最終更新日:2025/5/8

国立研究開発法人理化学研究所

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 公益・特殊・独立行政法人

基本情報

本社
埼玉県
PHOTO
  • 11年目以上
  • その他理科系

実験には欠かせない安全管理の業務で、専門性を深掘りしていく

  • 堀江 仁一郎
  • 2008年入所
  • 神戸事業所 安全管理室
  • 神戸事業所 安全管理全般

会社・仕事について

ワークスタイル
  • 多くの人と接する仕事
  • 最先端技術に触れる仕事
  • チームワークを活かす仕事
現在の仕事
  • 部署名神戸事業所 安全管理室

  • 仕事内容神戸事業所 安全管理全般

学生時代、どのような観点で就職活動をしていましたか。また、理研への入所の決め手はどのような所ですか。

学生時代は生物系を専攻していたので、その知識や経験を活かせる仕事があれば、というくらいの漠然とした気持ちを抱いていました。特定の業界や企業を目指していたのではなく、むしろ就職活動を通して、どういった仕事に就きたいか、自分は将来どうなりたいかを考え続けたように思います。専門職として活躍できる製薬会社や化学メーカーなどを回ったものの、自分が仕事をしているイメージがなかなか掴めませんでした。そんなときに、就職情報サイトで理研が事務系総合職を募集していることを見つけました。理研は学生時代から知っており、事務系総合職は研究をサポートする立場で科学技術に携われる点に魅力を感じました。説明会に参加して、事務系総合職は基本的にゼネラリストを目ざすキャリアだが、そのなかでも専門性が求められる安全管理という仕事があるとわかり、いっそう興味を持ちました。


入所から現在までにどんな部署で、どんな業務を経験しましたか。

自ら希望したとおり、安全管理部門に配属となりました。理系で日頃から実験をなさっている学生さんでも「安全管理の業務」を理解している方は少ないと思います。たとえば、遺伝子組換えの実験、動物実験、薬品や放射性物質を用いる実験……、それぞれに国で定めた規制があります。それを遵守するために、理研所内ではレギュレーションを定め、研究計画書等を作成し審査を行います。また、それ以外にも各種手続きが必要ですし、薬品などの管理も厳重に行わなければなりません。研究者と調整しながら研究の適正な実施を縁の下で支えるのが、安全管理室の役割です。私は入所から4年半は和光地区の安全管理部に勤務、その後は神戸地区の安全管理室に勤務しています。私は生まれも育ちも関東なので、関西で暮らすのは初めてでしたが、神戸に来てからもう5年が経ちました。


今までで最も心に残っているエピソードを教えてください。

神戸へ異動してからの案件ですが、所内のWebシステムを活用した書類管理を提案・実現したことです。特定化学物質を扱う研究者・作業者には、作業記録や定期的な健康診断が義務づけられています。従来は作業記録や健康診断の申請を紙ベースで行っていましたが、それをデジタル・ベースへと移行したのです。これによって、研究室側と事務側の両方の負担が大幅に削減できました。システム化にあたっては、他部署からの意見をヒアリングしたり、システムの設定等を調整しながら、神戸事業所で使えるものへと仕上げていきました。これは組織として法令を適正に遵守するための重要な仕事ですが、それ以外にも日々の業務において、研究者に管理の必要性を理解してもらい、サポートに対して感謝してもらえるのが嬉しいですね。


職場の雰囲気について教えてください。また、働いているからこそ言える、理研の魅力とは?

自由に相談や意見の言える雰囲気があります。何か問題点や改善点があれば上司、同僚とも相談し解決に向かって方向性を決め、実行できます。これは安全管理室だけではなく、理研はどの事務部門も研究室も人間関係はオープンですね。相談事があってもスムーズに対応してもらえるので、業務上の連携も取りやすいです。
安全管理室の業務の性格上、研究者との調整や連絡は頻繁です。研究者と話をするときには「これは義務です」「ルールです」と一方的に押しつけるのではなく、その必要性や背景を丁寧に説明することが大切。研究者は理屈を通して考える方々なので、そこで納得していただければ、とても協力的にふるまっていただけます。


就職活動をしている学生に一言お願いします。

安全管理は専門的な知識が必要となる仕事で、実際、私も入所以来、いくつかの業務に関連する資格を取得しました。これらを勉強する上で、学生時代に身につけた理系の基礎知識が役立ったのは確かですが、それは入所してからでも努力次第でカバーできるものです。むしろ仕事をする上で重要なのは、コミュニケーション・スキルと考えます。他部署や研究者とのやりとりが多いので、相手が何を求めているかを把握することが大切です。言われたとおりにやるだけではなく、「1を訊ねられたら1.5を回答する」くらいの姿勢でちょうどいい。就職活動は、自分ができる仕事を考え、色々な会社や人を知ることで社会を見る、またとないチャンスです。悩むことも挫折もあると思いますが、そういった経験は就職活動の先にある社会人としても必ず活きる。諦めずにやり抜いてください。


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