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最終更新日:2025/2/12
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部署名ビジネスエンジニアリング本部
一橋大学の前身・東京商科大学の設立に深く関わった渋沢栄一は「日本資本主義社会の父」と呼ばれます。その理由は多種多様な会社を設立したことにありますが、何故会社を設立した渋沢が「資本主義の父」なのでしょうか。つまり何故資本主義社会には会社が必要なのでしょうか。 資本主義の大前提は、個人の所有(私有財産)が認められていることです。共産主義(共有財産主義)が財産を共有して平等な社会をつくるという考え方であるのに対し、資本主義では私有財産を認め、自由な競争や双方の合意に基づいた取引を行っています。 そのため資本主義社会に必要なのは、財産を所有する主体です。「それは誰のモノなのか?」が大事であり、“それ”はモノに限らず、知的財産、情報、権利、といった無形物も対象です。そして資本主義の発展とは、財産の交換量の増大であり、ある個人が生産をし、その生産物を他の個人と交換しているだけでは発展に限界があります。そこで資本を集中させて設立した会社、つまり法人格を与えられた生産主体・交換主体は、個人とはまったく比べ物にならない量の財産を生産、所有、交換することで、資本主義社会を飛躍的に発展させたのです。
就職活動をしていると、兎にも角にもリーダーシップが求められていることに気が付きます。また、「リーダー不足」が現代社会の問題として取り上げられることが多くあります。そもそもリーダーシップとは何でしょうか。リーダーには何が求められているのでしょうか。私は、今のクライアント改革の仕事の前に、オースビー採用チームのチームリーダーをしていました。私の上司や同じチームリーダーと連携しながら、配下の10名程のメンバーと日々仕事をしていました。リーダーになる前と後では、物の観方、考え方などが変化しました。仕事、生産、社会、組織、人といった、既知だと思っていた概念の理解が深まり、更なる奥深さを感じました。今回は特に、次のリーダーを育てようとする中で痛感していたことについて書きます。
それは、リーダーには「自発」が必要である、ということです。リーダーの役割はメンバーの自発を引き出すことだ、とよく言われますが、ここで言っているのは、リーダー自身の自発です。「与えられたものを自分のものだと思う」自発です。 現代社会に生まれ落ちた我々が自分で生み出したものなどない、と言っても過言ではないくらい、既にあらゆるものがあります。我々が持っているモノはもちろんのこと、知識や考え方、人との接し方などもすべて人から与えられたものです。皆さんはこれから社会に出ようと、そして会社に入ろうとしていますが、社会も会社も、どこかで誰かがつくった既存のものです。 自分の所有物には、最後まで、保管、手入れ、廃棄などの面倒を見る責任がついてきます。この責任と、基本的には同じ責任を、自分が入った会社に、そして社会に持つのです。つまり、会社を、社会を、自分のものだと思うのです。何か問題があれば自分の問題として対処しようとし、それらが決してなくなることのないように大事にする人は、役職に関係なくリーダーです。そしてそのような人は必ず組織の中で上に立つことになります。
社会は自分のためにあるのではありません。当然のことです。社会はより多くの人類がより長く生き延びるためにあります。しかし、社会は自分のものです。私のものであり、あなたのものです。最後まで大事に、面倒を見る責任があるものです。 資本主義社会の発展により、今は様々なサービスが商品として提供されています。自身の所有物の手入れや廃棄などは、お金を払って人にやってもらうことでその責任を全うすることができるまでになりました。と同時に、人はそれらの責任を視界の外に置けるようになっています。責任は消える訳ではありませんが、お金を払えば何とかなるからです。
では、組織、ひいてはこの社会の存続・進化については誰が責任を負うのでしょうか。会社組織は、社長が責任を負っていれば良いのでしょうか。会社組織も社会も、誰も何もしなければ壊れて無くなります。そして、モノのように、お金を払えば誰かが何とかしてくれるようなものではありません。その組織や社会に所属する「自分」が責任を負うか、負わないか、です。資本主義社会は、責任を負う自由がある社会です。責任を負う自由のある社会は「良い社会」です。 私にとってオースビーは、そして社会は、過去につくられたものでした。しかし、今はいずれも私のものです。そう思う努力を始めてから、やりたいことが増えました。会社で働くことの楽しさが毎日積み上がっている感覚です。皆さんは自分が入る会社を、そして社会をどうしていきたいですか?