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最終更新日:2025/5/8
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部署名和光事業所 創発物性科学・光量子工学研究推進室
仕事内容予算要求、センター内人事業務・会議運営、視察対応等
科学が好きで大学院まで進学しましたが、研究室で毎日コツコツと研究対象に取り組むよりも、広い世界で多くの人と接する仕事がしたい、と思うようになりました。大学の部活動で放送局および大学祭実行委員会に所属していた経験が影響したのかもしれません。ただ、片足は科学に置いておきたい、という思いもあり悩んでいました。その時、就職情報サイトで理研の事務系総合職という職種があることを知り、関心を持ちました。入所の決め手は、面接等で接した先輩職員の人となりですね。ここで仕事が出来れば、きっと型にはまらない柔軟な発想を持つ方々と科学の発展に貢献する仕事が出来る、そのように考え入所しました。
1年目は大阪地区の生命システム研究推進室に配属されました。2年目中頃に和光事業所の創発物性科学・光量子工学研究推進室へ異動となり、現在に至ります。いずれも推進室業務ですので、予算要求、執行管理、独法評価、視察対応など比較的研究者と近い距離感で仕事をしています。入所前は、事務系総合職は研究職の「引き立て役」というイメージだったのですが、実際に仕事をしてみると「パートナー」と言った方がふさわしいと感じました。特に予算要求にあたっては、研究者と二人三脚で取り組み、研究現場と理研本部あるいは文部科学省との橋渡し役として、研究者からも頼りにされます。
2017年秋に、生命システム研究センターの一般公開の講演において、センター長のファシリテーター役としてご一緒させていただいたことですね。最先端の生命システム研究の説明を軸としながら、「生命とは何か」、「研究者としての生き方」まで含めて、小中学生にもわかりやすい形で伝えようという趣旨です。センター長の意向で、一方的にセンター長が話すのではなく、会場からいつ質問をしても良い、という双方向的な講演企画にしました。立ち見が出るほどの盛況で、センター長も興が乗って脱線することもあり、ファシリテーターとしては大変でしたが、来場者に喜んでもらえて嬉しかったですね。
基本的に明るい職員が多く、雰囲気はたいへん和やかです。もちろん仕事ですので、厳しいところは厳しいです。予算要求の資料を先輩職員に見ていただくと、「これで文部科学省や財務省が納得すると思うか?」とシビアなアドバイスをもらうこともしばしばあります。研究者が提案する難しい研究内容を、右から左に伝えるだけではダメで、研究内容の社会的価値をさりげなく強調する必要があります。職員の人柄という点では、個性派揃いですね。マジックや楽器演奏など、意外な特技を持っている人が多いです。研究者も趣味人が多いので、人間的な部分で通じあうところがありますね。
デスクに向かってひたすら事務作業ばかりだとつまらない――と思われるかもしれませんが、理研の事務系総合職は思った以上に、研究内容に踏み込む機会が多いです。専門的なところまでは理解できなかったとしても、入門書を読んだり、所内のシンポジウムを聞いたりして、研究のアウトラインを掴むように心がけています。用語がわかるだけで、研究者とのコミュニケーションもだいぶスムーズになりますからね。理系出身か文系出身かはあまり気にすることはないでしょう。最先端の研究ですので、理系出身でも理解しきれなくて当然です。ただ、その難しい研究内容を面白い、と興味を持つ感性は大切です。理科の授業は嫌いでも、小学生の頃の自由研究は好きでした。そんな感覚で十分だと思います。