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最終更新日:2025/5/7
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部署名創発物性科学・光量子工学研究推進室
仕事内容創発物性科学研究センター・光量子工学研究領域の研究推進業務
大学では生物の分野を学び、将来のキャリアも研究職を意識していました。しかし、研究の世界でスタープレーヤーとして輝く人はほんのひと握りです。大学で勉強しているうちに自分がそれだけの素質を持っているとは思えなくなってきました。かといって研究の世界から離れたくはない。そんな思いを抱きながら、就職活動では研究機器メーカーや商社などを回っていました。そのうちに、民間企業では取り組む分野が限定されるということもわかってきました。そこで着目したのが、理研でした。理研ではありとあらゆる分野の最先端の研究が行われていて、そこで働けば、多種多様な研究過程・研究成果に触れることができる。また、総合職として入所すれば、ジョブローテーションによって人事、広報、会計などさまざまな方向から研究の世界を支えることができる。私にとって、これは大きな魅力でしたね。
入所当初は契約課に配属されました。理研は税金を原資として研究活動を行っているため、決められたルールに則って厳格に遂行することが求められます。その決められたルールに抵触しないよう適切な手続きを進めるのが契約課の役割です。私は法律や規定にはそれまでほとんど無縁でしたし、業務上必要となる知識も膨大だったので、ずいぶん苦労しましたね。研究者の観点からは、契約課が言ってくることが窮屈に思えることもあるでしょう。少しでもコミュニケーションを良くするために、研究者の状況を理解し寄り添いながらやりとりすることを心がけました。2017年4月に推進室へ異動。研究者から見ると契約課はブレーキ役ですが、推進室はアクセル役です。推進室は、「研究開発成果の最大化を実現するにはどうすればいいのか?」を考え調整していく部署。そのために、文部科学省への予算要求のための資料作成や説明に始まり、研究室への各種手続きの助言、会議やシンポジウムのお手伝い、予算状況の管理など多岐にわたる業務を行っています。
契約課に所属していたとき、入札に使用する書類のフォーマットを改善したことです。理研で用いるさまざまな備品は、複数の業者に入札してもらい、最も条件の良いところから調達します。そのために用いる書類は、これまでの事業所の拡大や再編、何度かの法改正によって、書式が統一できていなかったり、古い表現、わかりにくい箇所が目立っていました。これによって誤解が生じれば、研究者はもちろん、取引先の企業や理研全体にもトラブルが生じかねない。そこで改訂を行うことになりました。各種法令を調べ、他の研究法人にも問い合わせをして情報交換を行いながら、新しい書式を作成しました。また、新しいフォーマットの説明会を開催して、経験の豊富な先輩方に有益なアドバイスをいただいたことで、よりブラッシュアップしたものを完成させることができました。とにかくミスの許されない書類なのでプレッシャーも大きかったですが、達成感もひとしおでした。
入所前にイメージしていたのはトップダウンが徹底している職場でしたが、実際に働いてみると若手であっても自分の意見がはっきりと言える環境でした。しかし、発言できるからこそ、その考えの根拠、それが実行されたときの展望をしっかりと説明する説得力が求められます。また、意見が通ったなら、それをやり抜く責任もあります。新入職員だからと言って特別扱いはされません。自分で勉強して身につけたこと、経験して培ったことを活かしていけば、それは正当に評価される。それが嬉しいですね。理研はありとあらゆる分野の研究が行われており、そのすべての研究に関わることができます。また、部署が変わることにより視野が広がり、研究者の苦労や喜びなどに触れる機会が多いことも魅力です。
事務職とはいえ、理系出身者の興味を充分に満足させてくれる環境があります。研究職という憧れの仕事をしている人たちが素晴らしい成果を出すための手助けをする役割は、大きなやりがいがあります。また、数多くの研究分野を学べる楽しさは、ほかの仕事では味わえないでしょう。就職活動では、最後には「自分がどうしたいか」が決め手になります。私自身、就職活動を始めたばかりのころは相手に良く思われようと言葉を取り繕って面接に臨んでいたのですが、どこかで辻褄が合わなかったり気持ちがこもっていなかったのでしょう。ことごとく失敗を重ねました。一旦仕切り直し、正直に自分が「面白そう、楽しそう」という気持ちで仕事を選んでいると話すようになってからは面接が通り始めて、最後に理研に内定をもらうことができました。悩むことは多いですが、最も根幹となる気持ちの部分はぶれないよう進めていくのが、自分に合った企業を見つける近道だと思います。