最終更新日:2025/5/1

国立研究開発法人理化学研究所

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 公益・特殊・独立行政法人

基本情報

本社
埼玉県
PHOTO
  • 10年目以内
  • その他理科系

理研が取り組んでいることへの興味が、自分の目的意識につながる

  • 丸岡 玉枝
  • 2010年入所
  • 研究コンプライアンス本部
  • 内部統制、リスク管理、研究倫理教育、相談対応等

会社・仕事について

ワークスタイル
  • 多くの人と接する仕事
  • 最先端技術に触れる仕事
  • チームワークを活かす仕事
現在の仕事
  • 部署名研究コンプライアンス本部

  • 仕事内容内部統制、リスク管理、研究倫理教育、相談対応等

学生時代、どのような観点で就職活動をしていましたか。また、理研への入所の決め手はどのような所ですか。

当初は大学院での専攻を仕事につなげたいと考え、化粧品や食品関連の民間企業の研究開発職を意識していました。しかし、「今後の人生で自分がいかに世の中に貢献し得るか?」と考えてみて、「自分自身の手で生み出せるものよりも、研究活動をサポートすることで生まれるもののほうがずっと可能性が広がる」と感じ、理研の事務職を選んだのです。幼い頃から自然や生き物の一つひとつの仕組みがなぜこんなに上手く動いているのか興味があり、以来、科学の近くにいたいと思い続けていました。多様な分野で最先端の研究開発を行う理研ならば、私の願いが理想的な形で叶えられると思い、志望しました。


入所から現在までにどんな部署で、どんな業務を経験しましたか。

入所からおよそ4年間は脳科学研究推進室に所属し、「脳科学総合研究センター」の予算要求、予算管理、外部評価対応、外部連携を担当しました。センターでは脳の仕組みを解明する基礎研究を行うとともに、緊急かつ重要な社会的課題であるうつ病や認知症の予防・治療につながる研究にも力を入れており、予算要求の結果、必要性が認められ予算が措置されました。また、これらの研究の重要性を広く知ってもらうために一般向けのシンポジウムも開催しました。2014年6月に現在の研究コンプライアンス本部へ異動。ここでは、研究自体と研究費に関する不正防止に向けた取組み、内部統制、リスク管理、職員からの相談への対応を行っています。


今までで最も心に残っているエピソードを教えてください。

脳科学研究推進室時代に、「脳科学総合研究センター」と3つの民間企業との連携センターの事務局業務を担ったことが印象に残っています。連携先の業界もさまざまでした。製薬メーカーとは、理研との活発な人材交流によって新しい創薬のアイデアを生み出す試み。自動車メーカーとは、脳の仕組みの研究を安全・快適なクルマづくりへ役立てる目的。光学メーカーとは、研究者のニーズを顕微鏡開発に反映する狙い。私はそうした連携が滞りなく進められるように事務的な面で契約の履行を行い、また知財担当部署と協調しながら研究者のサポートに努めました。研究者から「何かあったらまず丸岡さんに相談すればいいと思っているよ」と言われたときは嬉しかったですね。


職場の雰囲気について教えてください。また、働いているからこそ言える、理研の魅力とは?

脳科学研究推進室時代は研究者と日常的に接し、予算要求作業で必要な研究に関する情報を先生方に教えていただいたり、若手研究者と外部資金採択率向上に向けた対策を検討してセミナーを企画したり、幅広い関わりがありました。現在の部署は本部組織なのでそうした距離は少し遠くなりましたが、研究者の感じ方や考え方を知ったことで、不正防止に向けた取組み等の現在の業務に役立っています。働く環境としては、入所1年目からまとまった仕事を任せてもらい、大きなやりがいを感じました。上司や同僚には質問しやすく助言をもらえますので、異動で業務が大きく変わっても戸惑わずにすみます。


理系出身から見た理研の事務系総合職とは?また、就職活動をしている学生に一言お願いします。

研究者と接する上で理系出身のほうがやりやすいと思われるかもしれませんが、決してそういうことはありません。実際に働いてみると、学生時代には思いもよらなかった業務がたくさんあり、次々と新しい視野が開けてきます。大事なのは、自分が現在持っている知識や経験ではなく、新しいことにチャレンジし吸収していく姿勢。「理系だから」「文系だから」というこだわりは捨てて、理研で行っている研究・事業に興味が持てるかどうかというところから考えてみると良いでしょう。理研が最終的に生み出す研究成果に何らかの形で貢献していきたいという気持ちさえあれば、一つひとつの仕事に目的意識が持てると思います。


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