最終更新日:2025/6/16

ウロコ水産(株)

業種

  • 商社(食品・農林・水産)
  • 食品
  • 農林・水産

基本情報

本社
石川県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

石川から世界へ─思っている以上に広く深く、面白さに満ちた会社です!

  • 生物・農学系 専攻の先輩

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仕事を楽しみ、自発的に考えて行動する人たちが活躍中です

市場に合わせて早い時間に出勤…大変さもあるが、それ以上にこの仕事には面白さがある!と語る社員たち。一人ひとり穏やかな笑顔を見せながら、熱い思いを胸に自発的に仕事と向き合っています。

食が好き、魚が好きで、仕事にやりがいを見出している3名の先輩社員に話を聞きました。

営業戦略部 K.Iさん/2003年入社/経済学部出身 (写真/左)
冷凍課 Y.Kさん/2017年入社/水産学部出身 (写真/右)
冷凍課 Y.Yさん/2023年入社/生命工学部出身 (写真/中央)

なかなかないものを探し出し、求める人に届けていくやりがい

私は以前、石川県内で水産品の加工や販売をしている会社で働いていました。そんな中、流通を学び、幅を広げた取引をしたいと思い、当社へ。学生時代は水産とは全く関係のないことを学んでいましたが、先輩たちに教わりながら冷凍課などの業務を経て、現在は営業戦略部で仲卸業者さんのほかスーパーマーケットなどの幅広いお客様とお付き合いをしています。震災後は「北陸の復興支援」ということで、輪島を中心とする商品を集めた企画展のお手伝いもしています。

最近は、国内だけでなく海外との取引もあります。きっかけは、台湾やシンガポールで行われた石川県産の食品を集めたイベントでした。小さな催事からはじまり、お客様の日本の食品を求める声に応じて、水産関係の品々をお届け。こちらから提案をすることももちろんあります。石川県の水産品をはじめ、日本の水産加工品の数々を取り扱います。
ホタテの貝柱やイクラなどのほか、魚の切り身や、調理をした焼き魚など、お客様が何を求めているのかを探り、全国の荷主から仕入れてマッチングを行います。お客様のニーズに合わせることも仕事の一つで、例えばホタテは海外の高級志向に合わせて、国内では通常Sサイズの品が流通しているところを、2Lサイズの品を用意。付加価値のある商品を探し求めて提供し、お客様に喜んでいただけると手応えを感じますね。

よりお客様のニーズに応えるために、首都圏で開催されるシーフードショーなどの展示会には頻繁に足を運んでいます。近年の冷凍技術の発達や、各地の水産メーカーさんの付加価値づくりの努力もあって、毎回新たな発見があるんです。最近では一般のご家庭でも調理時間がかからないものが求められていることもあり、手軽にレンジで温めるだけで美味しい魚料理になる商品に注目しています。良い提案のための情報収集として、メーカー各社や商社さんにも積極的にアプローチできるので、当社は様々なことに挑戦できる環境だと思いますね。

海外とのやりとりを通して、日本の水産物の需要はかなり多いと感じています。今後も日本はもちろんですが、広く世界に目を向け、さらにほかにはない水産加工品を提案していきたいです。
(K.Iさん)

仕事をする上で心がけていることは?

K.Iさん:日ごろから情報収集を心がけ、様々な場所へ積極的に出向いています。何か気になる商品があれば、すぐに電話やメールで問い合わせをしていますね。

情報収集をして戦略を立て、より多くの人に美味しい魚を広めたい

私は水産を学びたくて石川県から県外の大学に進学しましたが、元々は地元で就職しようと考えていました。石川県で開催されていた合同企業見学会ではじめて当社に出会い、会社の規模や「石川県の水産に関わる」という点に惹かれ入社を決意。勤務時間の大変さよりも、自分の興味や関心に合っていて「面白そう」という気持ちの方が大きかったですね。

入社以来ずっと「冷凍課」という部署で働いています。冷凍状態で輸入されたものを買い付けて販売するのが主な仕事。海は世界とつながっているので、日本でしか獲れない魚はほぼないですし、意外とみなさんが食べている魚は海外産のものが多いんです。サーモン、イカ、タコ、サバなど、スーパーマーケットの店頭で特に「○○産」と表記されていないものは、海外から冷凍輸入されたものである可能性が高いと思います。

魚は獲れる時期がある程度決まっており、輸入品は一定の時期に1年分の契約をすることになっています。そして日本国内の魚の値段は相場があり、相場には変動があるんです。これまでに、買い付け時点の値段より1キロあたり1,000円以上高く売れたケースがあり、大きな手応えがありました。一方で逆のパターンもあり得ます。幸い、私はこれまで大損をしたことはありませんが、リスクを覚悟した上での決断が求められます。輸入をするのは商社さんなので、取引のある複数の商社の担当者さんにはこちらから積極的に声をかけてコミュニケーションを取り、情報収集をしています。また、市場でせりにかけられる鮮魚は当日になくなりますが、冷凍品は冷凍庫に保管され、相場を見ながら適切なタイミングで売ることになります。冷凍保管にはコストがかかるため、在庫管理と販売戦略を立てていくことが難しさであり面白さでもありますね。頭を使い、経験も求められる仕事にやりがいを感じます。

下段に登壇しているY.Yさんが冷凍課に配属された時、先輩として心がけたことがありました。それは私が先輩にしてもらったようにまずは見守り、間違いがあれば説明をするということです。今後新しい後輩が入ってきた時に、私が教えたことを後輩にも教えてほしいですね。
私自身は今後、取引先の新規開拓に挑戦し、より多くの人に自分が関わった魚を食べてもらいたいです。
(Y.Kさん)

仕事をする上で心がけていることは?

Y.Kさん:お客様である仲卸業者さんの先には量販店があり、その先に一般の消費者がいます。産地が誤って伝わらないよう報告・連絡・相談は特に意識しています。

尊敬できる先輩から日々学びながら、自分なりに考えて行動する

大学では自分が最も関心のある分野の勉強がしたくて地元である福井県を離れ、海洋生物や海洋環境について学んでいました。就職に際して周囲は食品系の企業に進む人が多い中、私が当社を選んだ理由は、金沢市中央卸売市場の水産物卸売会社としての事業規模の大きさもありますが、「魚が好き」ということが一番です。よく「市場は朝早くて大変でしょう?」と言われるのですが、魚が好きな自分にとっては、毎朝市場に来ると気分が上がりますね。

新入社員は入社後、約2カ月間にわたる研修を受け、社内のすべての課の業務を経験します。これをもとに複数の配属希望を出し、社内の状況とすり合わせて配属先が決定。私が冷凍課を希望したのは、せり売りよりも売り手と買い手が一対一で直接交渉する「相対売り」の方が自分に合っていると思ったからです。

配属1年目は、先輩たちの仕事を手伝いながら仕入れ先やお客様とのやりとりを学びました。勢いの良い声が飛び交う市場ですが、社内の先輩たちは穏やかで優しい印象。何でも聞きやすく、アットホームな雰囲気ですね。2年目からはY.Kさんから引き継ぎ、担当を持ちました。主に魚フライやコロッケなど、メーカーから仕入れた品をお客様である仲卸業者さんに売っています。主な取引は市場で行いますが、メールや電話で問い合わせを受けて商談を進めるお客様もいます。担当しているお客様は北陸エリアなので、実家に帰って近所のスーパーマーケットに足を運んだ時など、自分が扱った商品が仲卸業者さんを通して店頭にあるのを見ると、やっぱり嬉しいですね。

また、先輩たちから学ぶことが多くあります。上段に登壇していたY.Kさんは、高い利益につながる売り方や在庫管理、仕入れ先とのやりとりや情報収集力、さらには集めた情報にもとづいてお客様に案内をする早さなど、参考になることばかりです。相対売りは人対人のやりとりでもあり、世間話をするなどお客様との距離感の近さが楽しいです。
この先、知識と経験を積んで売上を伸ばし、新規開拓にも挑戦していきたいです。
(Y.Yさん)

仕事をする上で心がけていることは?

Y.Yさん:お客様に失礼のないようにすることです。自分が失敗をした時に先輩から励まされて以来、仕入れ数を決める前の商品検討は特に注意深く意識しています。

企業研究のポイント

企業研究をはじめるにあたって、最初に心がけるべきだと思うのは「名前に惑わされるな」ということです。勝手な思い込みをしない、と言い換えても良いかもしれません。
学生のみなさんがよく知っている会社でも、一般には知られていないところで、思ってもいなかった事業を展開していることがあります。また、思っている以上に多様な職種がある可能性もあります。例えば当社の場合、社名に「水産」が付いており、漁に出たり加工をしたりなどのイメージがあるかもしれません。しかし、卸売市場で鮮魚を適正な価格で流通させる以外にも幅広く事業展開しています。入社するまでは魚を触ったことがなかった、という社員も活躍しています。

視野を広げるためにも、合同見学会を活用するのは良いと思います。その際に、興味のある会社についての理解を深めることも大事ですが、積極的に「まだ知らない会社」にアプローチするのもお勧めです。私自身、教員かIT企業への道を考えていたのですが、合同見学会で当社に出会い、今につながっています。私は食を通じて地域に貢献できることが入社の決め手となりましたが、自分にとって働く上での「軸」となるものは何かを考え、軸がブレないように意識してみてください。
【総務部/T.Mさん】

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早い時期から若手に仕事を任せつつ、先輩たちが温かく見守り、しっかりとフォローしている。社内はおだやかで和やかな雰囲気だ。

マイナビ編集部から

北陸をはじめ石川県、日本全国、世界中から水産品を仕入れて販売しているウロコ水産。農林水産大臣に許可されている卸売業者として、日本有数の市場である金沢市中央卸売市場での商いを行うほか、航空会社などとの協同で、「能登応援フェア」を開催したりと、水産品を通して地域の生活・文化を支える役割も担っている。私たちの日常生活には水産物が深く関わっていると強く感じた。

市場のはじまりは早く、それに合わせて働く同社社員たちの出勤時間ももちろん早いが、その分だけ早い時間に仕事が終わることが魅力だ。今回の取材に登場した3名はいずれも、「郵便局や役所が開いている時間に行ける」「子どもの起きている時間に接することができる」など、そのメリットを話してくれた。
また、若手社員に与えられる裁量の大きさも同社の特徴だろう。仕事に失敗はつきものという温かな先輩の後押しを受けて、若い社員たちがのびのびと働いている。失敗を経験することで、よりスケールが大きく責任感のある仕事を成功させる糧となっていく。

3名からは社内はもとよりお客様とのコミュニケーションの図りやすさなど、他にも様々な話をうかがえた。何よりイキイキとした表情でそれぞれの仕事について語る様子が印象深い取材だった。

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自分から動き考える、「攻め」の姿勢が同社らしさ。「お客様のために」というその姿勢が信頼につながり、より大きな仕事につながっていく。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2026に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2027年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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