最終更新日:2026/3/24

(株)小野工業所

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 建設
  • 建設コンサルタント
  • 建築設計
  • 設備工事・設備設計

基本情報

本社
福島県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

橋梁保全工事を通して人々の移動や物流を守り、地域の暮らし・発展に貢献する!

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外国人技術者や大学院生の技術者。小野工業所ならではの働き方。

ベトナムから留学でやってきて結婚、永住を決めたHOAさん、自社の技術研究と博士課程を両立する木村さん。小野工業所だからこそ可能になったそれぞれの働き方や職場の様子、これからの目標などをうかがった。

土木部 係長
DO THI QUYNH HOA(ドー ティ クイン ホア)さん/2017年入社/写真右

技術部 主任
木村 延久さん/2019年入社/写真左

土木とインフラの維持補修に興味を抱き、ベトナムから日本へ留学し、橋梁保全を手がける小野工業所へ入社。

私はベトナム出身で、高校までを地元で過ごしました。土木分野に興味を持ち、日本のインフラが一斉に維持・補修の時期を迎えていることを知り、日本へ留学して学びたいと考え、宮城大学に入学しました。宮城に来たのは東日本大震災の直後だったので、両親には心配をかけましたが、自分の目標を信じて進むことを選びました。大学では土木を学び、就職活動を通じて出会ったのが小野工業所です。震災被害を受けた東北で、橋梁の補修・保全に携わっている点に魅力を感じ、入社を決めました。

日本での就労に加え、当社初の外国人女性技術者ということもあり、当初は戸惑いもありましたが、社員の皆さんに温かく支えていただき、次第に職場に慣れていきました。事前に日本語を学び、会話に不自由がなかったことも助けになったと思います。

入社後は高速道路工事を経て、橋梁補修工事を担当。大学では農業土木を専攻していたため、橋梁分野の知識はありませんでしたが、現場で日々実践的に学びました。その結果、入社4年目に1級土木施工管理技士を取得し、担当した工事が国土交通省から優良工事として表彰されました。

仕事中は想定外の状況に直面することもありますが、経験を重ねる中で冷静に対応できるようになりました。安全を最優先に品質を守りながら現場を完成させることに、大きなやりがいを感じています。今後は未経験の工種にも挑戦し、後輩の育成にも力を入れていきたいと考えています。
(HOAさん)

休日の過ごし方、教えてください。

【HOAさん】時短勤務なしで働いており、平日は子どもと過ごす時間が少ないので、休みの日はとにかく一緒にいます。近くの主人の実家に里帰りして親孝行もしています!

大学院で小野工業所とプレキャストRC床版を共同開発した縁で入社。会社の支援を受け、博士号取得を目指す。

当社では、橋の老朽化対策として行われる保全工事の中で、床版(橋の床、道路になる部分)を取り替えるための独自技術を持っています。通常、床版は橋桁の上に型枠を組み、現場でコンクリートを流し込んでつくりますが、この方法だとどうしても時間と人手がかかります。

そこで開発されたのが、あらかじめ工場で製作した「プレキャストRC床版」を使う工法です。現場での作業を大幅に減らすことができ、工期短縮や省力化につながります。この「プレキャストRC床版(通称:TAKUMINO床版)」は、岩手大学と当社を含む複数の企業が連携して開発した技術です。私は学生時代、岩手大学の大学院生として、この共同研究に携わっていました。そのご縁から「研究を続けてみませんか」と声をかけていただいたことが、入社のきっかけです。

入社後は、技術部に配属され、床版の設計や製品の提案、現場で実際に使える形にするための研究開発を担当しました。その後、研究の区切りがついたタイミングで土木部へ異動し、約4年間、橋梁保全工事の施工管理に携わりました。この経験を通して、設計や研究だけでは見えなかった「現場の難しさ」を実感しました。プレキャスト床版は「置くだけで完成」というイメージを持たれがちですが、実際には、運搬方法や吊り方、据え付けの順序まで、細かく計画する必要があります。現場で培った知識は、今後の技術改良に必ず役立つと感じています。

現在は再び技術部に戻り、建設コンサルタントへの技術提案や、設計面から工事を支える仕事を担当しています。床版の交換方法をコンサルタントと一緒に検討し、それが実際の工事として形になったときは、大きなやりがいを感じます。

また私は、橋梁補修にかかわる研究開発のため、日本大学生産工学部の博士課程にも在籍しています。研究に関する実験は学生に協力してもらいながら、仕事の合間や休日を使って論文執筆に取り組んでおり、会社からは全面的なサポートを受けています。研究と実務の両方に挑戦できる環境があることは、当社の大きな魅力だと感じています。
(木村さん)

休日の過ごし方、教えてください。

【木村さん】休日は大好きな銭湯巡りに出かけます。近場は、ほぼ制覇したので、時間を見つけて遠くまで行っています。地元山形のJリーグチームの応援も楽しみの一つです。

【HOAさん】産休・育休、職場復帰を会社が全面サポート/【木村さん】20、30代が多くなんでも話せる環境

【技術者として、母として。どちらも妥協しない働き方】(HOAさん)
1級土木施工管理技士を取得した時期に、人生のもう一つの大きな転機を迎えました。福島で日本の方と結婚し、現在は育児と仕事を両立しています。

出産したのは入社6年目のときでした。当社では女性技術者として初めての産休・育休取得でしたが、業務の引き継ぎや体制づくりなど、会社全体で調整していただき、安心して子どもとの時間を過ごすことができました。当初は1年で復帰予定でしたが、保育園が見つからず3か月ほど延長に。その際も社長から「保育園が見つかるまでは自宅で育児に専念してください」と声をかけていただき、とても心強かったことを覚えています。

育休期間を延長した分、現場に戻る際は不安もありましたが、復帰後も手厚いサポートがあり、自然に業務へ戻ることができました。時短勤務という選択肢もありますが、私自身は生産性を高めて定時で退社し、子どもを迎えに行く働き方を選んでいます。

「子どもに誇れる母親でありたい」という想いから、仕事も中途半端にはしたくありません。現在は現場のサブとして業務に携わっていますが、いずれは再び自分が中心となって現場を動かしたいですし、育児が落ち着いたら新たな資格取得にも挑戦したいですね。

【研究と現場をつなぐ技術者として】(木村さん)
博士号取得については、日本大学生産工学部との共同研究をきっかけにご縁をいただきました。業務との調整についても会社に柔軟に対応していただき、月1回のペースで千葉県のキャンパスに通い、教授との打ち合わせを行っています。

これらの活動も業務の一環として扱われ、交通費も会社が負担してくれます。研究を続けられる環境があることに非常に感謝しています。今後の目標は技術士資格の取得と、東北地方における橋梁維持管理のマネジメントに携わること。地域社会や会社に技術で貢献できる存在でありたいと考えています。

また、当社の魅力は、どんなことでも気兼ねなく話せる風土です。社員の中心が20~30代ということもあり、年次や立場に関係なくコミュニケーションが取りやすいですね。福利厚生面では、最大10年間、家賃を会社が一部負担してくれる借上社宅寄宿舎制度が魅力です。また、確定拠出年金制度についても、そのありがたさを実感しています。長く、安心して働ける会社だと感じています。

休日の過ごし方、教えてください。

【HOAさん】もう少し子どもが大きくなったら年1回はベトナムに帰りたいですね/【木村さん】大学時代から今もDJを趣味として仙台や福島のクラブなどでプレイしています。

職場の雰囲気

  • にぎやか
  • デスクワークが多い
  • 個人プレー
  • 社内の方と関わる仕事が中心
  • 落ち着いた
  • デスクワークが少ない
  • チームプレー
  • 社外の方と関わる仕事が中心
  • HOAさんが感じる職場の雰囲気
  • 木村さんが感じる職場の雰囲気

学生の方へメッセージ

休日や給料は大切ですが、長く働いていくためには職場の人間関係も大事です。会社説明会など、リアルな場で話を聞くと、採用担当者など話者の人柄みたいなものが感じられるものです。当社の面接では質問に答えるというより、人事の方が自然に会話するように接してくれて、とても居心地が良く、それも入社の理由になりました。そこで楽しく仕事ができそうだと感じられる環境を選んで欲しいと思います。
(HOAさん)

採用情報として示されるものがその会社のすべてではありませんし、どんな雰囲気の組織かということはわかりません。募集を行っている企業は訪ねてきてくれるとうれしいはずですし、説明会をはじめ積極的に足を運び、会社の空気を感じてみてください。そして、ここにいたいなと思えるところを見つけてください。
(木村さん)

学部・学科や専攻を軸にするのは自然なことですが、今まで選択肢になかった業界にも、興味を持って欲しいですね。当社は建設業界ですが、専門的な知識や資格は入社後にも身に付けられるため、文理不問で歓迎しています。施工管理はいわば現場全体を統括する役割なので、人と接することが好きで、基本的な社会人としてのマナーを備えていれば、何を学んできたかは問いません。そのため、就職活動では、視野を広く持ってみてください。
(採用担当 吉澤さん)

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7年ほど前から新卒採用を強化し、現在は正社員の半数が20~30代という、若手の多い組織となっている。そのため、早い段階から業務を担い、早期のキャリアアップが可能だ。

マイナビ編集部から

小野工業所は、1889(明治22)年に福島県で創業し、東北本線・奥羽本線の建設工事をはじめ、各種インフラ工事などを手がけ、140年近くにわたって地域の発展に貢献してきた老舗の建設会社だ。高度経済成長を経たインフラは現在、老朽化から補修・保全を行うことが必須。1995(平成7)年に国道高架橋の耐震補強工事を手がけて以降、橋梁保全をメインに社会資本の長寿命化に携わってきている。

同社では大学や関連メーカーが参画する共同研究により、従来のPC床版に比べて施工自由度の高いプレキャストRC床版を開発するなど、技術力で社会問題に対峙しようとしているところが特徴であり、強みだ。

そう聞くと、敏腕の社員が大勢を占める技術者集団というイメージだが、社員の平均年齢は34歳あまりで20~30代が半数を占めている。2025年には若手の採用・育成に積極的な企業を認定する「ユースエール認定企業」、外国人を含む多様な働き方ができる職場の「ダイバーワークスタイルゴールド企業」に認定、認証されている。第1号のHOAさんに続く外国人も入社した。

ちなみに、採用担当のお2人も20代前半。学生と1対1でWebセミナーを行っており「会社概要、募集要項はもちろん伝えますが、同じ視点で率直な話もしています」と学生との距離感の近さを感じた。そういった社風が浸透しているのか、どの社員と話しても、まさに風通しの良さが感じられた。

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福島県内でこれまでに90カ所以上の橋梁保全工事を手がけてきた小野工業所。その実績と技術力は、国(国土交通省)、県、市町村から高く評価され、大きな信頼を得ている。

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