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最終更新日:2025/5/8
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部署名科技ハブ産連本部 産業連携部 産業連携推進課(イノベーション事業本部 ベンチャー支援部兼務)
仕事内容理研ベンチャー認定に係わる業務
学校の先生と一緒にティーチングアシストをするボランティアとして教育現場を経験しており、当初は学校の先生になることも考えたのですが、その前に社会を知るべきだと思い直し、出版やメーカー、人材関連の業界を回りました。民間企業から内定をいただいてはいたのですが、理研事務職のゼネラリストとして成長できる点に惹かれ、入所を決意しました。若いうちはジョブ・ローテーションで多くの仕事を経験しますので、常に新しいことを勉強し続けねばなりません。それは私にとって苦労ではなく、むしろ望んでいた仕事のあり方でした。また、説明会や面接でお会いした理研の先輩職員がどなたも、自分の仕事に誇りを持っていることにも感銘を受けましたね。
入所から2011年5月末までは、筑波研究所研究推進部企画課に勤務。ここでは、バイオリソース事業推進に係わる企画・立案・調整・実施に従事しました。バイオリソースといっても、細胞や微生物から実験用動物までさまざま。これを外部へ、適正な品質・価格で提供することを支援する仕事です。2011年6月に、人事部人材開発課・人事部人事課へ異動。全職員を対象とした語学・ITスキル・法務・会計等の能力開発研修、事務系職員の職階別研修のシステム(立案・試行)、研究系マネジメントを対象としたコーチング研修の導入・試行等、多分野にわたる職員の能力開発計画・研修の企画・立案・調整・実施を担当しました。2012年3月から2013年5月には、産前産後休暇・育児休業を取得。2013年6月に復職後は、産業連携本部連携推進部技術移転企画課で「理研ベンチャー認定・支援制度」の運用に係わる業務を担当しています。理研の研究成果を中核技術として起業し、一定要件を満たすことで理研から認定を受けた企業が「理研ベンチャー」です。認定企業をフォローしながら、制度の課題を見直し、発展できるベンチャーを生み出す制度になるように運用規程を改正していきます。
理研ベンチャーに携わることになって、外部とやりとりする機会が増えて、理研のなかだけではわからない価値観やものの考え方に触れたことですね。たとえば、ベンチャー関係の研修に参加し、ここで他の独立法人、大学、銀行、商社、インキュベーション施設の方と話して、気づかされることが多々あります。民間企業のかたは「世の中のお金の流れ」についてシビアな目で見ていますね。起業は「夢を語る」のが出発点になるのですが、モノを売ってお金に換えるということの重要性を理解していないと、絵に描いた餅で終わってしまいます。もともと日本はそうやってモノを作って発展してきた国ですしね。理研の研究は夢でいっぱいですが、原資は税金なので、夢をどうやって価値に変えて世の中へ返して行くかも考えるべきなのです。
ひとことで表すなら「まじめで誠実」。研究者も事務も仕事に対して実直で責任をもって向きあっています。入所前からイメージしていた通り、理研の研究成果は先鋭的で、時代を一歩も二歩もリードするものばかりで、そういうテーマに触れることができるのも楽しいですね。理研ベンチャーに関連するテーマで私がとくに面白いと思っているのは、「レーザーを活用したインフラ診断技術」。トンネル保守の検査はこれまで人間が近接目視と打音で行っていましたが、それをレーザーによる遠隔・非接触計測技術によって補完しようというものです。ニッチなマーケットですが確実に需要が見こめ、これからの社会インフラに大きく役立つでしょう。
私は産休育休を取得して復帰したのですが、理研ではそうしたキャリアは当たり前です。制度があるのはもちろん、取得するのに躊躇することはありません。それがキャリアの不利益になることもありません。私は1年数カ月で復職しましたが、これはあくまで自分が早く働きたかったからで、制度としては3年まで休業を申請することが可能です。ちなみに、現在は9時~16時20分の時短勤務です。家事も育児もビジネスも、手を抜いて簡単にできることなんていうものはなくて、ただただ真摯に懸命にやるだけだなと思います。ときどき立ち止まって俯瞰して、たまに反省して、その繰り返しですね。その過程を前向きに楽しめる方ならば、理研で満足のいく仕事ができるでしょう。