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最終更新日:2025/2/12
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部署名ビジネスエンジニアリング本部
変化は世の常ですが、私たちが生きる社会ではデジタル技術の進展を起因として、既存の枠組み、価値観、力関係、そして論理体系までもが揺らぎ、根底から覆るレベルの変化が起きています。皆さんに身近な例を挙げると、普段何気なく使っているお金(紙幣・硬貨)も、電子マネーやポイント交換といったデジタル化が進み、お金は近い将来その形を大きく変え、円(\)やドル($)とは異なる通貨形態を用いて交換活動を行っているかもしれません。その先には、経済の参加者それぞれが価値あると信じるものを直接交換し合う新たな物々交換時代が到来します。これは社会を支えて来た従来の経済構造、ビジネス構造が新たなものに移行していることを意味します。そして私は今、その新たな構造づくりの只中にいます。
構造変化の胎動が至る所で見られる中、注目すべきは「組織」です。新たに生まれるアイデア、コンセプト、技術の総量は増大し続けますが、それらをリアルな現実世界で具現化(Realize)できるのは、「組織」だからです。今、世界中であらゆる組織が自ら進むべき新たな道を模索しています。次の社会の可能性が増大しているが故に、組織そのものの力が問われます。ビジネスの現場で、経営層が直面するリアルを感じます。今までのやり方/仕組みが通用しなくなることへの危機感、社会の大勢やトレンドを見誤ることへの恐怖、自己変革の方向性が定まらずに、未来を描けない焦燥、組織として一つになれないもどかしさ…組織は彷徨っています。この彷徨いの先に、揺れ動く時代の中で自組織を牽引するものを生み出すことができるか。求められることはいかに「普遍的」であるか、そして、いかに「自分」を持つかです。
何を目指すのか。何に価値を置くのか。何を生業とするのか。一言でいうと「自分たちは何者か」。組織にこそ、自分たちを自組織たらしめる“組織のアイデンティティ”が求められます。実はこのことは人類が組織を発明して以降向き合い続ける永遠のテーマです。組織への所属が多様化・流動化・疎化する現代潮流の中においては、組織のアイデンティティを形成する組織内秩序をつくることが一層困難となっており、組織の求心力は弱まる一方です。その難しさが、「人がついて来ない」「一つになれない」という組織運営者の言葉に表れ、深い悩みとなっています。組織運営者が希求する“組織のアイデンティティ”を中核に、力を一つに結集させる人々の集まり。それは理想世界の産物に思えます。
この問題は、人類の進化過程にある乗り越えるべき壁です。いかに、外部環境の変化を取り込みながら自己実現に向かう“強い組織”をつくるか。この難問に対し、個人のリーダーシップに焦点を当てることに慣れ、個の資質や力に依存する現代組織は、その術を持たず、余りに無力です。各人が自らの意思を持ち、自由自在に動く。その背後には組織のアイデンティティを纏(まと)う。それぞれの力を重ね合わせ統合発揮する。それを目の前で体現する組織の存在は、諦めかけた組織運営者の精神的支柱となり、自らの組織づくりに踏み出させます。組織づくりをリアルにやってみせる“ヒーロー組織”が現代社会には必要です。
20年前に就職活動をしていた私は、何かに憧れを持たない性分もあり、自分がやりたいこと/すべきことを見出せず、社会に対するある種の刹那感と諦め感を持っていました。しかし、それでも何か意味あることを成し遂げたいという思いを捨てられず、彷徨っていました。オースビーに出会い、自分の進むべき方向性が定まりました。今振り返ると、オースビーという組織が私にとってヒーローだったのです。20年経った今、私はチームメンバーと共にクライアントの前に立ち、精神的支柱として顧客組織の組織づくりをクライアントと一緒に進めています。クライアントにとってオースビーが“ヒーロー組織”です。