双葉電子工業(株)【東証プライム市場上場】

現在は国内のプレス用金型部品の工場にて、生産性や安全性向上を目的とした現場の改善業務に従事しています。この仕事の特徴は、他の技術職よりも成果が短期間で表れやすい所です。技術系の職種として真っ先に思いつく研究開発のような業務は、やりがいはもちろんありますが、基本的には１からのスタートになるため、効果が見た目に表れるまでに数年単位の時間を要することもあります。しかし現在の現場改善の業務は、既に所有しているものや販売されている他社の商品をうまく活用して、生産性・安全性の改善を図るケースが多く、１つのテーマを完遂するまでにかかる期間も半年～数か月と短いものが多いです。そのため、一つ一つの技術開発の規模は小さいですが、その反面成果が短期間で得やすいことが仕事のモチベーション持続に繋がっています。

マシニングセンタによる金属加工を行う工程において、加工に失敗した穴を製造現場での簡単なデータ入力で修正加工できるプログラム開発を行い、現場の作業者に良い評価を頂いたことが印象に残っています。それまで該当の工程で穴の修正加工を行うためには、その都度加工プログラムを作成している部署に修正加工用のプログラムの作成を依頼する必要があり、修正を行うまでに時間を要していました。そこで修正作業を製造現場で完結できるよう、機械の操作盤で簡単な座標と加工条件の入力を行うだけで穴の修正加工が行えるプログラムを開発しました。開発に当たっては何度も動作試験を行い、想定通りに動作しなかったことも多々ありましたが、初めて製造現場の方に使用していただいた際に「楽になった」とお褒め頂き、苦労した甲斐があったと感じました。

学生時代に物流倉庫でのアルバイトにて、ライン作業における１工程の班長を務めていた経験から、製造工程の改善に興味を持ち、就職活動では主に設備メーカーや、生産設備を自社で作る能力のある企業を中心に企業選びを進めていました。その点において弊社は、金型用部品や省力機器等の設備用生産器材のメーカーでありながら、プレート材や生産に必要な工作機械を自社で設計開発できる技術を有しており、私の要求にマッチしていました。また、一度入った企業で長く働くために人間関係を重要視していたところ、弊社の人事面接は雰囲気が良く、面接担当者が私のやりたいことに耳を傾けてくれました。その点も、会社を決めるきっかけになりました。

近年の製造工程の知能化やIoT技術による稼働監視等の流れに対応するためにも、これまで培った機械系の知識に加えて情報系の技術を習得したいので、自己啓発として資格検定の取得やプログラミング言語の学習に取り組んでいきたいと考えています。

就職活動を行っていた時は「礼儀正しくしなければ」という意識が先行して、会社説明会や面接では受け身になりがちでしたが、本当に自分に合った企業か見極めるためには一歩踏み込んだ質問をし、大多数の人に向けた情報だけでなく、自分個人の企業選びに必要な情報を集めることが重要になります。ぜひ勇気を出して受け身にならずに「攻め」の姿勢で就職活動に取り組んでください。応援しています。