BtoBとは?概要と特徴、就職先としての魅力を分かりやすく解説

btob とは

ビジネスの世界では当たり前のように使われる「BtoB」という言葉ですが、大学1・2年生の方の中には、どのような意味の言葉かよく知らないという方も多いでしょう。

そこでこの記事では、BtoBの意味と概要を分かりやすく解説。さらに、BtoB企業の特徴や就職先としての魅力も紹介します。

大学3年生の3月以降には、就活が本格的に始まります。その前にさまざまな企業の特徴や魅力を知っておきましょう。

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BtoBとは

btob とは

BtoBとはBusiness to Businessの略で、企業間取引を意味する言葉です。B2Bと表記されることもあります。

分かりやすくいえば、個人ではなく企業を対象としてビジネスを行うことです。例えば、ビジネス向けのシステム販売や製造業向けの機械や部品の販売、人材派遣などがBtoBの例です。

それに対して、一般消費者を対象とした取引はBtoC(Business to Consumer)、フリマアプリやオークションサイトを利用する場合のように、個人間で行う取引はCtoC(Consumer to Consumer)と呼ばれます。

また、従業員を対象としたBtoE(Business to Employee)や、行政を対象としたBtoG(Business to Government)などの分類が利用される場合もあります。

特にBtoBとBtoCの2種類は、ビジネスシーンで使われることが多いため覚えておくとよいでしょう。

BtoBの特徴

btob とは

BtoBの取引には、BtoCの取引にはない特徴があります。どのような特徴があるのか確認しておきましょう。

購入決定までに時間がかかる

BtoBの取引では、商品やサービスの購入決定までに時間がかかるのが一般的です。

BtoCの場合、消費者が1人だけで購入の判断をするケースが少なくありません。しかし、企業では多くの人が意思決定に関わります

何らかの商品やサービスを購入する場合には、担当者がある程度商品を絞り込んだ後で、さらに上位の役職者が最終的に購入する商品を決定するケースが多くあります。企業によっては購入のために決まった手続きが必要なケースもあるでしょう。

そのため、BtoBの取引では購入決定までに時間がかかるケースが多いのです。

また、次に紹介する通り、商品やサービスの価格が高くより慎重な判断を求められることも、購入決定までに時間がかかる理由のひとつです。

商品・サービスの価格が高い

企業は、個人と比べて予算に余裕があります。

また、企業では基本的に商品やサービスを購入することでさらなる利益に繋がります

そのため、企業を相手にビジネスをするBtoBでは、個人を相手にするBtoCと比べて商品やサービスの価格が高くなりやすい傾向があるのです。

例えば個人を相手にした取引では、100万円を超えるような金額の商品は車や家など限定的なものだけです。しかしBtoBの取引では、1回の取引額が億単位になるケースも珍しくありません。

継続的な取引が多い

BtoBの取引では、購入決定までに時間がかかる分、取引の開始が決まると繰り返し継続的に取引を行うことが多い傾向にあります。BtoCの取引と異なり、1度だけで取引が終わるケースはあまり多くありません。

購入前に複数人が関わって検討・意思決定を実施しているため、顧客となる企業はある程度商品の販売元企業を信頼した状態で取引を行っています。そのため、商品やサービスが継続的に必要なものであれば、同じ企業と続けて取引を行うケースが多いのです。

また、複数人が意思決定に関わるため、頻繁に取引先を変えるとそのたびに手間や時間などのコストがかかることも、継続的な取引が多くなりやすい理由のひとつです。

就職先としてのBtoB企業の魅力

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BtoB企業にはどのような魅力があるのでしょうか。本格的な就活が始まる前に、就職先としてのBtoB企業の魅力を知っておきましょう。企業によって経営状態や特徴は異なるためあくまでも一般的な傾向ではありますが、ぜひ参考にしてください。

経営が安定している

経営が安定しやすいことは、BtoB企業の魅力のひとつだといえるでしょう。

BtoB企業では、継続的な取引を行うケースが多い傾向にあります。定期的に決まった量の発注がなされる場合も多く、BtoC企業に比べると売上の波が小さい、もしくは予測しやすいといえます。

それに加えて、商品の製造やサービスの提供に専門的な技術が求められるケースが多く、新規参入が難しいのも特徴です。新規参入が難しいということは、ライバルが少ないということでもあります。そのため、価格を下げなくても商品やサービスを販売できる環境が整っており、価格競争が起きにくいのです。

継続的な取引によって売上の見通しが立ちやすく、価格競争が起きにくいことから、BtoB企業は経営が安定しやすい傾向にあります。

働く立場から考えると、経営が比較的安定しており、給与や賞与の変動が発生しにくい点がメリットといえるでしょう。

社会への貢献度が高い

BtoBでは商品やサービスの価格が高くビジネスの規模が大きい分、社会に与える影響も大きくなります。

また、商品やサービスの提供に専門的な技術が必要な場合には、複数企業の経営を支えるような立場になることもあるでしょう。

例えば商品を製造するために専門的な技術を用いて作った部品が必要な場合、部品を作る企業がなくなってしまうと多くの企業で商品が製造できず経営が立ち行かなくなる可能性があります。一般的な部品であれば他社に依頼すれば問題ありませんが、専門性が必要な部品を他社が作るのは難しいためです。

BtoB企業の場合、直接的な取引相手は企業ですが、その先には一般消費者がいます。つまり、企業のために役立つ商品やサービスは間接的に一般消費者の役にも立っているのです。

社会の役に立つ仕事をしたいと考えている人であれば、BtoB企業での仕事にやりがいを感じることができる可能性があるでしょう。

興味が持てるBtoB企業を見つけてみよう

BtoBとは、企業が企業を相手として行う取引のことです。一般消費者を相手に取引するBtoCの場合と比べると、取引金額が大きく、購入決定までに時間がかかる傾向があります。

継続的な取引が多く経営が安定しやすい点は、就職先としての魅力といえるでしょう。社会への貢献度が高いため、人の役に立つ仕事がしたいと考えている方にもおすすめです。

じつは、世の中にはBtoC企業よりもBtoB企業の方が多いため、BtoB企業を知ると一気に将来の選択肢が広がります。BtoC企業と比べて、身近な暮らしの中で出会いにくいかもしれませんが、見つけにくいからこそ、低学年生のうちから積極的に探しに行くのがおすすめです。
自分が魅力を感じられるBtoB企業を見つけられれば、大学3年生の3月以降の就活をスムーズに進められる可能性もあります。ぜひ、大学1・2年生のうちに、気になるBtoB企業を調査してみてください。

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