グッドデザイン賞

先輩たちの就活体験記

障がい者採用枠のイメージを変える
挑戦とチャンスに出会える職場

2022年入社

株式会社マイナビパートナーズ 大阪パートナー雇用開発1課 

永井 貴志さん

  • 精神障がい
永井さんの写真
就活データのアイコン 就活データ
  • 説明会参加:約4社
  • エントリー:約3社
  • 面接:2社
面接で実際に聞かれた質問のアイコン 面接で実際に聞かれた質問
  • 会社として必要な配慮は何か
  • 頼れる人が周りにいるか
  • 学生時代に力を注いだこと
  • 障がいについての詳細
  • 障がい対処(障がいによって難しいことをどうカバーしているのか)

どのような就職活動をされましたか?

就職活動を始めたのは大学3年生の夏頃です。働くイメージを具体的に描けないまま税理士事務所のインターンシップに参加しました。そこでは残業や業務量が想像以上に多く、圧倒されたのが正直な感想です。これでは自身の体調管理もままならないのではないかと不安を抱き、さらにその不安を大きくさせたのが、私が一般雇用枠のインターンシップに参加していたことでした。「障がいを伏せたまま、社会人として自分はやっていけるのだろうか?」そんな思いがますます強くなる出来事でした。
この時点で一般雇用枠を考えていたのには理由があります。当時の私は「障がい者雇用の環境では指示された仕事だけを淡々とこなし、責任ある仕事を任せてもらえないのではないか」というマイナスイメージを持っていたからです。しかしその考えを一変させたのが、合同説明会が解禁となった3月に参加したマイナビパートナーズの説明会でした。自分次第でいろいろな業務を経験でき、将来的にはチームをまとめるポジションも任せてもらえるということを聞きました。そんな環境があることを知り、障がい者雇用のイメージがガラリと変わりました。
「障がい者雇用という働き方を選択しても、自分らしく働ける」この発見は、その後の私の就職活動の方針も変え、障がい者雇用に絞って企業研究を進めるというブレない軸を得ることができました。

永井さんの写真

当時、私が苦労したのが自己分析・自己理解でした。自分の強みや弱さと改めて向き合う機会でもあり、「本当にこの分析で正しいのだろうか?」という自問自答を繰り返していました。苦労して自己理解を深めたつもりでも、実際に面接を受けた後は「まだまだだなあ」と反省ばかり。しかし自分なりに様々な角度から自身に切りこみ、面接練習も声に出して行う中で、自分の言葉で誠実な回答ができるようになっていきました。なお、私の場合は自分一人で自己理解を乗り切りましたが、周りの友人に相談しても良かったかもなと、今となって思ったりしています。

そして、障がい者雇用か一般雇用かの選択。先述したようにこの二者択一は大きなテーマでした。体調管理やワークライフバランスにどれだけ配慮があるのかも踏まえ、就職全般における漠然とした不安があり、その中で自分にとって最善の選択となるのはどちらなのか悩みました。その判断材料となったのが、やはり徹底的に行った自己理解でした。そして、インターンシップに参加してみての正直な感想も踏まえた企業研究や、マイナビパートナーズの説明会で知った「障がいの有無に関係なくキャリアを築いていける」場所があること。これらをじっくり検討した結果、最終的には納得して障がい者雇用を選択することにしました。この決断の後は、なんだか気持ちが晴れやかなものに変わったことを覚えています。目の前の霧が晴れて、よし、これで前に進めるぞと思いました。

今の会社を選んだ理由を教えてください。

学生という限られたコミュニティから社会に出て行くうえで、「自分は新たに出会う人と馴染めるだろうか」という不安がありました。しかし面接で会ったマイナビパートナーズの担当者がとても気さくで、遠慮なく話せる人でした。こういう人が採用に関わるのなら、安心して働けそうだと感じました。
業務内容の幅の広さもやりがいにつながり、ここなら自分の努力次第でスキルをどんどん積み上げていけると考えました。実際に単なる事務代行業務にとどまらず、プログラミングに取り組む社員もいれば、デザイン業務でめきめきと頭角を現す社員もいます。障がい者雇用という枠の中で、ここまで幅広い挑戦ができる環境があることは、大きな魅力でした。
またワークライフバランスも重視した点です。マイナビパートナーズは残業がほぼなく、仕事と生活面をしっかり両立できる環境です。そのため体調面についても余裕をもって対処できています。

今はどのようなお仕事をされていますか。

マイナビパートナーズはマイナビグループからの事務代行業務が中心です。入社間もない私ですが、ファイリングやアンケート集計、資料の補充、さらにはVBAというアプリケーションの拡張機能を用いた業務自動化にも取り組んでいます。このVBAを用いた業務効率化についてはもともと興味のあった分野で、部署の上長に「挑戦したい」と伝えたところ、その希望を実現できることになりました。働く社員の声をちゃんと聴いてくれる職場です。

ファイリング業務では、学生向けの新卒セミナーやインターンシップの説明会に使用する資料をまとめたり、アンケート集計業務ではセミナーに参加した学生の感想を集計し、その結果をグラフ化して今後のセミナーの企画に役立てる資料にまとめています。
私は社内で開催される勉強会にも積極的に参加しています。このようにそれぞれの社員が自分のスキルを伸ばしていける環境、あるいはチャンスを与えてくれる会社です。自分のできることを徐々に増やしていける環境は、自信につながると思います。

永井さんの写真

会社にはどのようなサポート体制がありますか。

マイナビパートナーズは、障がい者手帳を取得して勤務している社員が、全社員の約8割いる会社で、サポート体制も充実しています。その一つが「バディ制度」で、新入社員の疑問や不安に特定の先輩社員がマンツーマンで対応します。仕事のルール、基本のビジネスマナー、社会人の立ち居振る舞いなど、私もそこで教えてもらいました。今思い出してもこの制度にはとても助けてもらったと思います。

後輩たちへのメッセージ

永井さんの写真

私と同じように、一般雇用枠か障がい者雇用枠かの選択に悩む人は少なくないと思います。その選択に答えを出すには、やはり自己理解、自分の障がいへの理解を深めることは外せません。障がいについての理解を深める上で、「自分はこういうことが苦手だ」と一つでも気付くことがあれば、それは一歩また自己理解を深めたということ。その積み重ねが自分の活躍できる場所を探す道しるべの一つになります。
また説明会や選考が進むにつれ、多くの社員と話す機会があります。その際の印象も私は企業選びの基準にしてきました。そもそも将来、どんな仕事でどんな働き方をしたいのかが、なかなか見えてこないのが学生の本音だと思います。その不安を減らすためにも、やはり社員・社会人の先輩と話す機会は多い方が良いでしょう。
面接では無理に自分を飾らないでください。自分を作らず本音で話しましょう。取り繕っても、企業の担当者はすぐにそれを見抜くでしょう。それにもし作った自分のまま入社してしまうと、その後に苦労することになりかねません。まとめると「自分の言葉で思いをぶつけること」。皆さんが学生生活を楽しみつつ、最善の選択ができるよう私も応援しています。

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