
入選チーム発表!
テーマ提供企業:
日本航空株式会社

多くの人々やさまざまな物が自由に行き交う、心はずむ社会・未来の実現のために、日本航空が新たに取り組めることを提案してください。
JALグループでは、「多くの人々やさまざまな物が自由に行き交う、心はずむ社会・未来において 世界で一番選ばれ、愛されるエアライングループを目指します」というパーパスを掲げています。そして、私たちの事業領域は、航空事業にとどまらず、マイル・ライフ・インフラ事業へと広がっています。2030年の心はずむ社会・未来はどういったものでしょうか?そして、その実現のために、日本航空が持つアセットを活用して、どういったサービス・価値を提供できるでしょうか?皆さまのご提案をお待ちしております。
上位5チームの発表&
企画書紹介

【1位】
チーム名:PM Lab
所属大学:東京都市大学
評価コメント
緻密な現状分析の上で、日本でお乗り継ぎのお客さまをターゲットにした着眼点が素晴らしかったです。乗継時間の有効活用の具体的なアイデアも実現可能性を感じさせるものでした。地域経済を巻き込む視点も入っており、JALパーパスの実現のみならず日本航空の経営課題解決にもつながる企画書として、総合的に高く評価いたしました。

【2位】
チーム名:有明の桜
所属大学:獨協大学
評価コメント
地域活性化という社会的課題解決と、若い世代の参画と口コミの波及によるJALの搭乗者増という経済的価値向上の両方をかなえる、とてもサステナブルなご提案だと感じました。 各ステークホルダーの強みが客観的に捉えられ活かされており、お客さまも機内で新たな体験をすることができ、移動手段である機内がよりワクワクした空間になるのではとイメージできました。

【3位】
チーム名:朱鷺と鰰
所属大学:大阪商業大学
評価コメント
パターン化してしまいがちな機内での過ごし方に着目し、移動時間にも意義を持たせ、旅行への更なる楽しみを増やすことのできる、とても良いアイデアだと感じました。分析や比較もとても丁寧でわかりやすいです。 目的地を紹介する映像の上映は、自治体や地元企業と連携することで地域活性化およびJALの経済的価値向上にもつなげられると感じ、取り組みの持続的な発展が想像できます。

【4位】
チーム名:シュエット
所属大学:東京理科大学
評価コメント
ツアーを出会いの場として活用するアイデアが斬新で、まさに既存のアセットを活用した「新たな価値創造」だと感じました。ただの移動手段になりがちな機内空間も出会いの場として活用されていることや、マッチングしなかった際の対応も考えられており、誰もが楽しめるご提案になっていることが特に高評価でした。

【5位】
チーム名:空快快(Ku-Kaikai)
所属大学:静岡大学
評価コメント
飛行船を使うアイデアは私たちの発想になく、新たな視点でした。多様な移動手段で心はずむ社会・未来を目指すという方向性も共感できるものでした。採算や運航上の課題点も丁寧に洗い出しがされており、入念にリサーチをされたことが伝わってきました。経路やサービスも細部まで設計してあり、地方の観点が入っていることも高評価でした。
佳作チームの発表
※下記の表示順は、チーム名の五十音順・アルファベット順です。評価の上下は関係ありません。
サツマイモ屋さん(駒澤大学)/ しあわせクリエイト(名古屋大学)/ すずらん(獨協大学)/ つばさ(東京理科大学)/ デリバリー(名古屋大学)/ ひき肉(東京経済大学)/ びじとぴたぁ(同志社大学)/ ペイ・フォワード(宮城大学)/ ほちゃ(名古屋大学)/ ももとぶどう(東京理科大学)/ 山縣(立教大学)/ cocoa(名古屋大学)/ Dチーム(DALメシアン)(愛知学院大学)/ Finish(中央大学)/ NOOO!(名古屋大学)
おわりに
このたびは、たくさんのご応募、そして熱量のこもった素晴らしい企画のご提案をありがとうございました。学生のみなさんならではの切り口や視点、またJALに対してどの様なイメージを持っているのかが感じられ、審査している側も新しい発見にわくわくしながら審査をさせていただきました。
得点分布については、全企画書の中央値は20点。23点以上の得点チームは全チームの20%を占め、続いて22-21点のチームが全体の20%、20-19点のチームが全体の20%、18-17点のチームが全体の20%、それ以下が20%、という結果になりました。ぜひ自分のチームが全チームのどれくらいの位置にいるのかの基準にしてもらえればと思います。
アイデアとしては若者の利用を促すための割引プランの設定や、地域活性化のために機内食を到着地の名産品にする、伝統工芸品を海外に発信する、ファミリー席を設置する、オムツ台を設置するといったフライトや機内サービスについてのアイデアが多かった印象です。もっと機内やユーザーのためにできることはあるのだなと感じることができました。
今回、「多くの人々やさまざまな物が自由に行き交う、心はずむ社会・未来の実現のために、日本航空が新たに取り組めること」という出題テーマに対して、例えば心はずむ社会・未来とはどのようなものか、テーマをどのように解釈をすれば良いのか、またはどこにフォーカスをあてるのか、などの検討テーマが広い分、難しい面もあったのではないかと思います。
白いキャンバスに自由に絵を描くように、テーマ自体の深掘り、想像力を使って心はずむ社会をイメージする方法もあったと思います。一方で審査項目に着目するという方法もあったのではないかと思います。今回は、持続可能性、実現可能性、最高のサービス、新たな価値創造、果敢な挑戦と5つ設定させていただきましたが、JALがなぜその項目を審査項目にしているのか、重要視しているのかについて、課題解決プロジェクトのインタビューや動画で話していた内容だけではなく、自分たちなりに考える・深掘りするということを行うと、テーマが伝えたい意味やこれまでとは違ったアイデアの方向性に出会えたのではないかと思います。
これだけ豊かな社会の中で、課題を見つけ出すこと自体が難しいことだと思います。さらにそこから、まだこの世の中にないものを想像し、具体化するということも難しいです。そのためには、チームで議論したり、共感したり、時には誰かに思いを馳せたり、常識を疑ってみたり、試行錯誤してみたり・・・とさらにチャレンジングな作業だと思います。ただそれらの積み重ねが、自分たちの社会を、自分たちでより良いものに近づけていくことに他なりません。
今回のテーマを通して、このような挑戦に少しでも楽しさややりがいを感じていただければ、審査員一同うれしい限りです。
ぜひまた次回以降の課題解決プロジェクトにチャレンジしていただけると嬉しいです。 みなさんからの応募お待ちしております。
(企画書は課題解決プロジェクト事務局にて一部編集・加工させていただきました。ご了承下さい。)