企業研究を進める上でおすすめしたいのは、まず自分の軸をどこに置くか考えること。どんなエリアでどんな働き方をしたいかがはっきり見えていれば、どの業界でも企業を調べるポイントは絞られてくると思います。逆に自分の目指す方向性がぶれてしまっていると、せっかく早くから企業の分析を進めても最終的にギャップを感じてしまいがち。今は学生というしがらみのない立場で、幅広い業界を見られるチャンスなので、ぜひ大事にする「軸」を1つ持ってから臨んでほしいと思います。
私自身は「生まれ育った地域と関わりたい」「地域に貢献する仕事がしたい」との思いから、徐々に見るべきポイントが決まってきました。「地域密着」「中小企業」「ビジネスマッチング」など、企業が掲げるキーワードに惹かれるものがあるなら、そこを入り口に深掘りしていくのもおすすめです。軸がはっきりした上で実際にインターンシップに参加したり、現場で働いている先輩から話を聞いたり、企業の雰囲気に触れるといっそうイメージも固まるでしょう。併せて企業の経営目標やワークライフバランス、研修制度がどうなっているかなどのデータを見ていくと、その企業の内情が自分の考える軸に沿っているかどうかが、よりはっきりすると思います。(人事担当 阿部佑輝さん)