テラダイン(株)

私は熊本大学に六年間在籍し、内三年は、半導体ウェーハ試験装置の開発を行う研究室に所属していました。幾つかの半導体関連企業と共同研究に取り組んでいたので、その間、企業情勢や事業形態を知る機会もありました。幼い頃から、ゲーム機器等に内蔵されている半導体回路基板に興味があり、漠然と「半導体に関わりのある仕事に就きたい」と考えていました。就職活動で企業を選ぶ際、専門分野とは別に、”社風”と”やりがい”を最優先としました。優先事項は人それぞれとは思いますが、私の場合は、働く環境とスタイルが自身にフィットし（=自主性が高い）、仕事にやりがいを持つことができれば、長く有意義に働くことができると考えました。この時点で企業は絞られましたが、更に、”九州県内””市場規模が大きい””給料/福利厚生が十分””有給が取り易い””雰囲気がいい”など条件を通すと、”テラダイン”に辿り着きました。様々な説明会/工場見学に参加した私でしたが、ここに入らなければ後悔すると強く思い、入社に至りました。

イメージセンサ用検査装置（テスタ）の設計開発に関して、主に二つ取り組みました。一つ目は、新規テスタに内蔵する大型基板設計において、パーツ選定の為の実験・評価を数点行いました。ざっくりと、試験計画→パーツ購入→配線（半田付け）→試験用プログラム作成→DC/AC試験→評価報告、といった流れです。二つ目は、HWとSWのインターフェースとなるFPGAの設計です。こちらも新規基板に乗るFPGA選定の為に、試験用コードを書きシミュレーションを行うといったものです。以上二つに共通して言えることは、”先輩に教えて貰いながら、たっぷり時間を使うことができる”、です。私は学生時代に、プログラミングに触れることが殆どなかった為、実質スキルのない状態で入社しました。一人前のエンジニアになる為に数年を要する為、日々スキル習得に勤しんでいます。新規テスタのプロジェクトにおいて、自身の習得してきたスキルを少しずつ、”自主的に”発揮することができている為、そこに一番”やりがい”を感じています。

恵まれた職場環境です。2018年に新しく建て直されたオフィスで、個人のデスクはL字型、三段棚を備え、各々パーティションで区切られています。デスクトップを二台置き、ノートパソコンを合わせた三画面体制で、広々と仕事に取り組んでいます。このスタイルが想像以上に集中できます。周りの先輩方に少しだけ相談・雑談したい場合は、背伸びしたり立ち上がったりして、話し終わるとすぐに集中できる環境に戻ります。また他に、併設されたカフェテリアであったり、定期的に訪問販売がある手作りパン屋さんであったり、お気に入りのところはいくつも挙げられます。

外資系企業と聞いて、英語の立ち位置が気になる方も多いかと思われます。私は、英語のreading/writingは多少自信がありましたが、listening/speakingに関してはそうでない状態で入社しました。reading/writingについては、資料やメールで必要になりますが、自分のペースで取り組む為苦労はありません。listening/speakingは、主に海外チームと会議をする際に必須となる訳ですが、一年目の身として努力しているところです。まだスキルが未熟な為話す機会は少ないですが、その分listeningに徹しています。勤務時間以外で、通勤中にlisteningなど、色々取り組んでいます。所属する部署・プロジェクトによって英語の使用される頻度は異なると思いますが、英語スキルを身に付けるに越したことはありません。仕事の幅が広がります。

今現在取り組まれている研究その他は、就職後直接的に役立たずとも、その努力分自信となり、必ず仕事に取り掛かる際の糧となります。私自身研究活動で辛いことが幾度もありましたが、自分なりにやり切った、という事実があるからこそ、自信を持って仕事へ取り組むことができています。一生懸命、頑張ってください。