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Q テーマ解説
インタビュー

サステナブルな社会の実現に向けて、 社会全体の金融リテラシー向上のために野村證券が取り組むべき新しいプロジェクトや仕組みを提案してください。

野村證券株式会社

當山 貴大さん/人材開発部 採用グループ(新卒入社9年目)
松本 直子さん/人材開発部 採用グループ(新卒入社16年目)


日本有数の証券会社であり、グローバルに成長し続ける野村證券株式会社(以下野村證券)。証券会社と聞いて、最も連想される言葉は「投資」だと思います。“人生100年時代”とよく聞くようになって久しいですが、投資は、お金持ちの資産家がする時代から、一個人が自分の未来のためにする時代へと移り変わっています。そこで必要となるのはひとりひとりの「金融リテラシーの向上」。そうして掲げられたのが今回の課題テーマですが、そこに込められた想いや、野村證券が考える「サステナブルな社会」とは何か、伺いました。

ひとりひとりの「未来」を、より良くする仕事でありたい。

───簡単に御社の仕事内容について教えてください。

當山さん 証券会社の仕事とは、「資本市場を通じて、お金を持つ投資家と、お金が必要な企業を結びつけること」です。 大まかに、投資家に対して投資の実行をアドバイスする仕事と、企業に対して資金調達のサポートをする仕事に分かれるとイメージしていただければと思います。 当社の特徴としては、日本の証券会社の中では最も規模が大きく、グローバル展開が進んでいることが挙げられます。

───御社は約100年の歴史を持つ証券会社ですよね。やはり伝統なども大切にされているのでしょうか?

當山さん 100年続けてこられた要素として、創業者が掲げた「顧客第一の精神」や「先取りの精神」などを大切にしてきた側面は大きいと感じています。一方で現在、投資は資産家だけのものではなくなっており、社会情勢の変化に伴いお客様のニーズも全く異なっていますので、今目の前にいるお客様にとって適切であり、付加価値のあるサービスを提供するために、大きく挑戦すべき部分も多くあります。


───伝統も大切にしながらも、時代に合わせて挑戦し続けているのですね。コーポレート・スローガンには「目指すのは、"今"以上の"未来"。」とありますが、やはり「未来」の捉え方も、昔と今とではかなり異なりますか?

當山さん おっしゃる通りです。金融業界のリーディングカンパニーとしてやるべきことやできることは非常に多く、常に考え方をアップデートすることは求められていると感じますし、お客様の人生への関わり方も、より深くなっていくように感じます。


───ありがとうございます。ちなみにお二人が感じる御社の社風にはどのようなものがありますか?

當山さん 入社していい意味でギャップだったのは、風通しや雰囲気のよさですね。証券会社ってもう少し個人主義的なのかと思っていたのですが、皆さんとても優しく、周りの方に支えられて仕事ができていると感じます。いつでも上司に相談できる環境があり、社員は皆明るくて仲がいい印象です。

松本さん 「立派な人が多い」と感じます。私は、自分のことは自分で考え、決断して、それに対して責任を持って人生を過ごすことが“大人”だと思っていますが、入社する前から「自分がいいと思った道を進んでるんだな」と思わせてくれる方が多かったのがこの会社でした。証券会社は、明確に自分自身はこう思う、と案を出してお客様に是非を取るのが仕事、つまり自分自身の考えを他者に伝える仕事なので、それが働くなかで身につくのだなと強く感じます。

「金融リテラシーの向上」とは、自分がどんな人生を過ごしたいかを考えること。

───では、ここから課題解決プロジェクトについてお聞きしていきます。「サステナブルな社会」とありますが、御社が考える「サステナブル」とはどのようなものですか?

松本さん ビジネスとして考えた時には、世の中のお金が高齢者から若者まで循環する社会の仕組みづくり、また地球全体で見ても、富が豊富なところから不足しているところに対して直接投資を呼び起こすことや、新しい産業にお金を回していくことなどがあると思います。他にも、現状をみてサステナブルではない事業に対して、変革を促すための資金を提供することや、二酸化炭素削減を減らす目標を立てた企業に対して、その成果によって金利を変動させることも間接的にはそうなのだと思います。

───金融を絡めると、結果としてサステナブルに繋がる部分はかなり大きいですね。それを今回の課題に落とし込む際のアドバイスはありますか?

松本さん 弊社の大テーマとして、「金融業を通して、いかに人々の生活を豊かにするか」を常に考えています。一方で金融業は形がないので、ひとつひとつの商品に落とし込んでいくのはやや難しいようにも感じています。まずは柔軟に「この世の中を、持続可能にするためにはなにが必要か」と広い視野で考えていただき、ご自身が思う「ここが治れば人類ってもっと長く続くんじゃないか」みたいなことを、柔らかい頭、新しい発想で提案いただけたら面白いと思います。逆にいうと金融業は「お金を循環させること」で、社会が必要とするものにお金を集めて、社会が必要としないものからはお金を離すビジネスになるので、どんなアイデアも結果的には繋がってくるとも考えています。

───お金はお金として考えがちですが、あらゆるところに繋がる領域ですね。テーマには「社会全体の金融リテラシー向上」ともありますが、御社の場合は幅広い世代に金融教育の機会も多く提供されていますよね。具体例を教えていただけますか?

松本さん小学生から大人まで幅広い世代に向けて行なっていますが、最も多いのは大学向けの金融教育講座です。随分前から実施させていただいており、弊社の強みとしても自負している点でもあります。大学の講義のひとつとして、「金融とはこういうものだ」という話から簡単な経済論、さらには証券会社のビジネスについても教えています。座学だけではなく、サイコロを使った輸出入ゲームなど、より金融を身近に感じられるような内容もあります。当然、投資家向けの情報発信の場としてサマーセミナーの実施もしていますし、法人向けには、確定拠出年金の運用講座など会社ごとに必要な講義を行なっています。

──────そこまで丁寧に実施されているとは驚きました! 私も参加したいです。なぜそこまでされているのですか?

松本さん根本的には、有価証券運用をする人口を広げることが目的です。創業以来、活動の一環として行なっています。というのも、お金云々の前にまず大切なのが、「自分の人生をどう過ごしたいか」ということなんです。
どうしても今の時代「お金の勉強」というと堅いイメージで、お金はお金、と切り離した教育がなされがちですが、お金はあくまで代替手段だと思うんです。自分以外の人に何かを提供してもらうために必要なのがお金であり、極論、全て自分でできればお金は必要ないんです。自分の人生設計において最低限必要な分と、人生に起こりうるリスクも鑑みたうえで必要となってくるお金、そこに自身の収入を照らし合わせて、調達する手段の一つとして投資があったりするんです。そこまで考えることが、本当の意味でのお金の教育だと考えています。

──────人生をどう捉えるか、の先にお金があり、それが「お金の勉強」なんですね。

松本さんはい。人生設計の一部として大部分を締めるのがお金であり、それを専門家が教えることに大きな意義があると考えています。



ワクワクする気持ちで、思いっきり挑戦を!

───今回の課題では、審査項目が5つあります。これらの審査項目のなかで重要視していることを教えてください。

當山さん 冒頭にあった通り、我々は変わりゆく時代を生きているので、現状を正しく把握して理解することが必要不可欠だと思い「テーマ分析度」は重要視したいです。また松本からもありましたが、テーマに対して柔軟な発想で取り組んでいただいて、我々が考えないような面白い切り口の提案をしていただきたいので「独自性」もしっかり見させていただきたいと思います。

  

───学生の皆さんには、どのように課題へ取り組んでいただきたいですか?

松本さん 弊社の社員がよく使う言葉で私も好きな言葉が「ワクワクする」です。仕事をしていても「ワクワクするでしょ」と表現する社員がかなり多いのですが、5年先、いや来年すらどういう年になるか分からない時代のなかで、それを不安に思うのではなく「こんな変化が起きるかもしれない」とワクワクする気持ちで、考える時間を楽しみながらプレゼンテーションしていただきたいと思います。

當山さん 大学生までは、どちらかというともらう側、サービスを享受する側であることが多いと思うのですが、社会に出るともたらす側、サービスを提供する側の発想をしていくことが必要だと思います。ただ、それがどういうことかイメージすることは難しいと思うので、今回の課題を通じて「社会との繋がり」を感じることで、自分が何に対して何をもたらしていきたいかを考える起点としても取り組んでいただけたら嬉しいです。


───最後に、課題に取り組む学生の皆さんにメッセージをお願いします。

   

當山さん 失敗を恐れずにいろんなチャレンジをしてほしいです。私は、就職活動においてもそうですし学生時代の失敗はかなり心に残っていて、それを直していくことで自分が変わっていきます。そういった「学び」は挑戦しなければ得られないものなので、この課題にも思いっきりチャレンジしてもらいたいと思います。


───本日はありがとうございました!

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當山 貴大さん
シニア・アソシエイト

2016年4月 野村證券株式会社入社 ウェルス・マネジメント部門(旧営業部門)にて資産コンサルティング業務に従事する。
2022年10月に現在所属する人材開発部採用グループに着任し、新卒採用においての専任リクルーター業務を担った後、2023年6月より新卒採用担当者としての業務を担う。


松本 直子さん
ヴァイス・プレジデント

2009年4月 野村證券株式会社入社 ウェルス・マネジメント部門(旧営業部門)にて資産コンサルティング業務に従事する。 並行して支店においての育成責任担当者、マネジメント業務を担う。2023年4月に現在所属する人材開発部採用グループに着任し、新卒採用リーダーとしての業務を担う。