最終更新日:2025/4/22

パナソニック環境エンジニアリング(株)

  • 正社員

業種

  • プラント・エンジニアリング
  • 建設
  • 設備工事・設備設計
  • 建築設計
  • 環境・リサイクル

基本情報

本社
大阪府

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

施工管理から技術営業まで――ここは、挑戦と成長ができる場所

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社員から役員へ。積み重ねてきたキャリアの歴史

さまざまな業務を通して現場を支え、会社とともに成長してきた手嶋常務執行役員。その中でも特に印象に残っている業務をいくつか取り上げながら、長いキャリアを振り返っていただきました。

■手嶋 得詞
常務執行役員
エンジニアリング本部 本部長 
1991年入社

学生の皆さんに伝えたいこと

私自身は、自分が何をしたいのか明確に定まらないまま就職活動をスタート。だからこそ、多岐にわたる事業を展開し、さまざまな可能性のある当社を選択しました。
水や空気など、多様な環境資源を扱い、現場の種類も豊富な当社。化学工学系だけでなく、電気電子系、機械系、建築系など、身につけた知識が生かせる場所は必ずあります。
社内外を問わず、自分を取り巻く人たちとの関係づくりが仕事の原点。ですから、皆さんにも普段からコミュニケーションの輪を広げておくことを心がけてほしいと思います。

人と関わり、人とつながることを大切に経験を重ねた若手~中堅時代

大学時代は工学部建築学科に在籍。当時から一般建築より環境工学の分野に興味があり、環境工学系のゼミに所属していました。そうした背景もあって、就職活動では、水処理や空調システムといった幅広い分野で高い技術を持ち、環境にかかわる事業を展開していた当社(当時の社名は松下精工エンジニアリング)に注目。大手からも内定をもらいましたが、少数精鋭の会社の方が面白い仕事ができそうだと思い、当社を選択しました。

入社後は、中部支店(現・中日本支店)工事課に配属され、主に工場用の空調設備の取付工事を担当しました。中部支店は北陸エリアもカバーしており、現場はとても広範囲。出張も多く忙しい毎日でしたが、いろいろな現場で、いろいろな人に出会えることが一番の楽しみでした。そんな中でも、キャリアアップにつながる資格は早めに取っておきたいと思い、勉強にも取り組み、一級管工事施工管理技士と、公益社団法人空気調和・衛生工学会が認定する工学会設備士の資格を取得しました。

キャリアの転機になったのは、36歳の頃。お客様であるパナソニック(当時は松下電器産業)のプラズマディスプレイ工場の新設が決まり、その現場所長を任されることになったのです。私の業務は、工程・原価・品質・安全管理で、特に難しかったのが原価管理。予算の厳しい現場でしたが、だからといって、ただ単に協力会社にコスト削減を要請するだけでは解決になりません。大切なのは、どうすればお客様の要望に応えつつ、コストが抑えられるか、協力会社も含め多くの人の知恵と力を借りながら一緒に考えること。私は、これまで人と関わり、人とつながることを大切に仕事をしてきたつもりで、今振り返ってみれば、そんな私の強みが生かされた現場だったと思います。現場経験以外にもさまざまな困難があり、一筋縄ではいかないことばかりでしたが、どんな苦労をしても決められた納期に向けて、カタチにしていくやりがいを実感でき、良い経験になりました。

プロジェクトリーダーから支店長へ。知識を蓄え、技術を磨いた管理職時代

その現場の後に任されたのが、パナソニックとトヨタが共同出資して設立したお客様企業の、車載用電池工場の新設プロジェクト。私の仕事は、その工場に、水や空気などの環境資源を効率良く循環させ、高い生産性と環境保護を両立する設備設計を導入すべく、当社の技術を提案することから始まりました。提案した技術の採用が決まれば、その部門の設計や施工のメンバーを選定し、アサインすることも私の役目。そうした業務を通して、それまで知らなかった技術や工法を学ぶことができ、私自身のスキルレベルも一段上がった気がします。そのお客様は、電気自動車の発展に合わせて東北にも工場を新設するなど、その後もさまざまな投資を続けておられ、組織内の立場が変わっても、お客様との信頼関係は続いています。

車載用電池工場の新設プロジェクトが終わってからは、空調部門の責任者などを務め、46歳で中日本支店の支店長に昇格。その後、50歳で東日本支店に異動しました。支店長になってからは、担当エリア内の営業所のマネジメントとあわせて、エンジニアリング要素も加味したトップセールスの役割を担うことが多くなりました。当社は技術の知識を持つ人がお客様に企画や提案を行う技術営業が基本ですから、経験を重ねるごとにそうした営業的な仕事は増えていきます。私はもともと人とコミュニケーションを取ることが好きでしたし、プロジェクトリーダーとして現場をまとめる仕事も経験していたので、お客様など多くの人と関わる営業の仕事に抵抗はなく、むしろ自分の能力と経験が存分に生かせていると感じます。

確固たるポジションの確立と、そこから始まる新たな挑戦

本社に異動したのは2022年。55歳にしてようやく大阪勤務となりました。大阪では、エンジニアリング本部の本部長という役職に加えてマーケティング本部車載営業部長という肩書きも持ち、当社の経営企画から技術、営業まで、幅広い領域の業務を担っています。

当社はパナソニックグループの一員ということもあり、お客様もパナソニック系列の会社が多く、これまではエレクトロニクス分野のエンジニアリングがほとんどでした。そのため、自動車産業との関わりが非常に薄いのですが、自動車の電動化が進むと、当社のようなエンジニアリング会社にも参入のチャンスが生まれます。そこで、車載用の電池工場を長く担当していることもあって、私が車載営業部長として自動車メーカーとの接点強化を図ることになりました。自動車の急速な進化とそれに伴う業界の変化を踏まえると、今後は車載営業部門の業務により積極的に取り組んでいかなければならないと考えています。

また、新たな学びの機会にも恵まれ、今年から社会人向けの大学院・事業構想大学院大学に通い、多彩な院生とともに未来に向けた事業構想計画を練っています。講師を務める実務家からの教えや異業種の人たちとの交流など、この大学ならではの刺激も多く、この先どんな学びが待っているのか、自分がどう成長できるのか、とても楽しみ。このように、年齢やポジションに関係なく、自分がやりたいことにチャレンジできる環境も当社の魅力で、私自身もその魅力をまだまだ享受し、自身と会社の成長につなげていくつもりです。

学生の方へメッセージ

皆さんは今、企業のホームページやSNSなどを使って、自分なりに業界研究・企業研究を進めていると思います。けれども、やりすぎるとかえって情報過多に陥り、自分にとって大切なものを見失ってしまう可能性もあると思います。私が思う一番の企業研究は、会社説明会や職場見学に足を運んで、そこで働く先輩たちから直接話を聞くこと。どんな会社も、自分たちの良いところは大々的にアピールできても、悪いところや課題はなかなか公にはしづらいもの。だからこそ、その会社には今どんな課題があるのか、その課題をどう乗り越えていこうとしているのか、そこで働く人たちに直接確認することが大切なのです。少なくとも当社は、双方が取り繕わず、互いの思いや考えを正直に伝え合ってこそ、うまくいくものだと思っています。

最近の学生さんの中には、自分のやりたいことを明確に定めている人もいますが、定まっていなくても焦る必要はありません。仕事の向き不向きはやってみなければわからないもので、会社に入っていろいろなことを経験して初めて、自分に合う仕事がわかるということもよくあります。私自身もそうでしたが、やりたいことが定まらない人は、幅広い事業を展開していて、キャリアチェンジも含め、挑戦することを良しとする社風の会社を選ぶと良いと思います。

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企業を知るには、社員たちが実際に働く職場を知ることが大切。個性や特徴は福利厚生制度にも表れるものですから、事前によく調べておくと良いでしょう。

マイナビ編集部から

産業の発展と環境負荷の低減という相反する課題を、環境浄化技術・エネルギー技術で解決へと導き、お客様の事業活動を支える「パナソニック環境エンジニアリング株式会社」。水・空気・土・エネルギーという多岐にわたる事業分野をくまなくカバーし、エンジニアリング会社として、トータルで対応できることを一番の特徴としている。

営業、設計、施工管理、メンテナンスに至るまで、社内に揃ったプロフェッショナルな人材も同社の強み。取材に協力してくださった手嶋常務執行役員のように、現場で培った経験や技術を活かして仕事の幅を広げ、高いポジションを得てもなお、顧客第一で活躍し続けたり、自社の持続的な発展に向けて学びを深める人も多いのだそう。そうした人材力の強さも、手嶋役員が今後の目標として語ってくださった「収益を伴う企業成長を継続し、顧客からも社会からも期待される企業であり続けたい」という思いが社内に浸透していることの表れ。中日本支店時代の経験談にも、手嶋役員のマネジメントのもと、多様な技術を持つ強力な個が一枚岩となって前進している…そんな組織力の強さが滲み出ており、ここなら手応えのある仕事ができそうだと感じた。

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自ら手を挙げ、チャレンジする人には何度でもチャンスを与える寛容な社風。見習うべき上司や先輩も多く、意欲さえあれば大きく成長できる環境です。

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