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最終更新日:2025/5/7
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部署名国際部 国際課
仕事内容海外の研究機関や大学との協力推進
私は、長く働き続けられる就職先を探し、「仕事を通じて自分が成長できるか」「職場環境(会社のカラーや働いている人の雰囲気)が自分に合うか」の2つをポイントにおき、メーカー、インフラ、金融など、さまざまな業種の説明会に参加していました。独立行政法人に興味を持っている友人の影響で、就職情報サイトを見たところ理化学研究所の事務系総合職を知りました。「日本で唯一の自然科学における総合研究機関」という理研の存在意義に惹かれましたね。私のような文系でも、最先端の研究所で、研究者ときわめて近い立場で仕事ができる。しかも、若いうちから仕事を任され、入所後数年はジョブローテーションでいくつもの職種が経験できる。それが最終的に入所の決め手でした。
入所後、2014年8月まで神戸研究所研究推進部企画課に所属。研究センターの次年度予算要求、各研究室の執行管理、視察対応、会議運営、学生対象のイベント開催など、多岐にわたる仕事を経験しました。2014年9月に財務部財務課へ異動となり、ここでは理研全体に係る予算の執行管理や資産の管理を担当。新会計システムの導入期だったため、主要ユーザーである会計課担当者、研究室の声を聞きながら仕様改善を重ねました。2017年5月より現在の国際部国際課に勤務し、海外の研究機関や大学との協力を推進するため、共同プロジェクトの管理や新規立ち上げのサポート、海外拠点の検討や国際的な研究環境整備の総合調整など、幅広い業務に関っています。地区別に担当分けをしており、私の主担当はヨーロッパ。副担当としてアジアを持っています。
部署ごとに印象的だった業務がありますが、現在の部署でいえば、ドイツのマックスプランク協会の事務担当者レベル交流会に参加したことが鮮明な想い出です。マックスプランクは理研と30年以上にわたって良好な関係を築いている機関で、研究職同士の交流はずっと盛んですが、それを事務職レベルに広げようという試みです。理研の各部署から総勢10名程度がミュンヘンへ出向き、2日間にわたって先方と研究所の運営に関するディスカッションを行いました。やりとりは英語です。啓発されるところ大でしたね。3日目に、会議した場所からクルマで1時間ほどの距離にある鳥類研究所を見学したのですが、自然のなかのゆったりとしたレイアウト、自由なアカデミアの雰囲気ともに、実に印象的でした。
入所する前にイメージしていた以上に、若いうちから重要な業務を任せてもらえました。経験が浅い分、戸惑う場面も多々ありましたが、一人で抱え込むのではなく、頼りになる上司や先輩が身近にいてすぐに相談できるのがありがたいですね。一人ひとりが自律しながら、あくまでチームで仕事を進めようというのが理研の気風です。また、研究者との距離の近さも特筆に値します。大学や一般的な研究機関と比べても、事務職全体で研究者をサポートしようという空気があります。研究者のみなさんも事務職員を大切にしてくれるので仕事がやりやすいですね。ちょっとした相談ごとでも、電話ではなく直接研究室に話をしにいくことも多い。こうした関係性は、理研の先輩方が培ってきた信頼関係の上に成り立っているものなので、これからも大切にしていきたいですね。
理研の職員として、新たな研究プロジェクトやこれまでの研究成果の内容をマスコミや一般の方々へ伝える機会もあります。入所前は文系出身の自分にそんな役目ができるだろうかという不安がありましたが、職場の先輩から「理研で行われている研究内容は理系であっても専門が違えば、簡単に把握できるものばかりではありません。むしろ文系出身者のほうが、平易な言葉で説明できるでしょう」と励ましていただき、前向きに考えられるようになりました。研究者の方は、こちらが質問をすると丁寧にわかりやすく説明してくださいます。これまで、資料づくりのために何度もお時間をいただきました。文系でも、科学技術関連のニュースにわくわくしたり、自然科学に興味がある方ならば、きっと楽しく仕事ができるはずです。