最終更新日:2025/7/25

田中土建工業(株)

業種

  • 建設
  • 不動産
  • 住宅
  • 建築設計
  • 設備工事・設備設計

基本情報

本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

すべての工事に携わる。だから真のプロフェッショナルになれる!

  • 土木・建築系学部 専攻の先輩

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早くから実力を付けられる環境がモチベーションをアップ

総合建設会社として建築部門、不動産部門の双方で安定して業績を上げ続ける田中土建工業。施工管理の技術者として建築部門で活躍する若手社員、中堅社員に話を聞きました。

■岩田 大輝さん
工事部/2023年入社
理工学部 建築都市環境学系卒

■小竹 巧真さん
工事部/2021年入社
工学部 建築学科卒

【岩田さん】自分が取り組んだ工事の出来栄えを目の当たりにする達成感が、大きなやりがい

大学で建築と都市環境に関して総合的に学ぶうち、「建物を造る工程」に興味が湧き、工事を監督する施工管理職を意識するようになりました。ゼネコンを念頭に企業研究を行うと、多くのゼネコンは工種によって監督が変わるのが一般的。私は工程の始めから終わりまでトータルに携わりたいと考えていたので、諦めずに探していたところ当社に出会いました。

入社後は2か月にわたり新人研修がありますが、座学と現場見学がバランスよく組み込まれているので、集中力を切らさずに受講できます。座学では会社の概要に加え、建築に関する法律やCADの操作などを一通り学びました。現場見学では数日間にわたり工事中の現場に足を運び、マンションやアパートが出来上がる過程をつぶさに確かめました。インターンシップでも現場見学はありますが、1日だけではなく数日間かけて現場の変化を見ると、違った発見があります。配属前に現場を見ることで、これから働く場所をリアルにイメージできました。

配属から現在まで、進行中の物件も含めて2つの現場を経験しています。1件目は貸店舗付マンションの新築工事です。私が参加した時は既に躯体工事が終わっていたため、撮影済の工事写真や安全関係の書類をまとめるなど、チームの先輩のサポートから始めました。先輩たちがやさしいので現場にすぐに溶け込めましたが、当初大変だったのは生活リズムの変化に対応することです。私は学生時代に夜型の生活だったので、身体が慣れるまでがキツかったですね。入社前後のギャップはそれくらいで、今では慣れて、身体も快調です。

2件目は6階建てマンションの新築工事です。初めて躯体工事から参加し、工事写真の撮影や配筋のチェックなど、ひとつひとつの業務を身体に刻むように覚えました。今は4階の床部分まで完成していますが、コンクリートを打設して型枠を外すと、図面通りに下階部分の躯体が姿を現します。自分が懸命に管理したモノが実際にできている。初めて味わったその達成感が、今は大きなやりがいです。竣工、引き渡しはまだ先ですが、建物が全貌を現わすその日を今から楽しみに励んでいます!

先輩たちの横顔

「土日は完全に休めるからしっかりリフレッシュできます」と岩田さん。休日の1日は友人たちと遊びに行き、もう1日は勉強に取り組むなどメリハリを付けている。

【小竹さん】良い建物を造る。その熱意が「できること」を増やし、実力を高める

施工管理職を志した時、重視したのは「どれだけ実力が付けられるか」という点でした。そのためには早くから幅広い経験ができる環境が大事です。当社では解体から始まり、建物の主な構造部分をつくる躯体工事、外装工事、内装工事まで、1つのチームがトータルに携わります。それぞれの工事を別の監督が担うことが多い他のゼネコンに比べて、その点が一番の魅力であり決め手でした。

入社から4年が過ぎ、これまで4件の現場を経験しました。当社のチームは主任を筆頭に、次席、三席と続き、次席が実質的な現場トップになりますが、様々な管理業務は次席以下で分担します。新人時代は先輩の作業を手伝いながら、この工程の一部分は安全管理を、この材料については予算管理を、といった具合に施工管理の仕事を覚えていきました。次第に自分でも考えて動くようになり、例えば安全面で注意を要するポイントを発見すると、注意喚起の印刷物を作成して掲示したこともあります。また、経験を積むと作業員の力量も把握できるため、個々の作業員さんと密にコミュニケーションを取りながら、工期の短縮なども実現しています。作業員さんの中には、受け持ち以外の作業をやってくださる方もいますが、決して好意に甘えるのではなくWin-Winの関係を築くよう意識しています。

今の現場では6人チームの四席として躯体工事に取り組んでいるところ。鉄筋の配置が合っているか図面と照合するとともに、どれだけの部材が必要か、図面を描きながら適正な量を計算しています。多めに手配しても、逆に足りなくてもいけないので、そこは腕の見せどころ。新人時代とは比較にならないほどやるべきことが増えたため、業務の優先順位を付けて取り組む力や、マルチタスクのスキルが格段に向上しました。自分でも実力が身に付いてきたとはっきり実感できることもやりがいのひとつです。

もっとも、一番のやりがいは、やはり良い建物を完成させることです。良い建物とは、事故がないことは当然のこと、安心安全に工事を完逐し施主に満足していただける建物です。ですから引き渡しの確認時に修正箇所がゼロだと、安堵するとともに達成感もひとしおです。また携わった建物の規模が大きいほど、やりがいも増します。今の現場は6階建てですが、半円のアーチなど複雑な意匠設計で、難しいだけに手応えも充分。現場経験を積み重ねるたびに着実に成長しています。

先輩たちの横顔

コミュニケーション力が高く、作業員にも慕われる小竹さん。「時には現場作業を手伝ってその大変さを分かち合うとともに、実践的なスキルを吸収しています」と頼もしい。

難関の資格にチャレンジ。その人次第でどれだけでも活躍できる会社

◆入社して成長したのは、指示待ちではなく次を考えて段取りする力。現場を知るにつれ、例えば安全面でどこにリスクがあるか、自分なりに考えて対応するようになりました。また、施工管理者に求められる力の1つは、作業員にわかりやすく指示する説明能力です。私はどちらかというと人に対する説明が苦手なので、もっと「伝える力」を伸ばしていくのが当面の目標です。現場の作業員さんは私より年上なので最初は緊張しましたが、先輩の接し方を参考に簡潔な指示を心がけるうち、コミュニケーションも円滑に取れるようになりました。「良い建物を造ろう」という仲間意識も深まっています。

また、工事をトータルに管理するためには資格も必要で、来年には1級建築施工管理技士試験にチャレンジします。資格の学校にも通う予定です。今後、携わりたい建物はマンションなどの住宅。大学で住環境設備系の研究室に在籍していたこともあり、人が暮らす建物に興味があるからです。当社はその点でも賃貸マンション等を多数手がけるほか、不動産業も展開していることから「暮らし」が身近な会社です。〈岩田さん〉

◆一定以上の予算規模の工事では、現場代理人に一級建築士もしくは1級建築施工管理技士資格が求められますが、私は一級建築士を取ろうと決意。現在も挑戦中です。試験日間近は休むこともありますが、チームの方も協力して快く送り出してくれるのが有り難いですね。また中堅社員になり、チームでも中間の立場として上と下のクッション役を務めることが増えたので、良いチームをつくるためにどうすればいいか、さらに考えていきます。

当社では「2024年問題」に先駆け、ICTツールの導入など、残業削減に向けて業務の効率化を進めています。もともと休日はしっかり休める環境ですから、今後はさらに働きやすくなるでしょう。ただ建設業に限らず、社会人の仕事は本質的にどれだけ環境を整えても大変なことに変わりはありません。結局はその人次第だと感じます。当社は「実力を付けたい!」と意欲的な人には、チャレンジさせてもらえる会社です。10年経験すれば、あらゆる場面、現場に適応できると確信していますので、早くから施工管理のプロに成長したい人に興味をもってほしいですね。〈小竹さん〉

先輩たちの横顔

2人は現在同じチームで、若手の岩田さんを小竹さんが教育。「納得がいくまで説明して仕事の意欲を削がないように意識しています」と語る小竹さんに岩田さんの信頼も厚い。

企業研究のポイント

現代は先の予測が難しく、大手企業でも経営破綻のリスクがないとは言えません。仕事のやりがいも長期にわたるキャリア形成も、企業が存続してこそ実現できるものです。そうした観点から、企業研究では企業の体力、すなわち安定基盤であるかどうかを注視してみてください。当社は、建築業と不動産業を展開する、業界でも珍しい会社です。不動産業を兼ねる最大のメリットは、安定的な賃料収入が得られることです。一方、建築業は構造的に事後的なコストアップが難しい業種ですが、当社の場合は不動産業で利益を確保しているため、選別受注を徹底し最初から適正価格で受注しています。充分なコストと高い技術力により、高付加価値の工事を行うことで施主に信頼され、また次に繋げていく。そのような好循環を続けています。

また、企業の持続可能性を研究したうえで見てほしいのは、安定して働くための福利厚生です。当社の施工管理職は土日が休みで、資格手当もかなり充実しています。さらに、独身者を対象に家賃2,500円の社宅も用意しています。是非、安定基盤の当社で活躍し、建物を造るやりがいと確かな成長を実感してほしいと期待しています。
〈人事担当 河面裕介さん〉

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「総合的に現場経験を積めるので、施工管理のプロとして成長できるのが魅力。意欲がある人はポジションも収入もどんどんステップアップします」と河面さん。

マイナビ編集部から

田中土建工業の際立った特色は、建築業と不動産業の両方を展開していること。その優位性は企業研究のポイントにも詳しいが、人事担当が「(建築業の)薄利多売は一切やりません」と明言しているように、要は無茶な予算の案件は受けないということだ。高評価の結果を出し続けてきたこともあるが、逆にその姿勢が「田中土建工業の工事なら」と、施主の厚い信頼につながっている。また、マンション等の新築需要は減少しつつあるが、同社では先を見越して以前からリノベーションなどの再生工事に注力しており、実績を重ねている。その場合も自社物件での実績を活かした提案ができるため、アドバンテージは大きい。

そんな同社の施工管理職は、工種により管理者が変わる「分業制」を採っていないことが大きな特徴である。既存の建物の解体から基礎工事、躯体工事、最後は引き渡しまでワンチームが担当する。覚えることは非常に多いが、その分一人前になる時期も早く、「10年ほどで現場トップになり、あらゆる現場で活躍できます」と人事担当者。それに見合って給与も高水準で、一級建築士などの資格手当も驚くほど手厚い。施主も同社も、そして社員たちも“トリプル-Win”で幸せになれる会社である。

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施工図を外注せず社内で作成する。どの業務も覚えるべきことは多いが、その分、オールラウンドに強みを持つプロフェッショナルに成長できる。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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