最終更新日:2025/5/7

国立研究開発法人理化学研究所

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 公益・特殊・独立行政法人

基本情報

本社
埼玉県
PHOTO
  • 11年目以上
  • 教育学部
  • 事務・管理系

「理研力」を実感した、113番元素命名権獲得の記者会見

  • 宮嶋 克彰
  • 2009年入所
  • 理事長室
  • 理事長秘書(スケジュール管理、随行等)

会社・仕事について

ワークスタイル
  • 多くの人と接する仕事
  • 最先端技術に触れる仕事
  • 社会インフラを支える仕事
現在の仕事
  • 部署名理事長室

  • 仕事内容理事長秘書(スケジュール管理、随行等)

学生時代、どのような観点で就職活動をしていましたか?また、理研への入所の決め手はどのような所ですか?

祖父が常々言っていた「人間は勉学など成長の過程で社会に支えてもらっている。だから、社会の役に立つ仕事を心がけるべきだ」という考えに共感したことから、「社会貢献度の高さ」を主軸として就職先を探していました。理研の他には、インフラに強い電気メーカー、住宅メーカーなどの説明会に参加しています。理研を知ったのは、就職情報サイトの自己診断です。適合率100%という結果に、「ここは一体どんなところだろう」と、がぜん興味が湧いてきましたね。その後、先輩職員ともお話をする機会があり、現代の社会発展において科学技術が欠かせないと確信するようになりました。日本で最大の研究所で研究者の一助となる仕事に従事することは、間接的だとはいえ、大きな社会貢献です。迷わずに入所を決意しました。


入所から現在までにどんな部署で、どんな業務を経験しましたか。

入所後は播磨研究所総務課に配属となり、人事や福利厚生を担当しました。研究者と距離が最も近かった部署で、ここでの経験が現在の自分の働き方・仕事観のベースになっています。その後は、文部科学省量子放射線研究推進室(当時)へ出向しました。播磨研究所が有する大型放射光施設「SPring-8」、X線自由電子レーザー施設「SACLA」という国家基幹技術に位置づけられる大型研究インフラの予算要求や各種評価、また、文部科学省が取り扱う委託事業の立案や運営に携わり、理研の中で見るのとはまた違った角度から、ダイナミックな業務を経験することができました。3部署目は広報室で、報道担当としてプレスリリースの作成や記者会見対応を手がけました。そして現在は理事長の秘書として、役員のスケジュール管理や随行などのサポートを務めています。


今までで最も心に残っているエピソードを教えてください。

広報室にいたときに担当した「113番元素命名権獲得」に関する記者会見が強く記憶に残っています。命名権獲得の第一報が入ったのが2015年12月31日早朝でした。大晦日ということでほとんどの職員は帰省中。その場にいたのは、室長と私を含め若干名だけです。しかし、吉報を受けて駆けつけてくれた理研の仲間が部署や立場を超えて、臨機応変に動いてくれたおかげで、なんとか当日中に会見を開催することができました。いざというときに、理研のために積極的に協力しあう人たちがいる。いわば「理研力」を実感した日でした。記者の方の「元旦の一面で記事が書けるなんて夢のようだ」という言葉も、とても嬉しかったですね。


職場の雰囲気について教えてください。また、働いているからこそ言える、理研の魅力とは?

分からないことは、上司や先輩、必要とあれば後輩にも、気兼ねなく聞きやすい職場ですね。私が入所した頃と比べると、理研の発展に伴ってミッションも多彩になり、研究組織や研究者の数も増えています。組織が複雑になった分、自分から主体的に情報を取りに行くべき機会も増しました。その一方で、若手であっても仕事の裁量を与えてもらえる理研の風土は変わっていません。なので、仕事とプライベートとの折り合いがつけやすい。私自身、広報室在籍時の2カ月間、育児休業を取得しています。制度があることはもとより、温かく支えてくれる職場の仲間があってこそですね。感謝しています。


現在就職活動をしている学生に先輩から一言お願いします。

就職活動は、自分自身と向き合う良い機会です。自分そのものを客観的に見つめて第三者に伝えようとすることで、新しい発見が得られます。「なぜこの業界なのか」「なぜこの職種なのか」といった、たくさんの「なぜ」を掘り下げてください。就職活動は企業の中を垣間見られる貴重な機会なので、時間が許すかぎり、説明会や企業訪問をしてみることです。どんなに自己分析して、どんなに企業研究したとしても、就職後にまったくギャップを感じないということはないでしょう。私も就職してからの10年弱、公私ともに変化がありましたが、その都度、優先すべき事項や価値観は変化しています。そのときどきで全力を尽くすことで、後から振り返って「やって良かった」と思えるのです。


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