最終更新日:2025/5/8

国立研究開発法人理化学研究所

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 公益・特殊・独立行政法人

基本情報

本社
埼玉県
PHOTO
  • 10年目以内
  • 教育学部

さまざまな意見に耳を傾け、より働きやすい就業規則を目ざす

  • 小原 史靖
  • 2009年入所
  • 人事部 職員課
  • 職員の労務管理、育児・介護制度、兼業制度の総括

会社・仕事について

ワークスタイル
  • 多くの人と接する仕事
  • 最先端技術に触れる仕事
  • チームワークを活かす仕事
現在の仕事
  • 部署名人事部 職員課

  • 仕事内容職員の労務管理、育児・介護制度、兼業制度の総括

学生時代、どのような観点で就職活動をしていましたか。また、理研への入所の決め手はどのような所ですか。

私は社会に広く貢献できる仕事に就きたいと考えていました。それが実現できる企業を探し、説明会などのイベントでは幅広い業種のブースを見学し、機会があれば社員の方から直接お話をうかがって、生きた情報を収集するようにしていました。理研が事務系総合職を募集していることは就職情報サイトで知りました。父が技術者として電機メーカーに勤務していたこともあって、幼いころから科学技術に対して漠然とした憧れがありました。理研は「科学技術の水準の向上を図ること」を目的とした組織であり、研究者だけではなく事務系職員もその一翼を担います。まさに私がやりたかった仕事です。


入所から現在までにどんな部署で、どんな業務を経験しましたか。

私は2009年の入所で、最初の配属は神戸研究所研究推進部経理課でした。ここでは4年間、経費の支出、予算執行の調整、固定資産の管理に関する業務を担当。研究所の支出のほとんどは公的な資金で賄われていますので、支出の内容が常に対外的に説明可能なものとなるよう心がけて仕事をしました。
2013年に現在の部署(人事部職員課)へ異動し、職員の労務管理、育児・介護制度、兼業制度の総括の業務を担当しています。労務に関する法令・就業規則を遵守するよう職員への周知に努める一方で、職員の意見を集約しながら社会情勢の変化に合わせて就業規則自体を改正する業務にも取り組んでいます。


今までで最も心に残っているエピソードを教えてください。

就業規則の改正はやるべきことが多く、やり遂げたときの達成感もひとしおです。まず担当者間で現行の就業規則に関する問題意識を共有し、問題解決の方法として複数の選択肢のなかで就業規則の改正がもっとも合理的な方法なのかを検討したうえで、改正草案の作成に着手します。その内容や手続きを法令に適ったものにすること以外にも、社会情勢・研究所の現状把握、改正に伴う影響の予測、関係する部署や職員からの意見の取りまとめ、経営陣への説明などを、上司・同僚の協力を仰ぎながら進めていきます。いま検討しているのは、「フレックスタイム制度の導入」です。職制による働き方の違いもあり、細部に齟齬が生じないよう慎重に調整を図っています。


職場の雰囲気について教えてください。また、働いているからこそ言える、理研の魅力とは?

事務系総合職は定型的な業務だけでなく、しばしば一筋縄にはいかない仕事に取り組むことがあります。そうした場合にも上司・同僚に気軽に相談して、解決策を一緒に考えることができます。また、事務系職員と研究者との間では、必ずしも考え方が一致する場面ばかりとは限りません。労務でいえば、研究者には裁量労働制が適用されていて、その仕事の方法も、芸術家に近いようなところがあるので、研究者本人の認識と就業規則の間に乖離が生じたりもします。それを解決するときでも、互いに専門性をもって仕事に携わる職員として相手を尊重しあい、忌憚なく意見が交わせます。理研では、比較的若い職員でも研究所のあり方に大きな影響を及ぼす仕事が任されます。当然、それに見合うだけの知識や倫理も必要となるのですが、研修などを通じて学ぶ機会があります。これが大きな魅力ですね。


文系出身から見た理研の事務系総合職とは?現在就職活動をしている学生に先輩から一言お願いします。

事務系総合職のキャリアパスが、大学で学んだ学問分野が文系か理系かによって変わることはありません。文系出身であっても理系出身であっても、大学での学問分野がそのまま職務になる例はむしろ少ないですね。ただし、考え方という点では、学生時代に身につけたものは必ず役に立ちます。人文学や社会科学にも科学一般に共通する論理的な思考法や説明の作法があります。それは日常的な仕事でも、研究所のあるべき姿を構想するといった中長期的な仕事でも、あらゆる局面で活かせます。いま就職活動をしている皆さんには、大学の学問にとどまらず、社会経済情勢の変化やその原因についてより広くより深く関心をもっていただきたいと思います。一見遠回りに思えるかもしれませんが、ご自身にとって納得のいく就職活動ができるはずです。


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