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伝統を背負う東京ドームが「スポーツビジネス」の分野で見据える未来

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スポーツには、競技に取り組む、試合を観戦する、子どもに教える、など多様な関わり方があり、それぞれに関連するビジネスが多く存在します。たとえば、スポーツ用品や観戦チケットの販売はもちろん、競技場の建設、運営、スポーツ観戦を身近にするためのアプリケーションやVR(仮想現実)技術の開発もスポーツビジネスの一環です。

こうしてスポーツビジネスの幅が広がり、さまざまな業種が参入している昨今。球場として長い歴史を持つ東京ドームで、そんなスポーツビジネスの動きを目の当たりにしてきたのが、東京ドーム部 企画渉外グループで働く布施大器さんです。

普段の仕事内容や達成感を覚える瞬間についてお聞きしながら、スポーツビジネス市場の変化と今後の展望について教えていただきました。
プロフィール
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布施 大器

株式会社東京ドーム
東京ドーム部 企画・渉外グループ
2010年4月入社

アミューズメント部でアトラクション管理やヒーローショー、遊園地のイベントを、ミュージアム部で展覧会の企画・運営に従事した後、東京ドーム部 企画渉外グループへ。野球興行における主催者との渉外窓口として、各興行に必要なさまざまな調整を会場側の代表として行う。その他、2022年に実施した東京ドーム大規模リニューアルなどの改修案件や、東京ドームの肖像管理、リブランディングにも取り組んでいる。

東京ドーム部 企画・渉外グループの仕事

日本を代表する球場・東京ドームを有する株式会社東京ドーム。施設運営のみならず、エンターテインメントに関する多くのノウハウを活用し、多方面で事業を展開しています。
  • 東京ドームシティ事業:東京ドームシティ、東京ドームホテル、LaQua(ラクーア) など
  • 流通事業:shop in(ショップイン)、Creme et Rouge(クレームエルージュ)
  • 熱海事業:熱海後楽園ホテル、アタミロープウエイ など
  • その他:スポーツ施設の運営受託、保険代理店事業、有線テレビジョン放送事業 など
その中で、東京ドーム部 企画渉外グループに所属する布施さんは、東京ドームで行われるプロ野球巨人戦をはじめ、国際試合、都市対抗野球や大学野球などのアマチュアを含めた野球イベント全般を担当。その他、施設改修案件や撮影案件、肖像管理など、東京ドームを舞台に行われる業務全般の舵取り役を担っています。
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布施
主な仕事内容は、会場側として野球興行におけるさまざまな要望・依頼事項に対する渉外業務です。顔合わせ・下見から契約書締結、全体の費用管理、主催者の要望を実現するためのドーム内外を含めた関係先との調整まで行います。運営の手配、ビジョン掲出、細かいところだと当日のグラウンド面の看板チェックやグラウンドメンテナンス、ボールボーイ・ガールへの指示出しなども行っています。

実は年に1回イースタン・リーグという二軍戦を株式会社東京ドームの主催で興行を行っているのですが、そこでは事業計画や運営計画、チケット販売、販促、試合前後やイニング間のイベントなども当社主体で考えているんですよ。国際試合から少年野球まで幅広く、野球を通じてお客さまに感動を届けることを目標に取り組んでいます。
試合の日は、来場者を入場させる数時間前から布施さんたちの試合(業務)が始まっています。
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布施
ナイター日の午前中は、今後のイベントの会場下見や当日の演出のリハーサルが入ることがあります。その後、見積もりや資料作成などのデスクワーク、開場前には主催者・球団を含めた進行ミーティングで当日の試合前の演出を確認し、開場時間以降は東京ドーム内外の様子を確認しながら巡回します。

試合前は演出などのフォローやグラウンド面の安全確認などを行い、プレーボールを見届けます。試合が始まったら夕食を取って、試合中は記録達成などのフォロー(ボード渡しの調整を行うこともあります)や、試合の進行を確認しながらデスクワークをし、試合が終了したらグラウンドに出て、ヒーローインタビューやグラウンド開放などのイベントを確認します。

東京ドームに足を踏み入れたお客さまが老若男女問わず笑顔になる様子を見ると、その特別な体験をもっと魅力的にするにはどうしたらいいだろうと考えますし、改めて特別な場所で働いているという実感があります。
1日のスケジュールの画像

「場」を作る仕事ならではのやりがい

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2010年に東京ドームへ入社して以来、布施さんにとって最も印象に残っているプロジェクトは、やはりあの一大イベントです。
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布施
4年に一度のビッグイベント「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC」(以下、WBC)です。世界中から大きな注目が集まる中、日本が最高の結果を出したあの瞬間に携われたことは忘れられません。

運営に携わっていた身としては、グラウンドで行われるイベントや練習のスケジュールを主催者さまと調整したり、選手サロンで各国の料理を提供したり、会場に特別な装飾を施したりと、世界規模の大会ならではの取り組みもたくさんありました。

また、当時はコロナ禍での声出し応援に関する取り決めが変わる過渡期でした。国内の新型コロナウイルスの流行は落ち着いてきて、イベントによっては声出しが解禁されるものが少しずつ出てきていました。

球場で生の野球観戦をしたことがある人なら分かると思いますが、スタンドで声を出して応援するという行為が、一種の醍醐味だと感じるお客さまは多くいらっしゃいます。会場側としても、東京ドームに来場していただいたからには、声を出して応援してもらって、思う存分試合観戦を楽しんでほしい、と思う反面、感染拡大のリスクはできる限り抑えたい、という双方の立場のお客さまがいらっしゃる難しい時期でした。お客さまはコロナ禍という世の中の雰囲気を敏感に感じざるをえない日々を送ってきたので「WBC」の観戦では声出し応援が許されていることは分かっているけど、どこか遠慮がちな方が多かったように思います。

一方で、海外では日本よりも先に声出し応援が解禁されているところが多かったので、海外から来場されたお客さまは、大会ルールの中で大きな声を出して応援していました。そんなルールとリアルが乖離している状況で、安全性を担保しつつ、来場したすべてのお客さまに試合観戦を楽しんでもらうためにはどうしたらいいか。当時は難しい会場運営をせざるを得ない状況でしたが、大きなトラブルもなく無事に試合運営を完遂できたことは、観戦エリアやバックヤードを取りまとめる自分たちにとって大きな成果だったように思います。

また、試合後のヒーローインタビュー時に双方のチームが拍手を送り合い、その光景にまた拍手を送る観客席の様子など、会場にいながらスポーツの素晴らしさを再認識しました。パンデミックで失われていた日常が回復しつつある中で、久しぶりに現地で応援できる世界的なスポーツイベントに目を輝かせるお客さまの顔は忘れがたいものです。「WBC」は、世間的にもコロナ禍で暗くなっていた空気をガラッと変えるきっかけになったのではないでしょうか。
電球の画像ポイント
  • 「WBC」の熱気 「WBC」の熱気は試合前からすごかったそうだ。物販は、まだ完全に真っ暗な早朝から来場者が列を作るほどの人気ぶり。東京ドームのスタッフは混乱を回避して安全な運営体制を構築するために前夜から対応に追われていた。「私たちにとっては何より安全にトラブルなく終えることができて良かったです」と話す布施さんの姿から、スポーツイベントを作る側の苦労と喜びを感じる。
布施さんは、この仕事のやりがいを「お客さまが喜んでいる様子をダイレクトに感じられること」だと言います。
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布施
最初に配属された「アミューズメント部」では、アトラクションの運転を通じて直接接客したり、ヒーローショーや園内イベントの企画・運営を通じて参加されたお客さまの反応を直接受け取り、「ミュージアム部」では、展覧会などのイベントを企画・制作する側として自分が携わった企画で多くのお客さまに喜んでいただく経験をしてきました。

そして現在の「東京ドーム部」では、野球の試合やアーティストのコンサートを観に来られる、何万人というお客さまの熱量を日々肌で感じています。こうしてお客さまに楽しんでいただける場所を作っている一員として、どの施設(部署)でも自分が貢献していることを実感できるのが嬉しいんです。
日によって会場の空気が大きく変わり、「イベントは生きている」と体感できるのもこの仕事の面白さですね、と布施さんは加えます。一度に数万人が足を運ぶ、そんな大規模なイベントを作る一員になる経験は、他に変え難いやりがいがあるのでしょう。布施さんが所属する企画渉外グループの仕事を一言で表すなら、来場者の熱狂を肌で感じながら「東京ドームで次に何ができるか」を考える仕事なのではないでしょうか。

(株)東京ドーム

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