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最終更新日:2025/5/1
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部署名社会知創成事業 連携推進部 知財創出・活用課 (2014年12月時点)
仕事内容企業・公的機関との共同研究・秘密保持・実施許諾等契約締結業務
就職活動を始めた当初は、民間企業の研究職を希望していました。転換点になったのは、とある企業の説明会に参加し、理系出身で知財部門で活躍している先輩社員の話を聞いたこと。理系の経験を活かす職種は、研究以外にもあるのだと再認識しました。それ以降は、研究者を支える事務系管理部門にも目を向けるようになったのです。理研という存在はもちろん知っていましたが、どちらかというと堅苦しいイメージで捉えていました。しかし、理研の人事担当者と話をして、そのイメージが覆りました。むしろ型にはまらない柔軟で温かい人間性を感じました。面接でも同様のことを感じ、次第に「この人たちと一緒に働きたい」との気持ちが高まりました。
入所以来、知財関連の業務を担当しています。たとえば、理研の研究室が民間企業や大学との共同研究を行う際に契約を交わす必要がありますが、そのための交渉から契約書作成、契約締結まで一連の流れに携わります。共同研究以外にも、秘密保持契約、実施許諾契約、研究材料移転契約、技術指導契約、受託研究契約など、契約の種類はさまざまです。民法や特許法の知識はもちろんのこと、特許出願の手続き、科学研究に対する政府のガイドラインの理解、研究の内容を把握するための基礎知識も必要となり、案件ごとに勉強の連続です。契約業務のほかに、他機関の知財担当者の会合、海外のイノベーション動向調査、産学連携委員会などの仕事もあります。
2014年11月末から12月頭にかけて、海外出張へ行きました。各研究センター間の連携、企業など外部機関との連携を活発に行うことで、理研の成果を社会に還元していく「社会知創成事業」を進めていますが、その一環として国際的なイノベーション動向調査があります。この出張で、私は本部長、事業開発室長、課長代理と同行し、フランス、ドイツ、スイスの研究機関を訪れました。欧州の研究機関は、日本のそれと比べて予算のつけ方も違いますし(例えば一般からの寄付金で多くが賄われている)、民間のベンチャー企業との共同研究の件数も桁外れに多い。そのスケール感を肌で感じることができました。そして、まだ経験の浅い私に、こうした機会を与えてくれた上司に感謝しています。
私は仕事柄、理研の内部・外部を通じて、さまざまな立場の人と知り合う機会が多く、その点は恵まれていますね。学生時代と比べて格段に世界が広がりました。契約業務を通じて民間企業の人とも会うので、余計に理研の文化の独自性がわかります。民間企業は利益優先・スピード重視ですが、理研は公益や長期的視野に立った成果を重視します。その文化を共有しながら、私たち事務系職員も仕事ができていると思います。また、理研の研究者には、その分野の第一人者と目される偉大な先生ばかりですが、その方々と親しく話ができるのも嬉しいですね。こちらを頼ってくださるので、それに応えて頑張ろうという気持ちが芽生えます。
先に述べたとおり、私は「理系=研究」という固定観念から脱却したことで、将来のキャリアの展望が開けました。広い視野で科学に携わることを考えたとき、理研の事務系職員はやりがいの大きな仕事です。私が現在携わっている知財関係の職務に即していえば、研究者の努力に見合うだけの権利を法的に保証する仕事であり、場合によっては研究者の人生を左右することさえあります。また一方で、同じ職場には、私のような理系出身者だけではなく、文系出身で法律のエキスパートのような人も多くいます。そうした人から知識を吸収しながら仕事ができるのも、理研で働くメリットでしょうね。