(株)アーキ・ピーアンドシー

建築物の設計図面や仕様書を基に、工事を行うために必要となる材料や職人さんの手間を計算し、工事価格を算出する資料を作成しています。私は建物の内部を担当するチームで、一部屋ごとに床のフローリングや壁紙といった材料がどのくらい必要になるのかを算出しています。材料や手間を数え上げるためには、設計図面や仕様書の全体を見渡して、未だ出来ていない建物の壁の裏側までイメージしなければなりません。積算という工程を通じて、設計図書からは読み取り切れない疑問点を工事前に明らかにし、設計事務所・建設会社と情報共有して設計の精度を高める働きもあります。私たちの業務は、工事にかかる費用を算出する資料作りに留まらず、品質とコストのバランスを見直し建築物の質を高めるためにも必要な役割を担っていると思います。

一つの建築物を企画、設計から竣工までは数年かかる長期の事業になることもあります。
その期間には様々な職種が関係することになりますが、積算は中でも短期間に建築物全体についてまとめ上げるところに特徴があると思います。一つの物件あたり１～２週間と比較的短い期間で、まとめなければならない作業量は決して少なくありません。一つの物件が終わった時の達成感はもちろんですが、1日1日の作業を積み上げて着実に前進している実感が得られること、経験を積むごとに少しずつ技術が身に付く感覚からも、日々のやりがいを見出すことができると思います。

私は昨年入社しましたが、未だ先輩方に指導してもらい、助けてもらうことばかりです。
自信を持ってまとめられるよう、日々、技術を高めていきたいと思います。