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最終更新日:2025/5/1
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部署名総務部総務課/係長
仕事内容理事長秘書業務
修士課程まで植物学を専攻していたので、そのまま博士課程へと進学し、大学で研究を続けるという選択肢もありました。その一方で、就職して社会に貢献したいという意欲も強くありました。当初念頭にあったのは、メーカーの研究開発職や科学系出版社などですね。最終的に就職を決意し、製紙メーカーの研究開発職か理研の事務系総合職かで迷ったのですが、「より基礎研究に近いところで働きたい」という気持ちに従い、理研に決めました。大学院時代の所属専攻の教授で、理研の主任研究員を兼務されていた方に、「理研の事務は面白いぞ!」と背中を押してもらったのが大きかったですね。
入所した2007年から3年間は、基礎基盤研究推進部企画課にて、中央研究所・基幹研究所の予算要求、新しい研究プロジェクトを検討する会議の事務局、研究課題の外部評価などの企画業務に携わりました。2010年に、計算生命科学研究センター設立準備室へと異動。ここでは新センターの立ち上げにかかる予算要求、外部資金への応募、センターの運営体制の検討の事務局、研究者の公募などの研究室の立ち上げ、センター長のサポートなどに従事。このセンターが無事に立ち上がったため(生命システム研究センターとして発足)、翌2011年からは神戸研究推進部企画課所属となり、生命システム研究センターの予算要求、所内会議事務局、国際シンポジウム開催などの企画業務を担当しました。2013年に現部署へと異動となり、現在は、理事長の秘書として、スケジュール調整、国内外出張の手配、講演資料の作成のサポートなどを行っています。
生命システム研究センターの立ち上げに一から関わることができたことです。「これまで実験が中心だった生命現象の研究に、コンピュータによる計算、モデル化や、細胞機能の再構成を組み合わせ、複雑な細胞の動態に迫る」というのがこのセンターのミッションです。研究スペースを確保するところから始まり、予算要求、センターの運営体制の検討、研究者の公募から引越、研究室のセットアップ、所内会議の運営……と、業務は山積み。内容もばらばらの業務を並行して進める必要があり、プレッシャーに押し潰されそうな時期もありました。他部署の協力や研究者との信頼関係がなければ乗り越えられなかったと思います。
上司や先輩は若い職員の発言を歓迎しますし、風通しのいい環境といえると思います。また、研究者との距離が近いのも大きな魅力でしょうね。研究者と事務方とが協力してものごとを進めるのが理研の流儀ですが、これは先輩方が長年培ってきたもの。私もそうした研究者との良い関係をこれからも大切にしていこうと心がけています。スーパーコンピュータ「京」やiPS細胞の臨床研究に代表されるように、理研の研究内容が新聞などに取り上げられ、話題になることが多いのも、ここで働く喜びですね。事務系職員にはさまざまな仕事がありますが、その一つひとつが最先端の研究を支えているのだという実感が持てます。
前述したとおり、私には大学院で学び続けるという選択肢もあったのですが、もっと違った立場で最先端の研究に関わる道があるのではないかと理研に就職しました。その判断は間違っていなかったと思います。一流の研究者と一緒に仕事ができるチャンスは、他にはなかなかないでしょう。私たちは事務系職員として、入所後さまざまな部署を経験します。定期的に慣れた職場を離れて新しい環境で新しい仕事に取り組むことになります。それをプラスに感じる人であれば向いていると思いますね。長いキャリアパスを考えると、幅広い経験はすべて自分の財産になります。就職活動でも、社会人になってからも、長期的な視点でとらえることができればと思います。