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最終更新日:2025/5/7
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部署名開拓研究本部 開拓研究推進室
仕事内容主任研究員向け会議運営、開拓研究本部における広報及び予算獲得
大学4年生の時、研究自体は面白いとは思ったが、一生の仕事として取り組むことを前提とすると自分の資質に合っているとは思えませんでした。興味を持っていたのは、多様な背景の人と関わる仕事でした。また一方で、「研究者と社会との距離がもっと近づくといいな」という、漠然とした思いも抱いていました。このような思いを抱きながら、技術系メーカーを中心に就職活動をしていたところ、新聞広告欄で理研の事務系職員の募集を知りました。最初は大学の事務職や市役所の仕事のようなイメージを持っていましたが、理研について知るうちに、基礎研究を世の中に伝えるのは難しい一方、大きなやりがいがあると感じ、志望を決めました。
入所して最初の約3年間は、外部資金室に配属されました。理研の研究予算のうち、「外部資金」と呼ばれる、国家予算以外の国内外の政府機関や学術奨励団体等からの研究補助金、公的な受託研究資金などにまつわる契約担当、検査対応、事務効率化を行いました。その後、基幹研究推進室へ異動となり、大学でいう教授職にあたる主任研究員向け会議の運営、広報活動、人事業務を担当しました。さらに、未踏・未知の科学研究領域の開拓・創成をめざす「開拓研究本部」発足に向けての準備や、主任研究員や秘書向けのセミナーを開催。開拓研究本部発足後は、引き続き、主任研究員向けの会議の手配等をおこなっています。
基幹研究推進室の時、広報活動の一環として信州大学の学生向けの小規模なセミナーを開催しました。大学側では図書館司書の方が中心になってくださり、私はイベントの趣旨を手探りするところから企画内容を詰め、講師の方々への連絡、ポスター作り等進めました。登壇してくださったのは、理研で星の爆発を研究されている長瀧重博先生、信州大学でシステム工学に取り組んでおられる小林一樹先生、『科学道100冊』の選書担当者をなさった安藤昭子さんです。遠くの地でのイベントであり、集客の心配もありましたが、1時間半ほどのセミナーを無事に終え、参加された方が満足した顔で帰られた時には、大きな達成感を味わいました。
尊敬できる上司・先輩・同僚がいて、なんでも相談できる環境はありがたいですね。また、研究者は人間として尊敬できる方ばかり。研究内容について質問すると、こちらがわかるように丁寧に教えてくれます。所内の制度や議論の進め方では、若い職員の主張であってもキチンと耳を傾けてくれます。研究者の方々は研究に対してはもちろん熱心ですが、日本の科学技術研究の環境を深く考えており、日本の現状やさまざまな制約、研究者の人事制度などを熱く議論されます。それを聞いて、色々考えさせられることも多い。今後の仕事にも活かしていきたいですね。仕事以外では、研究者の先生に誘われ、所内の器楽同好会に参加しました。このような機会から、人との繋がりが増えていくのも楽しいですね。
就職活動を始めたばかりのころは、あまり業界を絞らず、色々な業種を見に行って下さい。結果的に、理研の事務系職員を志望することになったとしても、幅広い興味や知識を持っていることは入所後も必ず役に立ちます。事務系職員の仕事は、研究者や他部署の職員、さらに理研以外の外部の人等、人とやりとりする機会が非常に多いからです。もう一つ大切な資質は、常に高い目的意識を自発的に持てることでしょうね。理研には明確なノルマはないですが、締切はあります。締切までの仕事のプロセスは本人次第です。モチベーションを保って仕事をするには、心がけるべきことと思います。