BtoCとは?BtoBとの違いや特徴と就職先としての魅力をわかりやすく解説

ビジネスには、さまざまな形態があります。BtoCとは、企業が一般消費者を対象としてビジネスを行う形態のことを指します。

この記事では、BtoBとBtoCの違いをわかりやすく解説。さらに、BtoCビジネスの特徴や就職先として見た場合の魅力、BtoC企業への就職に向いている人の特徴を紹介します。

「BtoBとBtoC、どっちがいいの?」と悩む方も多いため、大学1・2年生のうちに違いや特徴を知って企業研究や業界研究に役立てましょう。

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BtoCとは?BtoBとの違いは何?

btoc とは

BtoCとはBusiness to Consumerの略で、企業が一般消費者を対象にビジネスを行う形態のことを指します。小売や飲食、アミューズメント、保険、不動産など、日常生活の中で接する多くの業種がBtoCのビジネス形態です。

一般消費者を対象にビジネスを行うBtoCに対して、企業が企業を対象にビジネスを行う形態はBtoBと呼ばれます。他にも、個人が個人を対象にするCtoC、メーカーが直接一般消費者に販売するDtoC、企業が従業員を対象にするBtoE、行政が個人を対象にするGtoCなどさまざまなビジネス形態があります。

BtoCビジネスの特徴

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BtoCのビジネスには、どのような特徴があるのでしょうか。ここでは、BtoCビジネスの特徴について詳しく解説します。

商品単価が低い

BtoCのビジネスでは、BtoBと比べると商品やサービスの単価が低い傾向にあります。

企業がビジネスのために使える予算に比べると、一般消費者が商品やサービスの購入に使える金額は少なくなります。そのため、BtoCのビジネスでは商品やサービスの単価が低くなりやすいのです。

BtoCのビジネスでは、商品単価が低い分、多くの商品を販売しなければ十分な利益が得られません。商品単価が異なることで商品の販売戦略が変わる点も、BtoBとBtoCの違いといえます。

ターゲットとなる顧客の母数が多い

BtoCのビジネスは、BtoBのビジネスと比べてターゲットとなる顧客の数が多い傾向にあります。

総務省が発表した令和元年経済センサス‐基礎調査甲調査によると、令和元年6月1日現在の民営事業所数は約640万です。1企業で複数の事業所を持っているケースもあるため、企業数はさらに少ないと考えられます。それに対して、日本の人口は約1億2,000万人です。

このことから、BtoCとBtoBでは、ターゲットとなる顧客の母数に大きな差があることがわかるでしょう。

ターゲットとなる顧客の母数が多い分、BtoCは市場を拡大しやすい傾向にあるといえます。また、幅広い顧客に販売するため、意見や感想などのフィードバックが得られやすい傾向にあるのも特徴です。

意思決定にかかる時間が短い

BtoCとBtoBでは、商品やサービスを購入するまでの意思決定にかかる時間にも差があります。

BtoBの場合、担当者一人で商品やサービスの購入を決めるケースはほとんどありません。多くの場合、複数人が関わり検討した上で商品やサービスの購入を検討するため、意思決定には時間がかかりがちです。

一方でBtoCの場合には、個人の意志で購買を決定します。検討を重ねた上で購入を決める場合もありますが、合理的理由だけでなく感情による購買が行われるケースも多く、BtoBと比べると意思決定までの時間が短い傾向にあります。

BtoBに比べて単独の取引が多い

顧客との取引回数も、BtoBとBtoCでは異なります。

BtoBでは、基本的に一度取引が決まると継続して取引を行うことが多い傾向にあります。時間をかけて検討した上で購入を決定していることに加え、別の企業と取引するとなると、さまざまな手続きが必要となり手間がかかるため、基本的には一度取引した企業と継続して取引を行うことが多いのです。

それに対してBtoCの場合は、必ずしも継続して購入されるとは限りません。一度きりの商品購入となるケースも多いでしょう。

そのためBtoCでは、自社の商品を知り購入してもらうだけでなく、繰り返し購入してもらえるような工夫や戦略も重要です。

就職先として見た場合のBtoC企業の魅力

btoc とは

BtoC企業にはどのような魅力があるのでしょうか。ここからは、就職先として見た場合のBtoC企業の魅力について解説します。

消費者の役に立っている実感を得やすい

消費者の役に立っていることを実感する機会が多いのは、BtoC企業の魅力といえるでしょう。

BtoC企業の場合、顧客の声を直接聞ける機会が多い傾向にあります。また、日常生活の中で、自社の製品が販売されている場面や、サービスが活用されている場面を見かけるケースも多いでしょう。

そのため、顧客がどのように自社製品を活用しているのか、どのような点に魅力を感じているのかを実感しやすいのです。

一般的に知名度が高い企業が多い

日常生活の中で、BtoC企業が販売した商品やサービスに触れる機会は多くあります。消費者が直接関わる機会が多い分野であるため、社会人でなくても生活の中で企業名を認知しているケースが多いのです。

自分がよく知っている企業や好きな商品を販売している企業に入社できれば、働くモチベーションが上がりやすいでしょう。

また、周囲の人も自分の就職先企業について知っている可能性が高いため、さらなるモチベーションにつながる可能性があります。

ブランド力の構築やマーケティングに力を入れている企業が多い

BtoCのビジネスを行っているほとんどの企業が、ブランド力の構築やマーケティングに力を入れています。

なぜなら、BtoC企業はライバル企業と顧客の取り合いが発生しやすいためです。より多くの顧客に自社の商品やサービスを利用してもらうためには、ブランド力の構築やマーケティングが欠かせません。

そのためBtoC企業の方が、ブランディングやマーケティングに関する業務を行える可能性が高いといえるでしょう。

BtoC企業への就職に向いている人

BtoC企業への就職に向いているのはどのような人なのでしょうか。ここからは、BtoC企業への就職に向いている人の特徴を紹介します。

感謝の言葉でモチベーションが上がりやすい人

ユーザーや顧客から感謝の言葉をもらうと仕事に対するモチベーションが上がりやすい人は、BtoC企業への就職に向いています。

BtoC企業では、顧客から直接感謝の言葉や使用した感想を聞ける機会が多くあります。商品やサービスの改善や新商品の開発のために、企業がアンケートを実施するケースも少なくありません。

接客を担当すれば、さらに多くの顧客から自社の商品やサービスに関する言葉を受け取れるでしょう。

そのため、感謝の言葉でモチベーションが上がりやすい人は、BtoC企業への就職に向いているといえるのです。

ブランディングやマーケティングに関わる仕事がしたい人

BtoC企業は、ブランディングやマーケティングに力を入れている企業が多くあります。そのため、BtoB企業に比べると、BtoC企業の方がブランディングやマーケティングに関連する仕事に携われる可能性が高いのです。

ブランディングやマーケティングに関連する仕事がしたい人は、BtoC企業への就職を検討してみるとよいでしょう。

個人の成果がわかりやすい仕事をしたい人

BtoC企業では、顧客の意思決定までの時間が短いため、自分の営業やマーケティングによって商品が売れたことを実感しやすい傾向にあります。

特に、接客に関わっている場合、自分が直接接客したことが商品の購買につながるケースも少なくありません。

そのため、個人の成果がわかりやすい仕事をしたい人や、目に見える結果が出るとモチベーションが上がりやすい人は、BtoC企業への就職に向いているといえます。

BtoC企業の特徴を知っておこう

BtoC企業とは、一般消費者をターゲットとして商品やサービスを販売する企業のことです。商品単価が低い一方で、ターゲットとなる顧客の母数が多い点が、BtoC企業の特徴といえます。

感謝の言葉でモチベーションが上がりやすい人や、マーケティングに関連する仕事をしたい方は、BtoC企業への就職に向いているかもしれません。

この記事を参考に、自分はBtoC企業への就職に向いているのか考えてみてください。

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