先輩たちの就職活動を大公開!

Vol.02

メインタイトル
ハウスメーカー 内定
中央工学校
建築室内設計科
阿久津 冴李さん

学校を選んだ理由と、
仕事に対する
想いを教えてください

幼い頃から自分の手を使って何かを作り出す「ものづくり」が好きでした。すでに中学生の頃には建築業界に進もうと決めていたんです。しかし建築と一言でいっても様々な領域・分野があります。その中でも一番興味を持ったのは「住宅設計」「インテリアのデザイン」でした。

中央工学校の建築室内設計科は、インテリアのデザインも学べるし、CADの操作も含めた設計の勉強もできます。オープンキャンパスに参加した際にも、先輩から「ここなら設計もデザインも、実践的なことが幅広く学べるよ」と聞きました。進学先をインテリアデザインまたは住宅設計のいずれかに絞ることができなかった私には、最適な学校・学科でした。

ところで「インテリアデザイン」とか「住宅設計」って、スタイリッシュで華やかな印象を受けますよね。私も入学前はカラーコーディネートのようなキラキラした授業を想像していました。しかし実際の授業では素材や建材、色や家具のこまかな選定など、決して表面的な仕事ではなく、人間の快適さを追求する奥の深い仕事なのだと再確認できました。

就職活動を振り返って、
何か反省点はありますか?

インタビューカット1

私が企業研究を始めたのは1年次の12月。専門学校の場合は1年次の5月頃から企業研究を始める人が少なくないので、就活のスタートは正直遅かったと思います。しかし焦ることはありませんでした。なぜなら私の場合は自分のしたいことが明確だったからです。

「自分の好きなインテリアスタイルや住まいの形を、実際の家づくりに反映すること」。それが私のしたいことで、就活のブレない軸になりました。この軸に合致する企業を探せばよいだけなので、エントリーシートを何十社にも送るようなことはせず、効率よく就活を進めることができました。

一方で、反省点というか最後まで苦労したのは面接でした。学校の職員との面接練習を行い、面接で伝えるべきキーワードも前もってまとめ、自分なりに何度も練習したのですが、いざ本番になると緊張でガチガチでした。頭が真っ白になってしまい、覚えたはずの言葉もでてきませんでした。「ああ、失敗してしまった…」と面接のたびに気持ちが沈んでいたのですが、振り返ると内定先の面接はとてもアットホームで、逆に私の緊張をほぐしてくれたように思います。

就職活動でもっとも
辛かったことは?

就活というよりも学生生活における辛さと言った方が正確ですが、私が入学した2021年はコロナ禍の渦中。リモート授業もあり、家にこもったまま過ごす日も多かったです。それでも学内の友人はできました。この友人たちの存在は大きくて、就活でみんなが迷う自己分析の心強いパートナーになってくれました。自分では気づかない長所・短所を歯に衣着せぬ言葉で教えてくれます。長所としては明るい性格で真面目であること。短所としては心配しすぎる傾向があることだと、見事に私の性格を見抜いていました。

自宅で過ごす時間が多かったことで、様々な資格勉強に打ち込む時間も持てました。また、客観的に東京という街をとらえることもできました。東京のディベロッパーでマンションの設計・インテリアデザインをするのがよいか。それとも消費者の手の届きやすい価格帯の一戸建てで、ファミリー層に喜んでもらえるデザイン・設計をするか。コロナ禍がなければ前者を選んだかもしれません。しかし考える時間を多く持てたことで、自分のしたい家づくりのビジョンを具体的に描くことができたように思います。

活動スケジュール

入社の決め手になった
ポイントを教えてください

ポートレート1

「ここなら、自分の好きなインテリアスタイルを形にできる!」それが内定先に対する大きな決め手でした。私が理想としている住まいは、ナチュラルな木材をふんだんに使い、家に入るとやさしい木の温もりや香りが感じられる住まいです。そのような自由設計の注文住宅を、地域密着型で提供しているのが内定先のハウスメーカーでした。

就活中に企業説明会に参加した10社のうち、ほとんどはナチュラルな木造住宅をメインにしているハウスメーカーでした。しかし、凝った外観のデザインを売りにしているハウスメーカーも実は見てみたんです。実際に就活を始めると、こういう感じの家もいいなと、少しだけ目移りすることがありました。

しかし比較することで、やっぱり私は木の家が好きなんだと自分のスタイルを確認することにつながりました。内定先のハウスメーカーは私の地元の会社でもあり、お客様を竣工後もサポートしていく様々なサービスやイベントも用意しています。もし大きなディベロッパーなら、設計の中の一部分にしか関わることができなかった可能性があります。しかし内定先では設計から竣工後の暮らしまで関わっていける点も魅力でした。

自分の内定ポイントは
どこだったと思いますか?

インタビューカット1

ひたむきに設計の勉強に取り組んだ点を、評価してもらえたのかもしれません。入学後に色彩検定3級、2級リビングスタイリスト、パース検定、ビジネス能力検定ジョブパス3級などの資格試験に合格しました。設計に必須のCADも問題なく操作できます。

また設計の授業で学んだプレゼンテーションテクニックは、就職後だけでなく面接対策としてもとても有効でした。設計・デザイン職を目指すのなら、面接では自分のポートフォリオや作品を紹介するケースがしばしばあります。どのようなテーマのもと、どのような意図で、このインテリアをどうデザインしたのか。これらを言葉にして説明する能力は、一朝一夕には身に付きません。プレゼンテーションを学ぶ機会があって本当によかったと思いました。

同じ道を志す後輩の皆さんへ
メッセージをお願いします

ポートレート1

きっと建築を学ぶ人の多くは、意匠設計やインテリアデザインなどが建築への興味の入り口だったと思います。しかしみんなが注目する花形の部署・職種ですから競争も激しく、新卒で設計職として採用されるチャンスは限られるかもしれません。それでもあきらめないでほしいです。

私は自分のやりたいことをあきらめませんでした。自分の好きなインテリアスタイルにこだわり、そのこだわりを貫くことで「設計職」としての就活に成功しました。好きなことを仕事にしようと思って建築系の専門学校に入学したわけですから、そんな自分の想いを大事にしてほしいです。「好きなインテリアスタイルの住まいを作る」この一本軸が通っていれば、面接でどんなに緊張して頭が真っ白になっても、きっと熱意は相手に伝わるのではないでしょうか。

反省点からのアドバイスとしては、企業研究はなるべく早くした方がいいですね。「周りはまだやってないから安心」と思いがちですが、就活は誰かと一緒にするものじゃなくて、一人ひとりが自分で考えて行動するものです。ぜひ、こだわり抜いて、自分の好きなことを仕事にしてください!

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