東京多摩青果(株)

私は、甘藷（さつまいも）を担当しています。甘藷は、収穫時期が限られていますが、貯蔵庫での保管が可能なため、年間を通して市場に出荷されます。更にこの貯蔵によって、甘味が増して味がのり一層美味しくなるのです。甘藷の需要は年々高まっており、紅はるかやシルクスイート等、甘味の強い品種の登場から、特に子どもや女性、お年寄りからの支持を得ています。近年スーパーや八百屋では、焼き芋を取扱う店舗が増えており、今まで以上に消費者のニーズに的確に対応した販売が求められています。

以前、量販店に立ち寄った父から「珍しい品種の甘藷があるよ！」と、自分が販売した甘藷の写真が送られてきたことがあります。私の父だからではあると思いますが、甘藷をはじめ、私の仕事に興味を持ってくれていることに嬉しさを感じました。

生産者の方が丹精込めて作った青果物を自分が責任を持って販売し、その商品が実際に店頭に並んでいる様子を見ると、この仕事のやりがいを感じます。青果物は、人々の暮らしに密接していることから、非常に身近な商品です。人々の暮らしに寄り添うだけでなく、「健康面」も支えることもでき、社会的意義の高い仕事だと自負しています。