2020年度の粗鋼生産量は2年連続で1億トン割れ
鉄鋼業は、鉄鉱石や石炭などを原料として製造する高炉、鉄スクラップで作る電炉、添加物で強度を上げた特殊鋼に分類される。
経済産業省の工業統計によると、2019年の鉄鋼業の製造品出荷額は、前年比4.8%減の17兆7,475億円だった。日本鉄鋼連盟では、2020年度の鋼材に加工される前の粗鋼生産量は、前年度比15.9%減の約8,279万トンと、好調の目安とされる1億トンを2年連続で下回った。コロナ禍による自動車の生産停止や建設工事の中断・延期などが響いた。