最終更新日:2025/5/8

国立研究開発法人理化学研究所

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 公益・特殊・独立行政法人

基本情報

本社
埼玉県
PHOTO
  • 5年目以内
  • その他理科系

説得力を持った根拠を示してスーパーコンピュータの予算獲得

  • 箟 英晃
  • 2013年入所
  • 計算科学研究機構 企画部 戦略企画課 (2015年12月時点)
  • 会議運営、予算要求(京補助金、運営費交付金等)、PI評価

会社・仕事について

ワークスタイル
  • 多くの人と接する仕事
  • 最先端技術に触れる仕事
  • チームワークを活かす仕事
現在の仕事
  • 部署名計算科学研究機構 企画部 戦略企画課 (2015年12月時点)

  • 仕事内容会議運営、予算要求(京補助金、運営費交付金等)、PI評価

学生時代、どのような観点で就職活動をしていましたか。また、理研への入所の決め手はどのような所ですか。

学生時代は、農学系の学部で土壌浄化の研究をしていたので、就職活動を開始した当初は環境ビジネスを手がけている企業もしくはプラント関連メーカーの研究職を志望していました。しかし、そうしたピンポイントの就職先はどうしても限定されてしまう。また、ひとつの分野を突きつめる研究職に自分は向いているのだろうかという疑問も湧いてきました。そんなときに理研の事務職を知り、研究職以上に面白い仕事や人に出会えるのではと思ったのです。また、大学の授業で地球シミュレータの動画を見ており、スーパーコンピュータ「京」には興味を持っていました。最終的な決め手になったのは、人事の方のやわらかい人柄ですね。


入所から現在までにどんな部署で、どんな業務を経験しましたか。

入所当初から現在まで一貫して「計算科学研究機構企画部」で、スーパーコンピュータ「京」に関わる予算要求の業務に従事しています。予算の大部分は、文部科学省からの補助金です。年間100億円以上に及びますが、交付に際してはなぜそれだけの予算が必要なのかという根拠、もし予算が措置されなかったらどのような影響があるのかなどの説明が必要で、厳しく査定が行われます。提出する資料の種類も多い。研究者の言葉を自分なりに理解し、咀嚼した上で、どのように説明すれば納得してもらえるのか、どのような資料を作れば理解されやすいのかといった点に留意しながら、業務を進めています。


今までで最も心に残っているエピソードを教えてください。

私の入所1年目がちょうど、「京」の後継機の開発プロジェクト(フラッグシップ2020プロジェクト)の新規予算要求のタイミングでした。この後継機の開発には1,000億円を超える多額の予算が必要となります。すでに「京」が多くの研究や実用技術に利用され、さまざまな成果を残している実績を示す一方で、後継機の開発で見込まれる成果について説得力のある説明・資料作りをしなければなりません。経験の浅い私にとってはハードルの高い作業もありましたが、わからないことは勉強をしながら走り続けました。無我夢中でしたが、あのときの経験が自分の土台になったと思います。最終的には予算要求が認められ無事にプロジェクトをスタートさせることができました。


職場の雰囲気について教えてください。また、働いているからこそ言える、理研の魅力とは?

入所1年目から大きなプロジェクトに関わることができます。理研の場合、「新入職員は雑用」なんてことはありません。事務職員としてのプロ意識を持って、研究者の方々や外部の人たちとも相談・調整する仕事を任されます。大変ですが非常にやりがいがあり、だからこそ成長も早い。2015年11月には、テキサスで開催された高性能コンピュータ関連技術の国際学会と展示会「SC15」のために8日間の海外出張をし、海外研究機関の情報収集ができました。今後、語学力をさらに向上させて、同様の機会に備えたいですね。私の部署に限らず、理研の事務職はどの部署にいても最先端の研究と、それに携わる研究者の人たちと接する機会が多いことが魅力です。


理系出身から見た理研の事務系総合職とは?また、就職活動をしている学生に一言お願いします。

理研の事務職員は多彩なバックグランドを持つ人がいて、文系だから・理系だからといった垣根はほとんど感じません。私自身、学生時代の専攻とはまったく関係のない計算科学研究機構に配属になりました。最初はわからないことだらけでしたが、少しずつ知識が増えて研究者の方々とも話ができるようになってきました。学んできた分野が違うから無理だと自分で間口を狭めてしまうのではなく、まずは飛びこんでみたほうが良い。きっかけは何でもいいのです。たとえば、スーパーコンピュータ「京」、大型放射光施設「SPring-8」、X線自由電子レーザー施設「SACLA」など理研が世界に誇る大型研究施設から、興味を広げてみるのはいかがでしょうか。


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