最終更新日:2024/8/31

特定非営利活動法人ウイング路をはこぶ【NPO法人W・I・N・G-路をはこぶ】

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 福祉サービス
  • 芸術関連
  • サービス(その他)
  • 教育
  • イベント・興行

基本情報

本社
大阪府
PHOTO
  • 役職
  • 文学部
  • 医療・福祉系

果てのない「?」を引きずりながら…

  • 田代 健信
  • 2007年入職
  • 大阪大学
  • 文学部 卒業

会社・仕事について

ワークスタイル
  • 医療・福祉関連の仕事
  • 地域社会・地域密着型の仕事
  • 豊富なアイディアを活かす仕事
現在の仕事
  • 勤務地大阪府

現在の仕事内容・やりがい

 事務局スタッフとして、「総務=何でも屋」的な動きをしています。特徴的な仕事でいうと、法人の特色の一つである「医療的ケア」を、必要な利用者さんに円滑に提供するための仕事(法定研修の手配・行政上の事務手続き・医療機関との連絡調整など)と、利用者さんの「社会参加」を推進するための企画や仕組みづくり…でしょうか。特に後者では、利用者さんの個別支援計画とモニタリングに数値的な尺度を導入することで、「利用者さんの社会参加にスタッフがどの程度関与できたか」を少しでも可視化しようとする試みや、意思の形成・決定・表出が困難と思われる利用者さんが(例えば)「選挙での投票」という形で社会参加することを支援する企画などに取り組んでいます。
 あと、「業務じゃない仕事」?として、スタッフ向けのポッドキャスト(ネットラジオ)番組を作ったりもしています。いずれにせよ、良くも悪くもシステム化した福祉制度の「中」でできることは何か?「外」にはみ出さないとできないことは何か?を考えたり、トライしたり、それを一緒にできる仲間(利用者さん・スタッフ・外部の人たち)をつくるための試行錯誤が面白いと感じています。


就職活動中の思い出

 大学では歴史学専攻だったこともあり、当初は地歴科の教員を目指していましたが、所属していたボランティアサークルの活動で様々な障害当事者と接する機会が多かったこともあり、この法人のことを知りました。
 教員志望から方向転換する決め手となったのは、社会勉強のつもりで現場を見学させてもらった時のこと。「仮にここで自分が働いているとしたら…」って、うっかり想像してみちゃったんですね(笑)。そしたら「違和感」が無かった。労働条件や待遇などの「ネット上で比較可能な情報」はあまり参考にしていませんでした。「食うに困らんかったらええわ」ぐらいの感じで(笑)。それよりも、実際に現場に足を運ばないとわからない=誤魔化しの効かない「におい」とか「雰囲気」のほうが、私には重要でした。
 今でこそリモートワークという働き方もありますが、基本的には「職場=自分が身を置く場所」なので、「嗅覚」を含めた生身の「身体」が、その「場」に対してどう反応するか、というのは馬鹿にできないものがあると思います。教育実習などで、職場としての学校現場の「におい」も嗅いだつもりですが、結局「スっ」とはまったのが、今の職場だったみたいです。


後輩へのメッセージ

 私にとって、仕事に取り組む原動力の一つは「問い」です。今、目の前にいるAさん(利用者さん)の人生とは?障害者とは?ケアとは?支援とは?福祉とは?…幸福とは?不幸とは?…死ぬとは?生きるとは?…次から次に湧き出てくる様々な「?」。その数え切れないほどの「?」たちに対して、自分なりの答えを探したり、カタチにしたり、そのどちらもできなくて「?」を「?」のままにせざるを得なかったり…そういう過程での自分の立ち居振る舞い一つ一つが、「私の仕事(ぶり)」として出力されていく日々です。
 「仕事」といっても、「生業(なりわい)や職業」としての仕事もあれば、必ずしもそれとイコールではない「ライフワーク」のような意味での仕事もあります。今の私は、幸い?その両者が「ぐちゃっ」と渾然一体となっているような感じで、ありがたいなと思っているのですが、皆さんが「仕事」に求めるものは何でしょうか?「就活」はもちろん「生業や職業」に就くためのものですが、その文脈だけでは捉え切れない「自分の仕事」に思いを致す――そんな時間や機会として活用してみるのもアリかもしれません。


これまでのキャリア

2007年入職/生活支援員 → 2011年~/法人事務局スタッフ → 2021年~/社会参加セクション長


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