学生時代は、ショッピングモールの改装工事における仕上げ・清掃アルバイトを経験。デスクワークより現場で働くイメージが湧いた中で、お客様が喜ぶ姿を直接目にすることができる住宅メーカーを志望するようになりました。他社と比較した中で、建築について専門的に学んでなくても、施工管理として現場で働けることが決め手となり、ヒノキヤグループに入社しました。入社後、2年半におよぶ施工管理での経験を経て、ジョブローテーション制度で営業へ異動。営業は、施工管理と違い、図面も何も決まっていないゼロの状態から、土地提案も含めた人生の重要な意思決定に携われることに大きなやりがいがあります。一方で、「営業が売りたいものを売りつけられる」というイメージを持たれるお客様も少なくない中で、イチからお客様との信頼を積み上げていく点に難しさを感じます。いまは、日々知識や経験を積みながら、営業職としてのスキルを高め続けています。
家づくりの現場を監督する役を担う施工管理の仕事では、入社1年目から一回りも二回りも年齢が上のさまざまな職人さんとコミュニケーションを重ね、工事現場のリーダーとして率いていきます。だからといって、変に気負う必要はありません。わからないことは臆せずにすぐ聞いたり、現場のゴミ拾いなどの手伝えることを積極的に見つけてやるようにしたり、あいさつをきちんとしたり、「ありがとう」や「ごめんなさい」の意思表示をはっきりしたり…。「いい家をつくる」という同じ目的を持つ対等なパートナーとして、社会人としてふさわしい立ち回りをし続けることにより、職人さんと徐々に信頼関係を築けると思います。口数の少ない方も、シャイな方もいますが、ひとたび打ち解けると、皆さんいい方です。群馬、長野での2年半でいろいろな職人さんと出会い、あだ名で呼んでもらえることも多く、フレンドリーな仕事仲間としていろんな場面で助けていただきましたね。
男性が多いイメージのある住宅メーカーですが、女性である点はひとつの強みにもなると感じています。ある主婦のお客様は、「家事の中で洗濯が一番苦手」だと口にしていました。そこで、干して、畳んで、収納するまでの家事導線を軽くする間取りを提案したところ、非常に喜ばれたことがあります。普段家事をする機会が多い女性だからこそ寄り添える気持ちや悩みがあり、それを提案に盛り込み、満足いただけたことは大きな自信となりました。また、打ち合わせの際、夫婦間で理解にバラツキがあることも多くあります。旦那さんは図面を頭でイメージするのが得意だけど、奥さんは苦手。そんな時には、けっして絵はうまくないですが、その場でさっと絵を描いてみたり、奥さんにもわかるような比喩表現で説明の仕方を工夫したりしてサポート。そうした心の機微を察知できる自分の強みを活かした対応をし続け、完成時のお客様の笑顔を見られるのはとてもうれしいですね。