最終更新日:2025/6/1

東武ビルマネジメント(株)

業種

  • ビル施設管理・メンテナンス
  • 百貨店
  • セキュリティ
  • 鉄道
  • 不動産(管理)

基本情報

本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

建物施設が安全・安心であることを「あたりまえ」にする仕事

  • 理系学科系統 専攻の先輩

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ビルメンテナンス企業の一員としてさまざまな仕事に挑む先輩たち

東武鉄道沿線を中心とするエリアで建物管理を手がける東武ビルマネジメントでは、多様な背景を持つ人材が技術の最前線に立ち、地域の暮らしをがっちりと支えている。3人の先輩に自ら仕事を解説してもらった。

T.H.さん
技術管理部
工学部情報通信学科卒/2014年入社

Y.A.さん
セキュリティ事業部
電気工学科卒/2013年入社

A.O.さん
ビル事業部
建築学部まちづくり学科卒/2018年入社

【T.H.さん】私たちが積極的に動くことで、建物の安全と安心が実現する

私が所属する技術管理部は、お客さまの所有するビルや施設の維持管理を専門としています。基本的には空調や給排水、電気などの設備機器の管理をしており、私の場合、入社から約3年間は東武鉄道グループのホテルに常駐して各インフラを陰から支えていました。ホテルの特性上、チェックアウトからインまでの短い時間や、緊急の場合は在室中に修繕を行うなど、スピード感そして緊張感を伴う経験を重ねました。

その後営業企画部を経験したのち、技術管理部に戻り、現在は某大学病院に常駐しています。非常時でも医療行為が続けられるように大型な発電機が常設されていたり、古い建物なので炉筒煙管ボイラーという最近ではあまり見かけない設備が設置されていたりと特殊な設備も多く、異動当初は新しく学ぶことがたくさんありました。

思い出深いのは、その発電機の更新工事に携わっていた日のことです。その日は作業が完了した直後に停電が発生しました。電気工事を伴っていたこともあり更新工事が起因して発生したことも視野に原因を追究していくと、近隣の変電所に落雷があったことによる停電と判明。工事の影響ではないことが確認でき安堵感に包まれたものの、患者さんの命にかかわる自分たちの仕事の重大さを改めて実感した一件となりました。

病院常駐になってからは命にかかわる仕事に携わる立場になったこともあり、より自分を高めようと電気工事士などの資格を取得しました。そうした努力の甲斐もあって、2025年3月には“昼夜勤務”における宿直長に最年少で昇格。他のメンバーをまとめるようになり、学んできた技術をしっかりと伝えようと丁寧な指導を意識しています。

ビルメンテナンスは目立たない、裏方の仕事である。以前はそんな風に思っていました。しかし現在では、私たちが先を見据えて予防保全や日常点検を行い、故障などを未然に防ぐことにより、利用者の安全と安心が守られているのだと身をもって実感し、自身の業務に誇りを持っています。これからもより深く建物の維持管理に貢献するべく、電験三種などの資格取得に挑戦していきます。

会社の魅力は?

「一人ひとりの行動をしっかりと評価してくれるのが当社のよさ。「TBM GOOD JOB AWARD」では、お手本となることを積み重ねた社員を表彰してくれます」(T.H.さん)

【Y.A.さん】警備技術のDX化を実現し、未来社会の礎を築く

多彩な施設を管理する当社では、お客さまの安全・安心を守るセキュリティ事業にも注力しています。大きく分けると、駅や商業施設などに常駐する「施設警備」、センサーなどの警報機器を用いて現地を監視する「機械警備」があり、私は入社以来の6年間、機械警備で用いる機器のメンテナンスや点検といった仕事に取り組んできました。

学生時代に電気工事士などの資格は取ったものの、セキュリティ機器やシステムに関しての知識はほぼゼロの状態で入社したため、必要な技術や知識に関しては実践を通じて多く学びました。また、様々な現場に赴いた経験は、本社に異動してからも大いに生かされています。

本社勤務となってからは、DXを活用した無人警備化に関する仕組みを考える役割を担っています。一例を挙げれば、既に各施設で設置している防犯カメラに、AI機能を用いたサーバーを接続するシステムを提案しました。カメラ前で人が倒れこんだり、白杖を持った人が通過したらAIがアラームを鳴らし、いち早く警備員がサポートに駆けつけるというのがその概略。ほかにも扉の開閉を電気錠にして点検の手間を省いたり、巡回警備しているところにカメラを設置して省力化したりと多様な案件に挑戦してきました。

こうした技術を導入するには自分の中にあるアイディアだけでは足りません。年数回のセキュリティ関連の展示会に出かけたり、メーカーから寄せられる新情報をチェックしたりしながら、新しい発想の土台を積極的に集めています。そうした努力が実って担当案件の無人化が実践できたときの達成感は格別です。現在は警備ロボットやアバターといった新技術の活用に向けて検討重ねています。今後も新しい挑戦を果敢に進めていきたいですね。

ちなみに本社勤務になってから、世界的スポーツイベントの有人警備に携わるチャンスにも恵まれました。めったに経験できないだけに手を挙げたのですが、別の警備会社と一緒に警備をする現場でしたから、視野を広げるという意味でも絶好の機会となったと思っています。

会社の魅力は?

「上司や先輩に余計な気を使うことなく率直に意見が言える風通しのいい会社です。若いうちから新しいことにチャレンジできる環境が整っています。」(Y.A.さん)

【A.O.さん】ホテル清掃のマネジメントを担当。インバウンド需要の高まりにも対応

私たちビル事業部では、主に建物の清掃を手がけています。利用者が快適に過ごせるように毎日の清掃を計画・実施するとともに、ワックスがけやカーペット洗浄といった定期的なメンテナンスなどにも対応しています。

私の場合、長くホテル物件を担当してきました。客室の清掃やベッドメイク、共用部の清掃などを手掛けており、東武鉄道グループのホテルのほか、外資系ホテルも任せられるなど、受託している物件は年を追うごとに増加する傾向にあります。

新人時代は3か月ほど現場にて実務を経験しましたが、それ以降はマネジメント面に専念しています。ホテルとの打ち合わせ、マニュアルの作成、依頼された仕事の見積もりなどを手がけるほか、定期的に現場に訪れて現場の従業員との密な対話も重ねてきました。近年では、インバウンド需要の高まりでホテルの新規開業が相次いでいます。ある時期にはグループ内だけで半年間に4ホテルが立ち上がったことも。あのときは清掃に関するマニュアルの作成、人員計画、スケジュール管理が相次ぎ、非常に忙しい日々を過ごしていました。

そうした経験を重ねたおかげで自分自身の成長を感じていますし、一人で完結できる仕事も増えてきました。通常業務のほか、ホテル清掃を任せる技能実習生の教育にも取り組んでいます。通訳を交えながらベッドメイクの技術をわかりやすく伝えることで、海外人材の技術習得を支えています。また、今後の目標としては、ベテラン社員の個人スキルや経験に頼らない組織づくりにも貢献していきたいです。

2022年秋には2年弱にわたって出産育児休暇を取得しており、現在は時短勤務で働いています。子育てに理解が深い職場ですから、復帰後も無理なく働くことができているのはありがたい限り。これからも家庭と仕事のバランスのいい働き方を実践していきたいですね。

会社の魅力は?

「出産育児を経験したことで、より当社の働きやすさを実感。ワークライフバランスの充実により、不安なく働き続けることができています」(A.O.さん)

企業研究のポイント

就職について考え始めようと思っても、目指したい職種や業界が定まっていなかったり、やりたいことが見つからず焦る気持ちもあるかもしれません。だからこそ、さまざまな企業の方との関わりを大切にしていただきたいです。世の中には、きっと学生のみなさんがまだ知らない、数多くの業界、業種、企業が存在しています。会社の規模や知名度だけにとらわれず、様々な視点から企業研究を行うことを推奨したいですね。
例えばわたしたち、ビルメンテナンスの仕事は、街のビルや施設を管理することで、利用するお客さまが快適に使えるように支えるいわば「縁の下の力持ち」です。このように普段は目立たなくとも、人々の生活を支えるうえで必要不可欠な業種もたくさんあります。

また、インターンシップやオープンカンパニーは、“知らないことを知れる”、そして“興味があることを追求できる”絶好の機会ですので、一歩踏み出して参加してみることをおすすめします。実際に働く方々と言葉を交わせば、会社の雰囲気を肌で感じることができたり、実務のイメージが自然と湧き、新たな発見があるはずです。当社でもプレ期間に学生との接点を持つ機会を設けていますから、「ビルメンテナンス業界」に対する理解もぐっと深まると思います。
<人事担当>

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私たちの仕事は、建物施設が安全であり、安心してご利用いただけることを「あたりまえ」にすることです。設備管理、警備、店舗管理、清掃と多方面から施設を支えています。

マイナビ編集部から

東武鉄道グループの総合ビルメンテナンス会社である東武ビルマネジメントでは、東武沿線地域を中心とするエリアで駅、鉄道車両、商業施設、病院、ホテルなどの設備管理・警備管理、清掃などを手がけている。その中にはグループのシンボルである東京スカイツリー(R)をはじめ、ランドマークとなるような建物も非常に多く含まれている。

掲げるミッションは「街を、もっと心地よく」。行き交うすべての人にとって、快適な街づくりを支えていくという決意をここに込めている。今回の取材に登場した先輩たちはそれぞれ異なる役割を担っているが、いずれも影響力の大きな建物にかかわっているだけに、ミッションを達成するべく、社会的な使命感を抱いて仕事に臨んでいるのがひしひしと伝わってきた。

街に行き交う人を支えるには、社員同士の関係が良好であるべきだからと“褒め合う”文化の醸成にも力を尽くしている。職場内で見つけた同僚の長所を記して渡す「GOOD JOBカード」、優れた行動を積み重ねた社員を年1回表彰する「TBM GOOD JOB AWARD」などは代表的な取り組みだろう。穏やかでコミュニケーションが取りやすい雰囲気も根付いているから、若手社員たちも肩肘張らずに安心して仕事に向き合うことができている。社風の良さという点も同社の自慢の一つである。

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建物を支える同社の仕事は、一人の力だけでは全うできない。お互いを尊重して、密に連携する社員がそろっているから、高品質でのビルメンテナンスが実践できている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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