就職活動では、住宅メーカーを中心に見ていました。7人兄弟の大家族で育った私は、中学生のとき、父が兄弟それぞれに子ども部屋を持たせてあげたいと、賃貸から新築の戸建へ引っ越しました。家が完成したとき、父、母、兄弟もみんなが心から喜んでいた様子がとても印象深く、家づくりにはこんなにも人を喜ばせ、人生に大きな影響を与えるのだという記憶がずっと忘れられなかったんです。その中で、ヒノキヤグループに惹かれたのは、家全体を一定温度に保つ全館空調「Z空調」という独自の商品があること。そしてデザインや構造、耐震などのハード面を売りにする他社と違い、住む人の「住み心地」を最重視していることでした。デザインなどは時代によって流行が変わりますが、住み心地という価値は普遍的。会社が掲げる「日本の暮らしのあり方を変える」というビジョンの大きさ、家づくりの捉え方や姿勢に強く共感し、入社を決めました。
家づくりにおいて、営業職は契約から引き渡しまで、おおよそ1年に渡りお客様に向き合います。この間、言葉での説明や紙ベースでの資料でお客さまの理想を具現化していく道のりは想像以上に地道で大変です。クルマなど既にカタチある商品なら要望も出しやすいですが、注文住宅では、理想形があくまでお客様の頭の中にしかなく、そのイメージが明確でないことが大半。時が経過する中で気分が変わり、「やっぱり壁の色は青ではなく、黄色がいい」と、急きょ路線変更することも多々。だからこそ、営業マンというよりもアドバイザーとして、お客様のライフスタイルも踏まえながら潜在的なニーズを汲み取って提案し、お客様が心から納得できる家がつくれるよう努めています。その結果、一担当者という存在を超え、家族のように深い信頼を寄せていただき、引き渡しの時に「あなたが担当で本当によかった」という言葉をもらうことも多くあります。とてもうれしい瞬間ですし、仕事のやりがいの大きさを感じますね。
私の仕事スタイルを形作ってくれたのは、いまお世話になっている上長の存在があったからに他なりません。上長からの言葉で印象的なのが、「一番お客様のことを理解してるのは君だ。その中で訂正すべき点や不足している部分があればサポートする」というものでした。上長自身の営業スタイルを一方的に教え込む方法もあるのに、自分で考えながら営業の仕方を身につけ、それがいずれ自身を大きく成長させるのだと教えてくれたのです。初めは、そのプレッシャーに戸惑う部分もありましたが、この教えがあっていま着実に成長できているのだと思います。ヒノキヤグループには、20代で役職に就くことを応援する環境があり、上長も24歳で店長に就きました。自分もまだ若手の一人ですが、早く上長のように管理職として部署をまとめられる存在になりたいです。そして、個人の売上を伸ばすだけではなく、営業所、展示場というチーム全体での売上を高めていけるよう周りを鼓舞し、サポートできるようになっていきたいですね。