教えて!
「仕事」と「スポーツ」の
関係

起業と現在の仕事について
フリーになって制約がなくなった
僕は38歳までフジテレビに勤め、退社後はフリーアナウンサーをしながらスポーツコンサルタントの会社を起業しました。
退社直後は、得意なことも苦手なことも、全てを自分で行わなければいけないし、仕事で使う文房具一つから自分で用意しないといけないことに戸惑いを感じ、会社に属していることのメリットを改めて痛感することがありました。
ただ、その一方でフジテレビ内の仕事しか受けられなかった局アナ時代と比べ、フリーの仕事には時間も場所も制約がないので、さまざまな仕事を受けられるようになりました。
人の制約もなくなり、今まで会えなかった人と会えるようになって、チャンスや可能性が広がったと実感しています。

アナウンサーを経て選手をサポートする立場に
スポーツコンサルタントを目的とする僕の会社では、スポーツ選手のさまざまな活動をサポートすることと、スポーツによって企業の課題を解決する事業をメインに行っています。

アナウンサーという仕事はメディアを通して対象をよりよく見せる方法を考え、一般の視聴者に対してそれを自ら伝える仕事でもありました。現在のコンサルタントの仕事は、企業がより良く見える方法を提案し、企業に伝える立場です。
少し目線は違うものの、本質的な部分はつながっており、これまでの経験が生きているなと感じています。この仕事を続けるうえで、僕はよく「僕のやりたいことは、あなたのやりたいことです」という言葉を使います。アナウンサーと同じく、この仕事は目の前の相手の人生を変えられる仕事だと思っています。
「また会いたくなる」人を目指す
テレビ局を退社する前の3年間は、社員採用の面接官をしていたこともあり、今は自分の会社の経営と並行して、ビジネススクールの講師もしています。
このスクールには現役のスポーツ選手や、セカンドキャリアを選択しようと考える選手、デュアルキャリアで競技と仕事を両立する人、それに皆さんのような大学生も多く通っています。
大学までスポーツを続けてきた体育会系の学生ならば、一定以上の競技力を持ち、そして試合や大会などで人に見られる経験も持っているでしょう。
ですから僕は、そうしたキャリアが背景にある人は、実はプレゼンテーション能力が高いと感じています。スポーツでの実績や経験も大切ですがそれ以上に、想像を超えたり、イメージを覆したりと、相手にまた会いたいと思わせる自己PRが面接でもできるようになるために、僕もスクールを通してバックアップしています。
また、スクールでは「とにかく人に会いなさい」と伝えています。これは自分の後悔から得た教訓なのですが、学生時代に真剣に競技に打ち込み過ぎると、部活をやっていない人に比べて圧倒的に社会との接点が少なく、狭い世界で生きることになります。
アルバイトなどのや、インターンシップ&キャリアの機会はもちろん、地域のボランティア活動でも何でもいいので、自分から動いて接点を作りに行き、いろいろな価値観に触れてみましょう。

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STEP 1
想像を超える
事実だけを淡々と述べるのではなく、学生時代の経験や大学での学びから何を得て、どう成長できたのかなど、自分ならではの具体的なエピソードなどを盛り込み、採用担当者の想像を超えることで、「面白い」「また会いたい」「一緒に働いてみたい」と思わせる。
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STEP 2
イメージを覆す
見た目やエントリーシートなどからイメージする人物像以上のもの、または別の側面を見せられることができれば、意外性に興味を持ってもらい採用担当者の印象に強く残せる。
企業の採用担当者にまた会いたいと思わせるポイント
「いい意味でギャップがある」体育会系の学生は有利
体育会系出身であることは提出する書類、エントリーシートなどで、採用担当者には伝わるもの。自分の強みがスポーツ経験だけでなく、そこから一歩進んで「スポーツ経験プラス〇〇」「△△な強みがあり、さらに体育会系出身」と、いい意味でギャップがあったり、体育会系の強みだけにとどまらない魅力を自己PRに盛り込めたりすれば、とても興味深く映ります。体育会系以外の友人や周りの人にも、自分の第一印象と今の印象について尋ねてみるのも、自己分析の良い方法です。
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