最終更新日:2025/6/1

首都高機械メンテナンス(株)

業種

  • 設備工事・設備設計
  • 道路管理
  • 建築設計
  • ビル施設管理・メンテナンス
  • 建設

基本情報

本社
東京都

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

社会インフラとしての首都高を守り、利用者の安全・安心・快適を実現する

  • 機械系 専攻の先輩

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若手の成長を育む“多種多様な現場経験”

首都高機械メンテナンスには、東京と神奈川の2カ所に現場拠点がある。ここでは辰巳事務所で活躍している3人の先輩社員にインタビュー。彼らの仕事経験から、同社の魅力を知ってほしい。

T.Kさん(写真右)
保全・技術部 辰巳事務所第1課
2017年入社/工学部航空宇宙学科卒

T.Fさん(写真中)
保全・技術部 辰巳事務所第1課
2021年入社/工学部動力機械工学科卒

K.Mさん(写真左)
保全・技術部 辰巳事務所第5課
2022年入社/自然科学教育部土木建築学専攻修了

自分の責任で現場を管理。難易度の高い消火設備交換が自信につながった

社会を支えるインフラ関係の仕事であること。経営が安定していること。転勤がなく、腰を落ち着けて仕事ができること。私はこれらの理由から入社を決めました。また学生時代からドライブが好きで、よく首都高を利用していたことも大きいですね。

入社から3年間は現事務所の第3課、主にトンネル消火設備を担当する部門の所属でした。
4 年目以降は第1課に異動し、トンネル内に設置されている換気設備のメンテナンスを担当しています。首都高のトンネルに設置されている換気ファン、ジェットファン、ミスト噴霧設備などを定期点検し、必要に応じて補修しているのです。

最も印象に残っているのは入社3年目に経験した都心環状線の「飯倉トンネル泡消火設備改修」ですね。トンネル内には2台の泡消火栓がありましたが、更新のタイミングを迎えて交換することになったのです。
私にとっては独り立ち後の初仕事。改修計画の立案、準備の段取り、作業を行う協力会社との打ち合わせ、最終確認まで、あらゆる工程に携わりました。準備期間を含めれば、工期は半年くらいかかっています。すべて夜間工事で、工事中は片側交通規制を敷きました。

苦労したのは作業員の安全確保と時間厳守の2点。高温多湿な現場なので、一度に作業できる時間も限られてしまいます。しかも朝までには終えて原状回復しなければなりません。実際の工事期間は約1カ月あり、毎日が緊張の連続でした。
また、設備の交換も大変でした。50年以上も前に造られたトンネルなので、構造物への影響も考慮する必要があります。慎重に壁に測定器を当てながら鉄筋の場所を割り出し、そこを避けてアンカーボルトの穴位置を決めていったのです。これも時間との勝負でした。

工事が終了した時の感動は今も忘れられません。うれしさはありましたが、それより安堵感の方が大きかったですね。この経験で、難易度の高い現場にも対応できる自信が付きました。
どの現場でも必要なのは、入念な準備とコミュニケーションです。他のグループ会社や協力会社の人たちと一緒に行う仕事なので、広い視野と気配りが求められるのです。結果、工事終了後の達成感を全員で共有できることが、この仕事の醍醐味だと思います。

今の課に異動して4年になりますが、トンネル換気設備は奥が深く、まだ勉強することがたくさんあります。今後もスキルを高め、首都高を守り続けていくつもりです。
(T.Kさん)

ここが当社の魅力です!

「現場の責任者になると自分でスケジュールを組めます。緊急時は土日に出勤することもありますが、有休に振休を足せばまとまった休みも取れますよ」(T.Kさん)

入社早々に直面した難題。解決に至る貴重な経験が飛躍の原点に

私は大学で基礎力学の知識を身に付けました。当時から車好きでドライブ好き。地方に住んでいましたが、東京を通過するときはよく首都高を利用していました。身に付けた知識と趣味を同時に活かせる仕事を探していたところ、出会ったのが当社です。老朽化が進んでいる首都高を守るという、社会貢献の気持ちもありました。

配属先はトンネル換気設備のメンテナンスを行う、第1課です。入社して早々、トンネル換気ファンの制御盤が故障するという事象が発生しました。すぐに部品を新品に交換しましたが、何度交換しても故障が発生します。課全体で原因を追求した結果、制御盤が設置されている部屋の空気中に含まれる成分が原因であることが判明しました。これが制御盤の部品に付着し、誤作動を引き起こしていたのです。私は先輩たちと共にこの事象の原因究明と対策に全力で取り組むことになりました。

この調査は当社だけでなく、他のグループ会社や協力会社と共に行った取り組みです。事象発覚から原因究明・対策まで、約 1年かかりました。この事象は論文としてまとめられ、首都高関係者が出席した「技術発表会」で発表。新人の私も当社の代表として登壇し、緊張しながら事の経緯を説明しました。
この発表会では300件以上の論文の中から選ばれた論文の発表があり、そのうち4件が最優秀発表賞を受賞。うれしいことに、私たちの論文もその栄誉にあずかることができました。

その後も多くの難工事を経験してきましたが、何らかの突破口を見つけ出して解決できているのは、この時の経験があるからだと思います。一人では難しくても、周囲の方々に協力を仰げば必ず力になってくれる。チームの一員として成長できる環境は、当社の大きな魅力です。
今後も一つひとつの現場から学び、トンネル換気設備ならどんな問題も解決できる存在になることが目標です。
(T.Fさん)

ここが当社の魅力です!

「人当たりがよく、頼りになる先輩が大勢いることですね。専門分野を持つプロの技術者が課を越えて協力してくれる。新人が育つには理想的な環境だと思います」(T.Fさん)

初仕事はパーキングエリアの解体工事。多様な現場で成長を実感!

大学院では土木建築学を専攻し、住宅構造が室内の気流や気温に与える影響を研究していました。就職活動で検討したのは建設関係や設備関係の企業ですが、なかでも特殊な建築物を手掛けている企業に注目していました。専門性の高い仕事に挑戦したい気持ちがあったからです。当社が対象としている建築物は、首都高の料金所やパーキングエリアなど。首都高をあまり使ったことがない私には馴染みがなかったので、研究すればするほど当社に興味が湧いたのです。

配属先の第5課は、担当管内の建築施設で維持・補修業務を行っています。私は1年目の7月から11月まで、首都高速川口線上にある「川口ハイウェイオアシス」の工事に携わりました。といっても新築工事ではなく、それまであった川口パーキングエリアの休憩所を解体する工事。施工管理の基礎を学ぶため、先輩に付いて工事の手順を一から経験することが目的です。

この4カ月は毎日が驚きの連続でした。巨大なハサミでコンクリートを切断する重機、鉄筋が剥き出しになった壁の裏側、複雑に絡み合った電気配線。そこには大学では学ばなかった“役目を終えた建築物の姿”がありました。
新人の私が担当したのは施工写真の撮影や報告書作成などでしたが、施工管理の大まかな流れだけでなく、パーキングエリアの構造や工事の手順など、多くの学びを得ることができました。解体工事が終了して更地になった現場を見たときは感無量でしたね。壊す仕事からキャリアがスタートしたのは予想外でしたが、これこそ当社でしかできない特殊な仕事。私は最初から大きな手応えを感じることができました。

以来、料金所を含めると既に6施設で補修工事を経験しています。工法で見ると料金所には共通する部分もあれば違う部分もあり、なかなか一筋縄ではいきません。でも、現場経験が増えるたびにミスが減り、スムーズに工事を管理できるようになっていく。今は工事を通じて自分の経験値が上がり、知識が増えていくことがとても楽しいですね。まだ 2年目ですが、1年目よりは確実に成長できたと自負しています。

うれしいことに、最近は現場の主担当を任されるようになりました。まだ先輩に付いてもらいながらの現場管理ですが、なるべく早く独り立ちしたいですね。そのためにもさらに現場経験を積み、工事の知識を身に付けなければならないと思っています。
(K.Mさん)

ここが当社の魅力です!

「人間関係はとてもいいです。入社前、社内に一人くらいは厳しい人がいるかと思っていました。でも実際は誰もがとても優しく、新人を気遣ってくれます」(K.Mさん)

企業研究のポイント

これから企業研究を始める皆さんは、まず自分が関心のある業界を明確にし、その中で気になる企業のホームページを読み込むところからスタートすると思います。その企業が自分の希望条件に合っていたら、入社への思いはますます強くなります。人事担当としてはここでアドバイスしたいですね。初期の段階から自分で方向性を決めてしまうのではなく、特定の企業に強い憧れを抱く前に、周囲の意見を聞いてほしいのです。相手はゼミやサークルの先輩でもいいし、もちろん親でもかまいません。第三者からの客観的な意見は、企業を選ぶうえでとても重要なヒントになるからです。
冷静な視点で企業を見られるようになったら、選択の軸を定めましょう。当社を志望される学生さんの場合は社会貢献度の高さ、経営の安定性、専門性の高い仕事内容などを重視される方が多いですね。ここまで来れば各企業の違いがよく分かりますから、じっくり検討して志望する企業を選んでほしいですね。企業研究は人生の大きなターニングポイント。あせらず、慎重に行いましょう。
(人事担当/Tさん)

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入社後の数年は、現場を担当する事務所で施工管理者としての経験を積む。業務の効率化や安全対策のための研究を行うなど、業務範囲は想像以上に広い。

マイナビ編集部から

首都圏で車を運転する人なら、誰もが一度は首都高速道路を走ったことがあるだろう。総延長320キロ以上、1日の交通量約100万台を誇る首都圏交通の大動脈だ。管理、運営、修繕、料金収受など、この首都高に関わるすべての業務を担っているのが、企業としての首都高速道路グループだ。持株会社である首都高速道路株式会社を筆頭に、首都高と名の付く企業だけでも10社以上の企業を擁している。今回取材した首都高機械メンテナンスは、機械設備や建築物の維持管理を担当する専門性の高いプロフェッショナル集団だ。

専門性の高いメンテナンス技術、大規模グループならではの経営安定性、転勤のない仕事スタイルなど同社の強みはいくつもある。だが、先輩社員3人の取材を通じて印象に残ったのは、彼らが「社会のために役に立ちたい」という思いを強く抱いていることだった。先輩たちが継承してきた“首都高を守るための高い志”を、彼らもしっかり受け継いでいるのだ。同社に興味が湧いた方は、ぜひその思いを引き継いでほしい。

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今年9月に本社を移転。オフィスが入居するビルは神保町駅から徒歩4分という好立地にある。昇降デスクやオンライン会議ブースなど、働きやすさを考えた設備も素晴らしい。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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