IT業界用語集
IT(アイティー)
「Information Technology」の略。もともとはコンピュータや携帯電話を使った「情報通信技術」を指す言葉だが、近年はコンピュータに関わる技術全般や、ネットワークやそれを活用した技術・サービスなど、幅広い意味で使われる。
オープン系システム
システム構築の際に、ソフトウェアやハードウェアを特定メーカーの製品だけで組むのではなく、複数の異なるメーカー製品を、価格面や性能面などの要素を分析して最適な組み合わせを考えて作り上げるシステムのこと。
SI(システムインテグレータ)
顧客のもつニーズの実現や問題の解決を行う情報システムを、提案から設計、開発、運用まですべて一貫して提供する企業のこと。ソフトウェアの選定や開発だけでなく、それを利用するためのハードウェアの選定などを行う。また、こうした問題解決型の総合的なサービス提供を「ソリューション」(解決)という。
Java、JAVA(ジャバ)
プログラミング言語のひとつ。ネットワーク環境で利用されることを前提に作られた言語で、ネットワークやセキュリティ関連の様々な機能が標準で搭載されているのが特徴。さらに、Javaを使って開発されたプログラムはどんなOS上でも動作できる汎用性の高さにより、C言語に加え、システム開発では必須の言語となっている。
ミドルウェア
OSと各種システム固有の処理を行うアプリケーションソフトウェアとの間に入り、アプリケーションが要求する様々な処理の代換えとOSへ依頼する各種手順・手続きを行う中間的なソフトウェアのこと。
データベース管理システムやアプリケーションサーバなどの多くは、ミドルウェアとして提供されている。
ソフトハウス
プログラミング工程~テストをメインに行っているシステム会社をソフトハウスと呼ぶ。
特定の分野に特化した会社が多く、それぞれの分野で高い技術力を身につけることができる。
C++(シープラスプラス、シープラプラ)
C言語に、オブジェクト指向的に拡張した言語。
C言語と同様に、様々なシステムで利用されている。
プロジェクトリーダー
一般的にプロジェクトリーダーは、プロジェクトマネージャーを補佐する役割と位置づけられるが、プロジェクトの内容や会社によってな仕事内容がある。
たとえば、プロジェクトマネジメントに必要な工程をプロジェクトマネージャーと分担する場合もあれば、顧客に対して責任を持つのがプロジェクトマネージャー、社内の現場に対して責任を持つのがプロジェクトリーダーという考え方もある。
カスタマーエンジニア
コンピュータのハードウェア、ファームウェア、オペレーティングシステムなどを保守点検する仕事。
主に、設置作業のような、導入時の作業と、導入後の保守作業(障害監視、予防保守、障害対応)などがある。また、顧客と頻繁に接することも多いためコミュニケーションスキルも必要となる。
システムアナリスト
クライアント企業の要望を聞き、開発者と協力してシステム構築の計画策定や開発の支援などを行う仕事。
情報システムを企画・分析・評価する能力を認定する国家資格にもなっている。
C言語
UNIXなどのOS記述言語でもあり、業務系開発やフリーソフトウェア開発、組み込み系開発にと幅広く利用されている。
FORTRUN(フォートラン)
科学技術計算などに向いているプログラム言語。
プロジェクトマネージャー
プロジェクトの企画・提案、プロジェクトメンバーの指名、社内調整、顧客折衝、要件定義、受注、品質管理、進捗管理、コスト管理、リスク管理などを行うプロジェクトの運営責任者。
組込み系
電子機器や家電製品に組み込まれているマイクロプロセッサを使い、たとえば携帯電話端末などの機能をコントロールするもの。
直接マイクロプロセッサを動かすため、アセンブラやC言語などを使ってプログラムする。そのためCPUや周辺機器のハードウェアの原理や仕組みも理解する必要がある。
クライアント/サーバ(C/S)システム
コンピュータをサーバとクライアントに分け役割分担をして運用する仕組みで、分散型コンピュータシステムの一つ。
「サーバ」と呼ばれるコンピュータと「クライアント」と呼ばれるコンピュータをつないだシステムで、サーバは,クライアントからの様々な要求に対して,サービスを提供する。
制御系
制御系とは、コンピュータシステムを使って、様々なことを制御(つまりコントロール)すること。たとえばクーラーの温度制御、炊飯器のプログラム制御などがある。ある値を一定になるよう制御したり、あるカーブを描くように制御したりする。
ソフトウェアの知識のほかに、計測、制御理論、操作(アクチュエータ)の知識が必要になる。
営業
IT業界での営業は主に「ソリューション提案営業」を意味する。ソリューションとは問題解決。つまり、経営の視点から業務の様々な課題を洗い出し、それを改善していくための提案を行う。
それだけに、各業界・業務内容に対する幅広い知識が必要であると同時に、コミュニケーションスキル、問題点・解決策を分析する論理力、プレゼンテーションスキル・交渉力が必要になる。
システム運用
シシステムを動かすためのオペレーション業務。サービスシステムを構築する仮想サーバーの生成、稼働中のコンピュータシステムの定期点検、システムのバックアップ業務、システムを動かしているマシンや周辺機器に対するシステムチューニング等々の運用業務を行います。
稼働中のシステムにトラブルが発生すると、多大な影響を及ぼす可能性が高いだけに、責任は極めて重大な仕事といえる。
SIer(エスアイヤー)
SI(システムインテグレーション)、つまり、企業のシステム構築を行うにあたり、企業業務を調査・分析し、業務の課題を解決するようなシステムの企画、構築、運用サポートなどの業務をすべて請け負う業者が、SIer(エスアイヤー)と呼ばれる。
それだけにSIer(エスアイヤー)は、コンサルティングなどシステム構築の上流行程から関わることができる。
ネットワークエンジニア
企業内のローカルエリアネットワーク(LAN)通信システムの構築・保守管理や、会社内外のコンピュータネットワークによる通信を行う仕事。
具体的には、ネットワークシステムの設計から、ネットワークの専用機器(スイッチやルータなど)をコンピュータへの接続、さらに運用後のトラブル対応や、不正アクセスへの対策など、非常に多岐にわたります。
プログラマ
システムエンジニア(SE)が設定したシステム仕様書に基づいて、それを実現するソフトウェアを、C言語やJava、VBといったプログラム言語を使ってコーディング(記述)していく仕事。
システムエンジニア(SE)
コンピュータによる情報システムを設計・構築・運用を担当する仕事。
具体的には、顧客企業のニーズをヒヤリングして業務を分析し、システム的な観点から業務改善のための提案書の作成、そのためのシステムを提案する。基本的にシステムエンジニア(SE)は、プログラマのようにプログラムを作成することはなく、むしろコンサルティング的な要素が強い。