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最終更新日:2025/5/8
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部署名筑波事業所 研究支援部 経理課(会計・契約)
仕事内容会計業務全般、資産管理など
ゼミで地球環境問題を扱っていたことから環境改善に貢献できる仕事を志し、最初のうちは環境に役立つ技術開発をおこなっているメーカーなどを意識していました。理研という研究機関の存在は知っていましたが、私が働くような仕事があるとは想像していなかったのです。しかし、就職情報サイトで理研の事務系総合職の仕事があると知り、急に興味が湧いてきましたね。説明会に参加して先輩職員の話をうかがい、志望を決めました。事務職は単に裏方として作業をおこなうのではなく、研究職と一体になって活動しているのだという気概が伝わってきたのです。
最初に配属になったのは、播磨研究所研究推進部経理課。各研究室が機材をはじめとする物品を購入する際の契約業務を担当しました。わからないことばかりでしたが、周囲に教えてもらいながら業務を覚えていきました。2011年に神戸研究所研究推進部企画課、その後2013年に生命システム研究推進室へ異動し、物理化学、計算科学、生物学を融合した生命動態システム科学の発展に寄与する「生命システム研究センター(QBiC)」の企画業務を担当しました。センターの予算に関して配分調整や執行管理などがメインの仕事です。また、この時期、HPCI計算生命科学推進プログラム企画調整チームを兼務。スーパーコンピュータ「京」の活用について多数の外部機関と連携しているため、理研以外のさまざまなカルチャーにふれることができました。2014年6月に筑波事業所研究支援部経理課へ異動。各種経費の支払いや資産管理等の業務を担当しています。
私のキャリアのなかで最も強く印象に残っていることは、生命システム研究推進室で「分子動力学計算専用計算機」の開発に参加したことですね。これはタンパク質の挙動を計算するための専用スーパーコンピュータです。専用LSIの設計からおこない世界最高クラスの性能をめざす大掛かりなプロジェクトで、国からの補助金を得て開発していたため各種手続きが必要となります。私は研究室と事務部門との間に入って調整する立場でした。全体工程3年の開発計画でしたが、途中年度の開発に遅れが生じ文科省に対する計画修正申請もおこないました。プロジェクトが始まったころは資料に書かれている単語の意味もわからない状態で、自分で調べたり研究者に教えてもらったりしながら仕事を進めたのを覚えています。地道な仕事を積み重ねて、計算機が完成したときは感無量でしたね。
理研は全体的に風通しが良く、上司や同僚、他部署の人間も気軽に相談ができます。私はいままで3つの部署を経験していますが、そのすべてで先輩方から仕事のノウハウを教えてもらいました。研究者との関係も良好です。理研の主役は研究者ですが、研究者とともに研究を推進することが私たち事務系職員の使命です。その一方で研究者が定められたルールから逸脱しないように見守らなければいけません。ときには、研究者から煙たがられる場合もあります。しかし、どちらの方向の仕事であっても、十分なコミュニケーションが取れていれば良い結果につながります。それによってより信頼関係が深まり、「一緒に仕事している」実感が持てますね。
理研の事務は一般企業とは異なる面も多々ありますが、入所する前から特別な知識や技能を身につけている必要はありません。重要なのは、何かわからないことに直面したとき、主体的に調べたり詳しい人に尋ねて解決する姿勢です。自分の考えを持ちながら他人の意見や立場を尊重してコミュニケーションできる人ならば、理研の環境のなかでいくらでも成長できるでしょう。また、理研で取り組まれている研究は高度なものばかりですが、門外漢でも興味がひかれるユニークなテーマも多い。私が最近「面白い!」と思ったのは、シビレエイの電気器官を利用した新原理の発電機を開発したという研究成果です。そういうことが身近に感じられるのも、理研で働く醍醐味ですね。