最終更新日:2025/6/1

三条信用金庫

業種

  • 信用金庫・労働金庫・信用組合

基本情報

本社
新潟県

取材情報

我が社自慢の制度・社風

地域の暮らしと経済を支える仕事。柔軟な提案を支える、手厚い研修制度を紹介します。

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充実のフォローアップで、一から学ぶ向上心に応えます。

■人事教育部/阿部佑輝さん(2015年入庫)

「さんしん」の愛称で親しまれ、地域と共に創立125年の歩みを続ける三条信用金庫。人と人・人と企業をつなぎ、金融から中小企業支援まで多彩なサービスで地域経済を支えています。
地域との関係性を大切にする信金として、職員には相手に寄り添う共感性が求められます。今回は人事教育部で新人育成・採用等を担当する阿部さんに、同庫の特性や職員の成長意欲を支える研修制度についてインタビュー。多くの職員が熱意と向上心をもって専門知識を学び、スキルアップしている原動力について探りました。

安定した財務基盤で地域のためにできることを実践。成り立ちや対象のお客さまも他行と異なります。

三条信用金庫は1901年の設立以来、本店・本部のある三条市を中心に、中越・下越エリアで地域密着の事業を展開する県内最大規模の信用金庫です。創立125周年を迎える今、エリア内に26店舗を広げ、金属加工等の製造業をはじめとする中小企業の事業活性化をお手伝いしています。
職員数はおよそ300名。信用金庫の安全指標である自己資本比率は14.91%(2024年3月)と国内基準の4%を大きく上回り、十分な経営体力を有しています。

他の金融機関と異なり、信用金庫の特徴は会員相互の出資で作られる共同組織であること。株式会社が売上や利益を第一の目標とするのに比べ、信用金庫ではまず地域のために何ができるかを事業計画の第一に据えます。そもそも信用金庫が作られる以前、資金調達が難なくできたのは大企業や大地主のみでした。そこで中小企業や地域の商店街、個人経営者がお金を出し合い、相互扶助で必要な時に融資を受けられる機関をつくったことが信用金庫の始まりです。対象とするお客さまやエリアが限定される分、組織の規模は小さくなりますが、全国254の信用金庫とネットワークを構築して多様な事業に生かしています。

当庫では預金・融資・為替のメイン業務のほか、中小企業経営の支援や地域活性化への取り組みを積極的に行っています。例えば「工場の祭典」や「燕三条ものづくりメッセ」への協力、ビジネスマッチングによる販路拡大支援、新潟県央中小企業支援プラットフォームによるサポート活動なども、自治体や大学、他の信用金庫とも連携しながら進めてきました。
加えて近年は、コンサルティングやソリューション活動を通じた伴走支援を充実。若年層に対する投資信託の提案や家族構成に合わせた保険提案など、個人のお客さまに向けた資産形成サポートにも力を入れています。
当庫がお客さまから信頼を得てきたのは、歴代の先輩方をはじめ、土地柄に合った職員が揃っているからでしょう。ひと言で言えば真面目で、お客さまのために誠実に動く姿勢を評価いただいているのだと思います。近年特に物価高騰や金利上昇による影響などで、これまでとは経営や暮らしの環境が大きく変化したお客さまが多い中、今後いっそうお客さまに寄り添った存在として地域を支えていくのが、私たちの役割です。

さんしんが目指す働き方

目指すのは、目先の利益ではなくお客さまが本当に必要とする課題解決に向けた提案。職員1人ひとりの「共感性」を大切に、長いおつきあいの中で信頼関係を築いていく。

金融知識を一から学べる研修体制。丁寧なフォローアップで地域を支える人材へ育てます。

業務の核となるのは人と人との信頼関係を築くこと。だからこそ当庫では人材育成に力を入れ、金融業務の知識はもちろん、幅広い人間力を養う機会を設けています。
入庫式前には、就業規則などの理解を深める期間として3日間ほどの入庫前研修を実施。3週間の新入職員研修では独自の研修所で、同期と共にビジネスマナーの基本や社会人としての心構えを学び、コンプライアンス意識も身につけていきます。営業店で使う端末を練習機として用意しているので、実際の機器を触りながら伝票の出し方や入出金の方法、通帳作成業務を学べるのも特徴。配属後に戸惑うことなく、安心して実務をスタートできる環境です。

各店舗に配属後は教育担当となる役職者のほか、年齢の近い先輩がサブリーダーとしてサポートに付くので、仕事のことでもプライベートなことでも気軽に相談できます。さらに初年度は年4回、新入職員フォローアップ研修として同期で集まり、入庫後の振り返りを行う機会も設けています。同期と会って失敗経験や仕事の悩みを共有し、気づきを得ることで、将来のスキルアップにもつながるでしょう。
銀行業務検定やファイナンシャルプランナー等、業務に関わる資格では取得補助や奨励金制度を充実させて、モチベーションアップを図っています。中小企業診断士等の難易度が高い資格にも、通信講座の受講補助などを受けながら挑戦が可能。資格取得を通じて知識の幅を広げることで、お客さまに対するより深い提案を目指しています。

今後、当庫ではお客さまの潜在的なニーズを掘り起こし、課題解決につなげるコンサルティング業務にも力を入れていく方針です。1年目の研修期間が終わった後も、段階的なフォローアップや職位別の研修を用意して、経営や暮らしの最も身近な相談役としてお客さまにいつでも頼っていただける人材育成を目指します。全国信用金庫協会主催の実務試験など社内検定の機会も豊富。自分のペースで知見を広げ、理想のキャリアを描けるフィールドが整っています。

さんしんが目指す働き方

Face to Faceの教育機会を大事にする「さんしん」では、新入職員研修や各種集合研修に独自の研修所を活用。自治体と連携した金融セミナー等にも使われている。

幅広い部署・支店で視野を広げてキャリアアップ。現場力の拡充が次世代の「さんしん」を支えます。

私自身は学生時代から、地域でのボランティアや中小企業支援に興味があって、当庫を志望しました。就活当初には公務員も考えていましたが、地元のお客さまと直接関わって能動的な支援ができるのは「さんしん」ならではと思ったこと、親身に相談にのってくれた人事の方との出会いが決め手になりました。
入庫後は燕市や新潟市の支店で、融資業務を経験。その後は本店や三条市内の支店で営業経験を積み、現部署へ。店舗ごとに規模や主力の業界が変わる中で、さまざまな地域のお客さまと関係を築き、幅広い提案方法を学べたのは営業業務を続ける上でとても役立ちました。

ビジネスマナーや預金業務の基本を新入職員研修期間中に身につけられるのも、当庫の人材育成の利点。最初は知識が浅く、返答に時間がかかったりお客さまにご迷惑をかけたりすることもありましたが、先輩方からの丁寧なフォローと体系立てて金融知識を教えていただける環境があったおかげで、自分なりに徐々に成長を実感できました。
社会人としてのスタート時に、誠実に対応することの大切さを知ることができるのも良かった点です。支店勤務の頃には、資金面の問題でご相談いただいたお客さまの融資をお断りしたこともありました。いろいろな方法を模索する中で最終的に難しいと判断せざるを得なかった時、そのお客さまから「会社のために頑張ってくれたことは分かっています」「次の機会はまた阿部さんに相談しますね」と言われた時は、悔しさと共に分かっていただけた嬉しさを感じました。実際、別の機会には融資までこぎつけることができ、心から喜んだことを覚えています。そのお客さまとは担当を外れた今も、おつきあいが続いています。

2021年からは本部の人事担当として採用活動に当たっています。学生の方に最も近い立場として発信したいのは、当庫の存在理由や地域で多くの方に必要とされるやりがいについて。充実した研修制度や働きやすさを生かして、地域を支える存在として成長できることもしっかり伝えていきたいですね。
逆に私自身も、学生さんの視点で当庫がどう見られているかなど勉強させていただくことが多々あります。将来的にまた現場でお客さまと関わる時、今の部署で若い方の客観的な視点を得られることは良い経験になるでしょう。幅広いキャリアパスを経て、自分の理想に近づけるのも当庫の魅力だと感じています。

さんしんが目指す働き方

全国信用金庫協会が実施する通信講座や実務試験にも積極的に挑戦可能。信金職員専用のEラーニングや実務試験を合格した先輩の体験記等も生かして、知見を深められる。

企業研究のポイント

企業研究を進める上でおすすめしたいのは、まず自分の軸をどこに置くか考えること。どんなエリアでどんな働き方をしたいかがはっきり見えていれば、どの業界でも企業を調べるポイントは絞られてくると思います。逆に自分の目指す方向性がぶれてしまっていると、せっかく早くから企業の分析を進めても最終的にギャップを感じてしまいがち。今は学生というしがらみのない立場で、幅広い業界を見られるチャンスなので、ぜひ大事にする「軸」を1つ持ってから臨んでほしいと思います。
私自身は「生まれ育った地域と関わりたい」「地域に貢献する仕事がしたい」との思いから、徐々に見るべきポイントが決まってきました。「地域密着」「中小企業」「ビジネスマッチング」など、企業が掲げるキーワードに惹かれるものがあるなら、そこを入り口に深掘りしていくのもおすすめです。軸がはっきりした上で実際にインターンシップに参加したり、現場で働いている先輩から話を聞いたり、企業の雰囲気に触れるといっそうイメージも固まるでしょう。併せて企業の経営目標やワークライフバランス、研修制度がどうなっているかなどのデータを見ていくと、その企業の内情が自分の考える軸に沿っているかどうかが、よりはっきりすると思います。(人事担当 阿部佑輝さん)

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「分からないことや困ったことがあれば何でも聞いて欲しい」と阿部さん。「お互い本音で話すことで理解が深まるのは、企業研究でも人間関係づくりでも同じです」。

マイナビ編集部から

「地域密着」をモットーに、県内最大規模の信用金庫として125年の歴史を刻む三条信用金庫。核となる金融業務をはじめ、近年では中小企業向けの継続的な伴走型支援にも力を入れており、地域経済の要として重要な役割を担っている。
今回は本部の人事教育部として、学生をサポートする阿部さんにインタビュー。ご自身の入庫後のキャリアにも触れながら、同庫の成り立ちや事業の特徴、一から育てる研修体制について伺った。印象的だったのは、利益追求を旨とする企業と違い、地元の中小企業や地域に暮らす人々にとことん寄り添える信用金庫という組織の特性。営業提案においても10年20年先の企業の姿を考えながら、融資だけでない幅広い可能性を見すえた提案を行っているという。
ひと言で「幅広い提案」と言っても、そこには相手企業の事業特性や深い金融知識が必要になる。だからこそ、同庫が大切にしているのは幅広い学びの機会と職員自身の向上心。未経験から金融業務のイロハを学べる環境で、地域に根ざして働きたいという人の意欲を組織全体でサポートしていることが伝わってきた。加えて年間休日120日以上、「健康経営優良法人」認定など働きやすさも魅力。熱意をもって地域に寄り添いたいという方にとって「さんしん」は、専攻を問わず理想をかたちにできる貴重な環境だと思う。

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2026年に創立125周年を迎えるさんしん。地元企業との厚い信頼関係と提案力、全国254の信金を結ぶネットワーク網を生かしながら地域経済を支えている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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