Vol.04

コーセー美容専門学校
ビューティデザイナーコース
岡野 知佳さん
学校を選んだ理由と、
仕事に対する
想いを教えてください
初めて美容に興味をもったのは、中学生のころ。運動部に所属していた私はいつも日焼けをしていて、自分の顔に自信を持てずコンプレックスを感じていました。ある日、ファッション雑誌を買ったら化粧品の付録がついていて、見よう見まねでメイクをしてみたんです。そしたらまるで自分が生まれ変わったような気分になり、「メイクって楽しいな」と思いました。
その後、高校に進学した私は、ある化粧品ブランドに夢中になり、「このブランドの美容部員になりたい」と願うようになりました。この夢を叶えるため、ブランドへの推薦枠があるコーセー美容専門学校に進学しました。進学後は、お客さまとの会話の仕方からカウンセリングの方法、メイクの技術などを学んできましたが、「今、学んでいる知識や技術を美容部員になったら生かすんだ」という心づもりで、授業に臨んできました。
就職活動を振り返って、
何か反省点はありますか?

「憧れのブランドの美容部員になりたい」と思いから努力を重ねてきましたが、時々、暴走してしまうことがありました。特に面接の準備は、自分を取り繕うことばかりに気を取られてしまったと反省しています。
ブランドの学内推薦枠で採用試験を受けるには、学内選抜に通らなければなりません。学内選抜は出席日数や成績などで選考されるため、入学当初から無遅刻無欠席で、すべての授業に真剣に取り組んできました。学内選抜に通ってからも、先生に協力してもらい面接やプレゼンテーションの練習を繰り返し行いました。
私が志望していたブランドの採用試験はグループ面接とプレゼンテーションで、どちらも本番を想定して練習をしたのですが、先生から「想定外の質問を受けた時、言葉が詰まって小声になってしまうのが気になる」と指摘を受けました。
そこで、自分の人生を振り返って、今まで経験したことや感動したことなどを一つひとつノートに書き留めていきました。そのうえで、あらゆる質問を想定し、答えを一つひとつ考えていきました。当時は「あの質問の答えも準備しなきゃ。この質問は、どう答えたらよいだろう」と焦ってばかりで、かなり無謀なことをしていたと思います。母に「面接官が聞きたいのは、ありのままの素直な言葉。すらすらと答えられなくても大丈夫だよ」と言われて、ようやく肩の力が抜けました。
就職活動でもっとも
辛かったことは?
就職活動自体を辛いと思ったことは一度もなくて、敢えて言うなら、授業と就職活動の両立に苦労したことぐらいです。特に1年生の3月は、カウンセリングメイクの校内コンテストがあったので、余計に忙しかったですね。友だちとペアを組み、カウンセリングからメイクまでの一連の流れを審査していただくのですが、予選に通って本選に出場することになりました。
毎日の授業を受けながら就職活動の準備とコンテストの準備を行うのはとても大変でしたが、私はもともと負けず嫌いな性格なので、「これも憧れのブランドの美容部員になるために必要な道のりなんだ」と思うと、全然辛くありませんでした。その結果、校内コンテストの本選でカウンセリング賞を受賞することができ、モチベーションがさらに高まりました。
その後、5月にエントリーシートを提出し、6月に採用試験を受けました。とても緊張して、やはり想定外の質問を受けた時には声が小さくなってしまいましたが、プレゼンは逆に落ち着いて臨むことができました。おかげで、ブランドへの愛を思う存分アピールできたと思います。

入社の決め手になった
ポイントを教えてください

高校生の頃、初めてブランドと出逢ったあの時から「美容部員になる」と決めていました。お花のモチーフがとにかくステキで、あまりのかわいらしさに衝撃を受けたことを、今もよく覚えています。高校生のころの私は、「かわいいものは自分に似合わない」と決めつけていましたが、憧れのブランドと出逢ったことで、かわいいらしいものを純粋に「好き」と感じていた幼かったころを思い出したのです。もちろん、ブランドへの気持ちは、コーセー美容専門学校に進学してメイクについて学ぶようになってから、さらに高まっていきました。
今は、インターネットなどで気軽に化粧品を買うことができますが、だからこそ、お店に来てくださるお客さまに「私にしかできない接客」を提供したいと思っています。私自身がブランドにたくさんのワクワクする思いを感じてきたように、メイクや商品のご提案を通じて、お客さまにたくさんのステキな思い出を持ち帰っていだけるような美容部員になれたらうれしいです。
自分の内定ポイントは
どこだったと思いますか?

高校生のころから接客のアルバイトをしていて、よく笑顔を褒めていただくことがありました。カウンセリングメイクの校内コンテストでカウンセリング賞をいただけたのも、「笑顔でカウンセリングすること」を心掛けた結果だと感じています。
美容部員は、お客さまのメイクやお肌に関するお悩みを受け止めます。常に笑顔でお客さまと向き合うことが大切だと思い、面接やプレゼンでも笑顔を忘れずに心掛けようと思いました。コロナ禍でマスクをつけた状態で面接官と対面するため、マスクをしていても笑顔が伝わるよう、鏡の前で何度も練習しました。
また、大好きなブランドのことをもっと深く知りたいと思い、企業研究にも力を入れました。面接は緊張してしまいましたが、志望理由を答えた時に面接官が何度もうなずいてくれたのを見て、大きな手ごたえを感じました。だから笑顔とブランドへの熱意が、内定ポイントになったのだと思います。
同じ道を志す後輩の皆さんへ
メッセージをお願いします

内定を得るために特別な準備をするよりも、日々の努力を積み重ねることが大切だと思います。なぜなら、面接で質問される内容は、皆さん自身が歩んできた人生や、これからの人生に関することがほとんどだからです。それに、面接官はこれまでたくさんの就活生と向き合ってきたのですから、事前に用意しておいた言葉や取りつくろった言葉では、入社への思いは伝わらないと思います。
日常生活で何気なく考えていることや、身についた習慣、培ってきた経験のなかに、「本当の自分自身」があります。私の場合、それは「憧れのブランドの美容部員になる」という想いであり、無遅刻無欠席で学校に通い、真剣に授業に打ち込んできた習慣と経験です。ささいなことの繰り返しが、私に自信を与えてくれました。
だからこれから就職活動に取り組む皆さんにも、目標に向かって小さな努力を積み重ねてほしいですね。そしてその姿を、面接で堂々とアピールしてください。きっと、小さな積み重ねが大きな自信に繋がると思います。
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