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最終更新日:2025/5/7
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部署名筑波事業所 安全管理室
仕事内容生命倫理関係の各種手続き
理研以外では、製薬業界や食品業界など、自分が学んだ生物系の知識を活かせる企業にしぼりつつ、「広く社会のためになる事業を手がけている組織」で仕事をすることを考えており、それに最も合致するのが理研でした。実は、私は学生時代に理研と共同研究を行っていました。その共同研究を通じて理研を知ったつもりでいたのですが、いざ就職活動をする段階になって調べてみると、生物に限らず実に広い分野の研究を手がけているとわかり、さらに関心がわいてきましたね。とくに興味を惹かれたのは、理研が企業と共同研究を進めていた自動車の運転支援技術でした。脳波コントロールによる自動運転など、実現すれば社会への貢献度は計り知れません。また、新元素の発見に向けての取り組みにも興味を惹かれました。
入所時は和光事業所安全管理室に配属、2016年10月に筑波事業所安全管理室へ異動しました。「安全管理」と一口に言っても、理研で必要となる項目は実に多岐に渡ります。放射線、高圧ガス、化学安全、実験廃棄物、微生物実験、動物実験、遺伝子組換え実験や、人を対象とする研究など、物理、化学、生物とそれらに関わる法律の知識が必要です。人を対象とする研究と言うと、臨床試験などが思い浮かぶと思いますが、そういうフィジカルなものばかりでなく、アンケート調査などの直接人に作用を及ぼさないものも含まれます。和光時代に私が主に担当していたのは、遺伝子組換え実験申請の内容確認や申請手続きでした。それ以外の安全管理業務についても補助的に関わり、広い分野の知識を得ることができました。現在所属している筑波では、生命倫理系の手続きや委員会事務局業務の主担当となりました。ただし、筑波事業所は和光に比べ規模が小さいので、安全管理室の職員一人ひとりの業務範囲が広くなり、高圧ガスや放射線などの安全管理も関わるようになっています。
筑波事業所研究倫理委員会です。私は初めての委員会事務局として準備段階から一貫して関わることができました。委員会は自然科学面と人文・社会科学面の有識者のほか、一般の立場からの意見を反映するため地域自治体からも参加してもらい、計10名で構成されます。この委員が研究室から提出された研究計画書の審査を行います。この委員会は、新規の研究計画書の審査があり、研究の全体像を把握するため、何度も研究者や関係部署を訪れて、質問を繰り返していました。加えて、個人情報保護法の改正に対応した関係指針改正の公示直後のタイミングでの開催となったため、私が新しい指針への対応について委員会で説明しなければなりませんでした。改正指針が公示されてから日も浅く、対応プランを練っても上司に穴を指摘され、なかなか順調に進まず苦労したのを覚えています。開催前は先輩にも手伝ってもらいながら、なんとか間に合わせることができ、無事に委員会の理解も得られ、指針改正に適切な対応を取ることができました。苦労が達成感に変わりましたね。
新人であっても業務の一環として、各種の学会や勉強会へ参加して、その内容について職場での報告・共有が求められます。先述した個人情報保護法の改正に対応した関係指針改正のときには、私は勉強会でさまざまな知識を身につけることができました。もちろん、学ぶ機会はそれだけではありません。仕事をしていてわからないことや疑問に感じることがあれば、随時、上司や先輩に訊ねることができます。理研の職員は理路整然とした方が多いので、教えるときも丁寧に説明してくれます。その一方で、入所1年目の新人であっても意見を求められますので、身につけた知識を活用する機会も多いです。現在私が勤務している筑波事業所は規模がコンパクトなこともあって、事務職と研究者との距離が近く、こちらから相談させていただくことも、逆に研究者から相談を受けることも頻繁にあります。研究内容についてわからないことがあれば、現場の研究者から直接話が聞けるというのが理研の特徴だと思います。
就職活動は選ばれる側だけでなく選ぶ側でもあります。あなたに合う就職先は一つではないはずです。最初から絞り込みすぎず、広い視野で仕事を選んでください。実際に人と会ってみることでわかることも多いです。とくにその組織の雰囲気や理念などは文章に書かれたものだけではなく、説明会や面接での質問を利用しナマの言葉にふれると本当のところが確かめられます。また、実際に働いている人の話を聞く機会があれば、なるべく若い人に「困ったときはどうしていますか?」と訊ねてみると良いでしょう。その組織の良さは、仕事が順調にいっているときよりも、うまく行かないときのほうに現れるものです。理研の場合は、一人で問題を抱え込まず、助けてくれる上司・先輩がたくさんいます。