に担当しているのが搾乳ロボットです。ゲートに牛が入ると、レーザーで乳房の位置を検知して、ロボットアームがミルクを絞る――というのが搾乳ロボットの仕組み。絞ったミルクの量や牛の健康状態を記録するソフトウェアも一体になっていて、たくさんの牛を効率的に管理できるようになっています。そのほかにも、給餌ロボットや餌寄せロボットといった製品も扱っています。

現場ではサービスエンジニアと一緒に作業をすることが多いのですが、初めて1人で搾乳ロボットの設置工事を経験したときのことは忘れられません。本体にさまざまな部品を取り付けて細かな調整をした後、無事に稼働を始めたときは、泣きそうなほど感動したと同時に、製品についてたくさん学ぶことができました。
現場では思いがけないことが起こり、予定通り作業が進まないことがよくあります。その日にできることはその日に終わらせて、できるだけ次の日に延ばさないように気をつけています。

以前、搾乳ロボットの点検である牧場に伺ったとき、「コーンズから購入した製品が故障して困っている」とお客様に相談されました。自分が担当している製品ではなかったので、担当部署に電話をして状況を報告。担当者から電話で指示をもらって、その場で修理したことがありました。担当外の製品だからといって、何もできないのは技術者として悔しいですよね。お客様の頼みごとや相談をされたときは、何か自分にできることはないかと取り組んでいます。

ロボット×酪農という自分にぴったりのフィールド。何事も楽しむ姿勢を心がけています。

「ロボット」という言葉にひかれて、大学と大学院では機械工学を学びました。大学院では、膝に装着して歩行をアシストする装具を研究。高齢者や障害者の方の自然な歩行をサポートするもので、モーターなどを使わずにシンプルな構造を追求しました。既存の技術を改良して、さらにいいものを生み出すというアプローチが、研究を通して身についたと思います。

一方、私には酪農を営んでいる叔父がいて、小さいころから叔父の家を訪ねて手伝いなどをしていました。お正月でも休むことなく牛の世話をする叔父の姿を見て、酪農という仕事の大変さを感じていました。

就職先については、最初は漠然としか考えていませんでした。しかし、研究に取り組む様子やバックグランドをふまえたうえで、大学の先生が酪農商社のコーンズ・エージーをおすすめしてくれたんです。会社のことを調べるうちに、高度な技術を盛り込んだ機械や設備に触れながら学べる環境に魅力を感じました。そして、学生時代に学んだ機械工学やロボットの知識を生かして、叔父のように苦労している酪農家さんを助けたいと思うようになり、入社を決めました。

私が社会人になって心がけていることは、仕事を楽しむ姿勢です。酪農に関わる仕事のため急な故障対応などもあるのですが、ポジティブな気持ちでいると、つらさや大変さを感じたりしないんです。周りの同僚も笑顔になって、職場の雰囲気が明るくなりますね。上司も人間関係などに気を配ってくれるので、とても仕事がしやすい環境です。

また、学生時代はキャンプ、スキー、ママチャリ耐久レースなど、研究以外にもアクティブに活動しました。多彩な経験をしたことで、会話の引き出しが増えて、社内やお客様とのコミュニケーションに生きていますね。

社内の研修講師にも挑戦しています。後輩のためにも、さらに成長する姿を見せたいです。

搾乳ロボットに丸2年関わって、機械の仕組みやメンテナンスはほぼマスターすることができました。3年目からは、社内のサービスエンジニア向けの講習も担当しています。エンジニアは年齢も経験も得意分野も1人ひとりさまざま。教える難しさを痛感しましたが、最後は全員がメーカーのライセンスを取得できて、講師の私もほっと安心しました。

入社してから、私のグループは上司と私の2人体制でしたが、最近になって初めての後輩が加わりました。後輩は大学で酪農系を学んでいて、機械やロボットに関する予備知識は持っていなかったので、基本からていねいにOJTをしています。そして、新型コロナウィルスが落ち着いたら、海外メーカーの本社に出張したり、海外視察などにも行ってみたいですね。

入社前に想像していた以上に酪農の仕事は大変ですが、仕事を通して酪農家さんの力になっていることにやりがいを感じています。酪農をはじめとする第一次産業は、私たちが生きるうえでの原点です。その一翼を支えているのが誇りです。

最後に学生のみなさんへのメッセージですが、私が社会人になって感じるのが知識の大切さです。知識があればあるほど選択肢が増えて、行動の幅が広がります。そして、さまざまな視点から物事を分析できて、新しい発見が生まれます。企業研究だけに限らず、生きていくうえで大切なものなので、いろいろなことに興味を持って、たくさん知識を身につけてください。

企業研究のポイント

企業研究していると、気になる企業や、やりたい仕事がたくさんでてくると思います。しかし、目的を持たずに企業研究や仕事研究を始めると、情報量がいっぱいになり方向性を見失ってしまうおそれがあるので、まずは周りに流されず、しっかり自己分析をし、「価値」を明確にするところからスタートしましょう。

大切なもの、譲れないもの、こだわりたいことが、自分にとっての「価値」です。たとえば、「仕事のやりがいを重視したい」という方もいれば、「趣味やプライベートを充実させたい」という方もいるでしょう。一方で、「将来のためにもお給料は大事」と考えている方もいると思います。どんな働き方をして、どういう人生を歩みたいか、価値を軸に企業探しを進めましょう。価値が明確になると、研究のポイントもはっきりします。仕事のやりがいを知りたい人は社会との関わりやキャリアパスなどを調べたり、プライベートを大事にしたい人は年間休日や福利厚生などを比較してみると、理想の企業に近づけるはずです。

そして、HP等にある経営者のあいさつやメッセージには、企業のカラーや社風が比較的ストレートに現れるので、ぜひ注目してほしいです。企業の公式HPだけでなく、新聞記事のインタビューなどにも目を通すと、より深く企業研究ができるでしょう。

(人事総務グループ・及川朋宏さん)

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企業のことをよく調べると、興味が湧いて疑問点などが出てくるはずです。そうした疑問をインターンシップや仕事体験のときに質問するのもいいと思いますよ。

マイナビ編集部から

日本の酪農は大規模化が進んでいるが、そうした酪農家の効率化や省力化を支えているのが、酪農専門商社のコーンズ・エージーだ。トラクター、農業機械、バイオガスプラント、牛の管理システム、牛舎の自動換気システムなど、海外の優れた製品を日本に輸入して販売。収穫から搾乳まで、酪農に一貫して関わっている。特に力を入れているのが搾乳ロボットで、1997年に同社がいち早く日本に紹介して実績を積み重ねてきた。

機械や設備を販売するだけでなく、設置工事やメンテナンスなども自社で責任を持って対応しているのが特徴だ。事業所は北海道を中心に全国各地に点在しているが、本社と事業所の距離が近く、製品のトラブルにも連携してスピーディーに対応していた。

社内には営業やサービスエンジニアのほかにも、物流を担当する人や、海外メーカーと調整する人など、多彩な職種の社員がチームワークで働いていた。年に1回、仕事の満足度や希望する働き方などを質問する社員アンケートがあるほか、希望すれば社長と面談もできるなど、風通しのよさを大事にしていることが今回の取材を通じて感じられた。

普段、何気なく牛乳を飲んだり乳製品を食べたりしているが、その裏側では酪農家を支えている同社のような会社がある。暮らしに密着した食に関わるので、やりがいも感じやすいはずだ。

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社内では、工学系や農学系の社員はもちろん、文系の社員も活躍している。海外メーカーとの折衝や輸入業務をしている部署もあり、英語力も生かせる職場だ。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2025に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2026年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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