最終更新日:2025/5/1

国立研究開発法人理化学研究所

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 公益・特殊・独立行政法人

基本情報

本社
埼玉県
PHOTO
  • 10年目以内
  • 法学部

600超の規程を扱うなかで次第に見えてきた理研の全体

  • 柴田 大志
  • 2011年入所
  • 脳科学研究推進室 (2015年12月時点)
  • 脳科学総合研究センターの予算要求、執行管理、外部評価対応など

会社・仕事について

ワークスタイル
  • 多くの人と接する仕事
  • 最先端技術に触れる仕事
  • チームワークを活かす仕事
現在の仕事
  • 部署名脳科学研究推進室 (2015年12月時点)

  • 仕事内容脳科学総合研究センターの予算要求、執行管理、外部評価対応など

学生時代、どのような観点で就職活動をしていましたか。また、理研への入所の決め手はどのような所ですか。

就職しようか大学院へ進学しようかと逡巡していたとき、ニュース番組で理研が開発を計画しているスーパーコンピュータが取り上げられているのを見て、興味を持ったことがきっかけでした。調べてみると、スパコンに限らず面白そうな研究がたくさんある。そこから未来につながる科学技術を支える仕事に惹かれていきました。大学院への進学という選択肢に加え、周囲から情報をよく聞いていた金融機関も視野に入れていましたが、気持ちは研究開発機関に大きく傾いていました。理研以外の研究開発系の法人も訪ねましたが、結局、最も先に内定をいただいたのは理研でした。仕事に興味を持ったきっかけも理研ならば、最初に結果が出たのも理研。きっと縁があったのでしょう。


入所から現在までにどんな部署で、どんな業務を経験しましたか。

入所して最初の配属は総務部総務課でした。理事会議など、研究所全体の意思決定をする会議の事務局や、所内のルールである規程の改廃、法律に基づく情報公開請求への対応などを担当しました。研究所全体を見渡して行う仕事が多かったため、大局的な視点が養われたと思います。私のキャリアの原点になりました。総務課に2年10カ月在籍したのち、脳科学研究推進室へ異動となり現在に至ります。主な業務は、「脳科学総合研究センター」の予算要求やその執行管理、外部評価など、広くセンターの運営に携わっています。総務課のときとは違い、研究者・研究現場との距離が近く、どんな研究に取り組んでいるのか身近で接することの多い部署です。


今までで最も心に残っているエピソードを教えてください。

私が入所して2年目から3年目にあたる、2012年から2013年にかけて理研全体が関わる大きな組織改編がありました。これまでの研究所運営の課題を抽出し、より良い研究環境の構築、研究成果の創出を目指したもので、いくつもの研究センターの改廃・再統合があり、事務組織も大きく再編されました。総務課としては、特に組織改編に合わせての各種規程の改正にてんてこ舞いでした。軽微な修正も含めると500近い規程を改正しなければならない。数人で分担しながら進めたのですが、ひとつの規程を変えるとその影響がほかの規程に影響することもあり、規程と規程との間に齟齬が生じないように細心の注意が必要な作業でした。進めながら浮き彫りになる課題も困難もありましたが、無事に完了したときは本当にほっとしました。


職場の雰囲気について教えてください。また、働いているからこそ言える、理研の魅力とは?

理研の主役はあくまで研究者です。しかし、脇役がいなければ主役が映えないように、理研も私たち事務職員がいないと機能しません。研究者が研究に取り組みやすいように環境を整えるのも私たちですし、研究者が一般常識から外れてしまいそうなときにブレーキをかけるのも私たちです。どちらも人間対人間のコミュニケーションが大切ですね。そうしたことも含めて、研究者との距離が近いのが仕事の面白さです。「雑談が好きなオジサン」と思っていた方が、実は世界でも指折りの研究者だったということも珍しくありません。また、事務職員同士の人間関係も良好で、上司と話をする際も過度に気を遣う必要がありません。良い環境で仕事をさせてもらっています。


文系出身から見た理研の事務系総合職とは?また、就職活動をしている学生に一言お願いします。

研究所とは言え、「組織」である以上、さまざまな役割を担う人材がいなければ適切な運営できません。実際、大学院で理系の学問を専攻した人が規程の文面をじっくり調整したり、経理部門で予算管理をしていたりというケースは珍しくありません。私自身も入所時は総務課という比較的「文系的」な部署でしたが、現在は研究現場のマネジメントをするような部署におり、研究者、技術者の方々と研究の話をすることも少なくありません。このような部署異動が概ね3年おきにあるので、学生時代の専攻にとらわれる必要はないと思います。むしろ、文系出身者の方が研究の専門知識も先入観もまるでない状態なので、かえって研究の要点をつかみやすいのではと思うときすらあります。
就職活動という人生の1つの転機において、学生時代の専攻で自身の選択肢を限定して考えるのはとてももったいないことです。実際、専攻がそのまま仕事に活きるケースはあまりありません。仕事に必要な知識はその気があれば後からでも吸収できるので、あまり専攻(=「できること」)にこだわらず、ご自身の「やりたいこと」を考えてみてはいかがでしょうか。


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