最終更新日:2025/5/1

国立研究開発法人理化学研究所

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 公益・特殊・独立行政法人

基本情報

本社
埼玉県
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「京」プロジェクト、国際機関への派遣、一つひとつの仕事が充実

  • 田中 朗彦
  • 1999年入所
  • 経営企画部企画課/課長代理
  • ライサイエンス系研究センターの予算要求とりまとめ

会社・仕事について

現在の仕事
  • 部署名経営企画部企画課/課長代理

  • 仕事内容ライサイエンス系研究センターの予算要求とりまとめ

学生時代、どのような観点で就職活動をしていましたか。また、理研への入所の決め手はどのような所ですか。

自分が研究者になるかどうかは別として、研究に関わる仕事に就きたいと考えていました。就職活動ではシンクタンクなども検討しておりましたが、自分の興味に最も合っている理研に決めました。実は学生時代から理研に興味を抱いていたのです。理研は第2次世界大戦前、研究成果を産業化して自ら研究活動資金を得るというユニークなシステムを構築したと言います。そのシステムが有効に働くことによって、独特の研究文化を培っていきました。そうした「理研精神」が現在までどう受け継がれているか、自分がその中に飛び込んで実際に感じてみたい。そう考えました。


入所から現在までにどんな部署で、どんな業務を経験しましたか。

1999年に入所し、最初に配属となったのは、脳科学総合研究センターの企画部門です。ここではセンターに関わる予算折衝・研究計画の調整・広報などを経験しました。2003年7月に広報室へ異動し、広報出版物の作成・記者発表資料の作成など報道対応・研究所のイベントに関わる企画・運営の業務に携わりました。2006年11月に、次世代計算科学研究開発プログラムの企画チームに配属となり、現在の「京」コンピュータ上でその性能をフルに発揮させるためのソフトウェア開発プロジェクトの企画調整業務を担当しました。
2009年、所内公募されていた国際ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム推進機構(HFSPO)派遣に応募。それが適い翌2010年5月に渡仏。ドイツとの国境に近い町、フランス・ストラスブールに滞在し、HFSPOの支出をチェックする業務に携わりました。任期を終えて2013年6月に理研に戻り、以来、経営企画部の企画課に所属しています。


今までで最も心に残っているエピソードを教えてください。

次世代計算科学研究プログラムでは、研究者と一緒にゼロから事業を立ち上げました。研究者は、「京」コンピュータによって複雑な生命現象にアプローチするという強い意気込みがあり、私もそれに共感を覚えましたね。世間的には疑問視する声もありましたが、難しいからこそチャレンジする甲斐がある。私自身はこのプロジェクトの先行きに目処が立った時点で異動になりましたが、その後もプロジェクトの動向は注目しており、プロジェクトのホームページを見たり、関係者とお話ししたりしました。2013年にプロジェクトが完遂となり、私も感無量でした。
HFSPOでは、イギリス、ドイツ、カナダ、ニュージーランド、ベナンなど様々な出身国のメンバーとともに、文化や仕事の考え方の違いを超えて一緒に仕事をすることの楽しさと難しさを実感しました。


職場の雰囲気について教えてください。また、働いているからこそ言える、理研の魅力とは?

理研は研究所ですから、成果を出すのは研究者です。私たち事務系職員は、研究者のパフォーマンスを最大化するのが使命だと思っています。そのために、研究者が抱えている問題や要望を聞き、制度として定められている手続きと折り合いをつけ、必要であれば制度そのものの改善を働きかけます。こうした仕事をする上で大切なのは当事者意識。研究者の問題を自分の問題として捉え、主体的に取り組む姿勢が必要です。受け身でいても仕事は前に進みません。自ら問題に取り組む職員には、それに応えてくれる研究者や仲間が必ずいる、そんな雰囲気を持った職場です。


現在就職活動をしている学生に先輩から一言お願いします。

良くも悪くも、理研は「若手」に期待をしています。
私自身、ずっと「若手」のつもりできましたが、さすがにそう呼ばれるには、ちょっと苦しい年齢に差しかかりつつあります。この歳になって色々と見えてくることもありますが、逆に若いからこそ周りを気にせず挑戦できることもたくさんあったのだと実感しています。振り返ってみると、挑戦できる環境が理研の各職場にありました。
先行きが不透明な世の中で、就職活動は本当に大変なことだと思います。しかし、就活は人生の中でも最も大きなチャンス。本当に自分がやりたいことは何かを考え抜いてください。その中で理研を選んでいただき、縁あって一緒に仕事がする機会があったとき、みなさんが何を目指してここにいるかを語り合ってみたいと思います。


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