最終更新日:2025/6/1

(株)プロテリアル

業種

  • 金属製品
  • 非鉄金属
  • 自動車・自動車部品
  • 鉄鋼
  • 商社(鉄鋼・金属)

基本情報

本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

フラットで協力的な社風も魅力。技術と人の力で成長を続ける高機能材料カンパニー

  • 電気・電子系 専攻の先輩

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身近なインフラに貢献する「電線事業部」の先輩社員インタビュー

モビリティ、産業インフラ、エレクトロニクス関連の分野で、世界に通用する材料を生み出しているプロテリアル。本記事では電線事業部で活躍する社員に、それぞれのキャリアや仕事の醍醐味について伺いました。

◆S.Kさん(写真中)
電線事業部 電線研究所 研究・開発企画グループ グループ長
2005年入社/理工学研究科 電気電子工学専攻

◆K.Rさん(写真右)
電線事業部 茨城工場 電線製造部 第一電線製造課 技師
2011年入社/工学部 電気電子工学科

◆K.Kさん(写真左)
電線事業部 電線研究所 材料プロセス研究部 プロセスイノベーショングループ
2020年入社/工学部 材料工学科

専門分野から未知の分野まで幅広い開発研究に従事。管理職としてのやりがいも実感/S.Kさん

私は高校時代から大学院まで、光ファイバーの研究に取り組んでいました。この分野の研究開発に携わりたい思いで企業を探したのですが、その思いを快く受け入れ、かつ面接での失態も温かく受け止めてくれたのが当社です。工場見学時、学生に時間をかけて丁寧に説明してくださる姿にも感動し、入社を決めました。

一般住宅で使える光コネクタの開発に携わったのち、3年目からは、通信状態を可視化する光コネクタの開発に従事。すぐにアイデアが浮かび、2年で製品化に漕ぎ着けたのですが、その後の不具合の原因究明には苦労しました。1年ほどかけて無事に解決できた時の喜びは忘れられません。お客様も満足してくださり、毎年新しいバージョンを作ることが決定。短納期で仕上げる大変さはありましたが、お客様やメンバーと協力してラインナップを増やすことができました。

12年目からは、医療用超音波診断装置のプローブケーブルの研究開発に取り組むように。300名体制で行う作業を6台のロボットで自動化しようという案件でしたが、自動機の扱いは初めてだったこともあり、開発序盤でのつまずきが多く、製品化には4年を要しました。装置メーカーに通い詰め、新しい知識を学びながら改善を図った結果、無事に稼働することができ、さらに、直近でもう1台増やそうという話が出ていることが嬉しいです。コロナ禍で現地に足を運べなかったことは残念でしたが、設備立ち上げ時の動画を海外からも送っていただき、メンバーと共に達成感を味わうことができました。

長らくチームリーダーとして動いてきましたが、2年前からは現場を離れて管理職に着任し、市場調査やアイデア出し、ロードマップの作成、研究所の環境整備・仕組みづくりなどに携わっています。社内で一番楽しそうな部署にすること、そして、会社の利益につながるような有力な研究開発のテーマを見つけることが当面の目標です。今まで目を向けていなかった分野に着手することも楽しんでいますが、現在も光ファイバーに対する思い入れはあるため、この分野でも何かテーマを探せたらと思います。解決すべきテーマがある時期は仕事に没頭するタイプですが、計画年休はきちんと取り、10日間の夏休みを取るなどオン・オフのメリハリも大切にしています。

先輩から一言!

S.Kさんがマネジメントで一番意識しているのはチームワーク。「メンバー全員が同じ方向を向いて取り組めるよう普段から会話を重ね、感謝の言葉がけも大切にしています」

積極的にコミュニケーションを図り、さまざまな製造現場の課題解決に注力/K.Rさん

大学では光ファイバーのノイズについて研究し、学んだことを活かせる企業を探しました。当社に決めたのはエレベーターや電車などのインフラを支える製品を作っており、社会の役に立てる仕事だと思ったからです。生産技術部門を志望したのは、世に出る製品の最終工程を見たいという思いからで、入社後はずっと地元・茨城の工場で電線製造に携わっています。最初の4年間は電線の被覆工程を、その後5年間は被覆部分の原材料を作る工程を、そしてここ数年は被覆工程と内部の絶縁体を被覆する工程の管理を兼任しています。

やりがいを感じるのは不良品を減らして歩留まりを上げることや、効率化を達成できたときです。小さな改善もありますが、年単位で改良に取り組む機会も少なくありません。2年前には「電線の内部層と外部層の被覆の肉厚が変動してしまい、質が安定しない」という課題に取り組みました。研究部門とも協力して試験を繰り返した結果、最終的に設備構造に問題があるとわかり、新たな設備を作ることで改善を図ることができました。4年前には「押出成形の際に電線の外観に凹凸が生じる」という課題の改善に注力。原因不明の状況が長く続き、苦労はしましたが、前工程の被覆材料の練り方に問題があることを突き止め、不良品をほぼゼロに近づけることができました。

仕事を円滑に進める上では、周囲とのコミュニケーションが欠かせません。作業者の方々の「何か違和感がある」といった感覚的な声にも注意して耳を傾け、現場の問題を拾い上げて原因を解決するのが私の役割。改善を図る際には、設計や品質保証の部門との連携も大切にしています。新人時代はコミュニケーション不足で作業を滞らせてしまったこともあったので、他部門の方々とも普段から積極的に会話するよう心がけています。

当たり前になっていて見落としている改善点に気づくためにも、今後は外部研修や展示会などにも積極的に参加したいです。技術者として自己研鑽を続け、作業員の方々がより効率良く作業できる現場を作っていくことが目標です。社内の通信教育制度を利用し、シーケンス制御や材料工学の講座なども折に触れて受講しています。イレギュラーな工事などが入らない限り、勤務はカレンダー通りで、平日の夜にも自分の時間を持てる職場です。

先輩から一言!

入社以来、工場で生産技術職を担っているK.Rさん。「高効率な生産拠点を作り上げるには、周りの人との連携が欠かせません。コミュニケーション力も活かせる仕事ですね」

関わった研究が製品になる日を楽しみに。アイデアも積極的に発信しています/K.Kさん

大学では金属材料について学び、アルミ合金の表面処理技術に関する研究をしていたため、広く製造業全般を検討しましたが、面接の雰囲気が一番自分に合うと感じたため、当社を志望しました。目上の方々が気さくに話してくださったことが印象に残っています。入社後は1ヶ月間の工場実習で電線の製造工程の様子を学んだのち、6月から電線研究所へ。希望通り研究開発職に就き、まずは3年間、アルミ電線用の高信頼接続端子の開発に関わりました。接続部分が劣化してしまう問題の原因調査から着手したのですが、何度も仮説を立てては実験・検証を繰り返した結果、目標通りの数値を実現でき、お客様に満足していただける結果となりました。大学時代の研究と違うと感じたのは、コストへの意識です。お客様が求めやすい価格に抑えつつ、品質の高い製品に仕上げることの重要性を学びました。

4年目からは自動車用モータ向け巻線の加工技術の開発に従事。CAEソフトを活用し、最適な加工ダイス形状を検討しました。序盤はソフトの使い方がわからず苦戦しましたが、1年をかけて使いこなせるように。目に見えてスキルアップできた手応えがあり、実物を試作して検証するとなるとコストも時間も非常にかかるため、効率化の観点からもCAEソフトを活用する意義を実感しました。

5年目になる今年は、低環境負荷製品に向けたリサイクル技術の開発に携わっており、検討段階を終えたところです。最近は会議での発言やアイデアの発信も積極的にできるようになり、自分の考えが業務に反映されるようになってきた手応えがあります。課題解決に繋がるような研究結果がでた際には、達成感も大きいですね。自分が携わったものが会社の売上に貢献し、間接的にでも社会の役に立てる日が待ち遠しく、正式に製品化されるのを楽しみにしながら、目の前の研究に日々向き合っています。

仕事の合間には、通信教育や英語の勉強にも励んでいます。入社3年目には研修の集大成としての成果報告会があり、社長の前でのプレゼンや資料作成にも注力しました。私生活の面では、食事付きで格安の寮に入っており、ノー残業デーや年休取得奨励日もあるので、同期と旅行に出かけるなどプライベートも大切にできる環境です。

先輩から一言!

自身は大学の研究に近い分野を選んだものの「多様なバックグラウンドを持った社員が活躍している会社なので、専攻などはあまり気にしなくていいと思います」とK.Kさん。

企業研究のポイント

企業研究では「好奇心を持って、いろいろな技術を前向きに学んでみよう」という気持ちを大切にしながら取り組んでほしいですね。理系学生の方は、これまで自分が携わってきた分野の企業に注目する人が多いと思います。私も当時はそうでしたが、当社に入社したことで興味の幅が広がりました。今ではいろいろな可能性を持てる会社に入って良かったと思っています。(S.Kさん)

私と同様、電気系を専攻している学生の方に伝えたいのは、電気の知識はどの分野のモノづくり現場でも活かせるということです。製造現場には必ず電気で動く設備があり、それらの設備導入や制御の設定、故障の原因追求などで、電気の知識を活かせる場面は必ずあると思います。最初から「ここは自分に合う業界じゃない」と決めつけず、広い視野で検討してみてください。思いがけない企業に出会えることもあるかもしれません。(K.Rさん)

企業研究の際には情報収集だけではなく、できるだけインターンシップや工場見学、座談会などに参加してみることをおすすめします。私自身はあまり参加しなかったので、面接でしか会社の雰囲気を想像できませんでしたが、インターン生を迎える立場になってから「職場だと、よりリアルに社内の雰囲気を伝えられるな」と思うようになりました。自分の目で社内を見て働くイメージを持てると志望動機も固めやすくなると思うので、ぜひ積極的に足を運んでみてください。(K.Kさん)

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「鉄道、航空、エネルギー、情報通信、医療など関われる産業の幅が非常に広い当社。入社してからでも、新しく興味を持てる分野がきっと見つかると思います」

マイナビ編集部から

日立製作所の鉄鋼部門からの系譜を持ち、創業から実に110年以上の歴史を誇るプロテリアル。国内外のさまざまな材料系企業と合併を繰り返しながら、多彩な高機能材料を生み出すイノベーションカンパニーとして進化を続けている。xEVや再生可能エネルギーなど次世代の産業分野にも強く、欧米やアジアにも多数の拠点を展開している企業だ。

同社では多くの理系技術者が活躍しているが、今回の取材では主要拠点である茨城工場・電線研究所(茨城県日立市)の研究開発職・生産技術職を担う社員に話を聞くことができた。3名から共通して感じたのは、社員の意欲や志を最大限に尊重する社風である点だ。面接時からその姿勢は変わらず、入社後も自己申告制度やマイチャレンジ制度などを通じて柔軟なキャリア形成を支援している。海外支社でトレーニングを受けられる制度もあり、グローバル市場に向けて仕事をしたい人にも理想的な環境が整う。

また、全員が入社理由として「人の魅力」を挙げていたことも印象に残った。取材ではチームで困難を乗り越えたエピソードを聞かせていただいたが、お客様や同僚と快く協力し合える環境だからこそ、前向きさを失わず挑み続けることができ、成果にも辿り着けるのだろう。会社としても大きな魅力を持つ同社だが、温厚ながら芯の強さが漂う社員の人柄や、フラットな職場の雰囲気にも注目しながら企業研究に取り組んでみてほしい。

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2023年に日立金属から社名変更をした同社。「PRO」「MATERIAL」を組み合わせた社名は、3つのプロ("Professional"、"Progressive"、"Proactive")と"Material"に由来する。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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