(株)ホテルゆのくに<ゆのくに天祥>

最初に当社を知ったのは、中学の時に家族旅行で「ゆのくに天祥」に泊まったこと。温泉や料理はもちろん、スタッフの皆さんのおもてなしがとても洗練されていて、温泉旅館のイメージが変わったことを覚えています。自分が就職を考えるようになった時、思い出のある場所で、今度は自分がお客様に満足いただけるサービスを提供したいと考えたことが入社のきっかけです。

就職活動中は金融業界も並行して検討しましたが、北陸新幹線の延伸で加賀全体の観光需要が伸びていること、コロナ後にインバウンド需要が戻りつつあることなど、将来性も考えて気持ちを固めました。

同期と共に受けた研修では、館内施設や周辺の関連施設を回り、それぞれの場所でどんなおもてなしをしているのかを実際に体感。現在は各部門をローテーションして、具体的な業務を学んでいるところです。

お客様に満足していただくためにも、まずは丁寧さと落ち着きを身につけることを目指しています。質の高いサービスを提供するには情報量と経験値が必要なので、まずは失敗を恐れずに様々な仕事に挑戦していきたいです。イレギュラーな要望にも細やかに応じている先輩方の姿を見て、自分もこんな風に成長したいと感じました。プライベートでは小さくても良いので車を購入して、行動範囲を広げることが当面の目標です。

政策学部のゼミで、簡易委託駅の運営方法についてフィールド調査を行ったことです。簡易委託駅とは、鉄道会社が切符販売などの業務を地元企業や団体に委託した駅のことで、それ自体が観光や街づくりのハブになる可能性を秘めています。ゼミでは西日本を中心に全国26駅を調査。地元のそば店が乗車券販売を請け負う島根県のある駅では、事前予約で列車の到着に合わせてそばを注文できるなど、ユニークな取り組みを多く見て来ました。

一方で年1回は、マグロで有名な勝浦漁港へ出かけました。新鮮な魚が並ぶ市場や行きつけの居酒屋など好きな場所もたくさん。自分が誰かを迎える側になった今、この時の楽しかった経験を生かせたらと思います。

まだ研修が始まったばかりですが、初めて会った方でも気さくに話しかけてくれたり「頑張ってね」と声をかけてくれるなど、温かな雰囲気を感じています。まだまだ分からないことばかりですが、指導役の先輩がついてくれるので聞けば何でも丁寧に教えてくれる点も心強いですよ。どの先輩も包み込んでくれるような雰囲気で、安心感があります。

フロント、接客担当、調理、設備管理などさまざまな部署がありますが、社内全体でより良いおもてなしを目指そうという意識が根付いている職場です。私もこれから経験を積んで、幅広いサービスを提供できる社員を目指したいです。

自己分析を進めるこの時期は、将来を占う大事な転換点です。だからこそおすすめしたいのは、率直に自分が何をしたいか、何が好きなのかを掘り下げて考えること。どんな生活がしたいかや能力面での得意・不得意も見極めて、背伸びをせずに正直な自分の姿を考えることが、入社後にギャップを感じずにすむコツだと思います。悩みごとが出てきた時は周囲の友人や先輩、先生方と話してみてください。客観的に自分を見ることで視野も広がるはずです。

そしてできれば、学生のうちにやりたいことを思い切り謳歌してほしいです。遊べるうちにしっかり遊んでおくことは、社会人になってからも自分に良い影響を与えてくれると思います。