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最終更新日:2025/4/1
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部署名医療分野 製品設計
勤務地長野県
仕事内容医療用ファンモータの開発・設計
私は現在医療用機器に組み込む送風ファンの設計をしています。設計した製品が医療機器として使われるので、通常の扇風機や室外機であれば細かく指摘されないような課題があります。例えば、送風ファンから出た空気が直接肺に入る場合、樹脂の欠けや損耗でチリが発生すると喉や肺を傷つけるので、耐久性の高い材料を使い、さらに劣化を防ぐ塗装などの処理を施さなければなりません。また、耐久性が高くとも人体に有害な物質が発生する材料では医療機器として認められません。安全性のチェックには様々な規格があり、通常の送風ファンの性能検証に追加して、あまりなじみのない特殊な実証実験をすることも多いです。医療系に関わるようになって日が浅く、まだまだ知識と経験が不十分であり周囲の助けを借りることが多いです。なので、いつでも作業や結果を見直せるように細かいところまで記録に残す、情報共有をこまめにするといった基本をしっかりこなしつつ、専門的な情報にも積極的に触れて将来に活かせるように日々努力しています。
私は大学院で第一原理計算という数値計算について研究しました。パソコンの画面を眺めるだけでなく、計算対象の物質を実際に作成する実験もしました。ただ、作成したといっても検出器のグラフに現れるだけで目に見えないのでモノを作っている実感がありませんでした。卒業後は目に見えるモノを作りたいと考え、大学院で学んだことと大きく異なる電気系や工業系の分野に挑戦したくなり、モータを主力製品とするASPINAを選びました。モータは電磁気学に忠実な動きをするので特性の多くを計算で予測できますが、計算では考慮されない表面処理や加工法の違い、μmオーダーの寸法差、ロットによるバラつきなどが影響するため実際に組み立てると予想と異なる特性になることがあります。当社は国内に本社工場を持っているので自分で設計した試作品を加工できますが、私は設計者としてまだ未熟なので工作機械では作成できない形状で設計したり、精度の指定を間違えて部品がはまらないなどのトラブルが起きます。「計算上の理想」と現実でできることにギャップがあり悩むことも多いですが、まさに四苦八苦しながらモノを作るという体験ができるので現在の環境に大変満足しています。
私は中学生から柔道を続けており、就職を機に引っ越してからは主に小中学生の指導者の手伝いとして週1回近所の町道場に通っています。小中学生向けといっても、夏は暑く冬は寒い厳しい環境で長時間にわたって自分を限界まで追い込むような練習をします。自分も厳しい練習を10年以上耐えてきた大人として恥のないよう、顎で指示したり無理なことを押し付けたりせず、練習メニューをやる際になるべく合理的な説明をし、極力同じメニューを一緒にやって見せるよう努力しています。また、何事にも上達するにあたって、筋力や身長、続けられる練習量の都合でどうしてもできるできないの個人差はあります。褒めるべきは褒め、うまくいかなくてもなぜできないのかと頭ごなしになじったりせず、その子の成長や習熟度に合わせてできる範囲で上達するよう指導するよう心がけています。現在も柔道をしているのは主に自分が運動不足を解消したいからなのですが、プレイヤーとして自分だけ考えればよかった昔と違い、指導者の立場で人を見るという経験は仕事でも活かせることだと感じています。
私は現在に送風ファンの設計をしています。設計の手順としては、「目標設定」「計算で予測」「試作品作成、実測」「データの検証」の基本に従って進めます。具体的には、お客様の要望を具体的な数値に落とし込む。近い性能を持つ既存の製品をベースに、寸法や形状を変えると性能にどう影響するかを計算であらかじめ予測。計算に基づいて試作品を作成、できたパーツを組み立て実際に測定して計算と合っているか確認。予想と合っているか、期待しない不具合はあるか等を検証しさらに変更や改良を重ねる。この繰り返しです。これは大学での研究と同じ流れです。文理関係なく、またどの業態でも基本は変わらないので大学で学んだことは無駄になりません。大学の研究室と異なる点は頼れる人数がはるかに多いということだと思います。モータやファンを製品の形にするには事前調査や計算、原理試作、量産移行と各ステップで高度に専門的な知識が要求されますが、それぞれに知識と経験が豊富な専門家が何人もいて非常に頼りになります。その分スケジュールの管理や情報共有も難しくなりますが、自分の能力を試し伸ばせる大変やりがいのある環境だと思います。