グッドデザイン賞

障がい学生の保護者向け

有識者が答える
保護者のお悩み解決Q&A

Q

障がいのある学生の就活のスケジュール・市場感を教えてください。
あと、障がいのある学生が新卒の就活でどのように動けば良いかわかりません。

#スケジュール
#基礎知識

この方が回答してくださいました

先生の写真

株式会社マイナビパートナーズ
部長

守屋 優さん

=回答者のご紹介=
2009年、株式会社毎日コミュニケーションズ(現マイナビ)に新卒入社。長野支社にて5年間、新卒領域の新規開拓営業を担当。その後、東京本社の大手企業担当セクションに異動し、8年間新卒採用の成功に向けたコンサルティング業務に従事。2022年より株式会社マイナビパートナーズ(マイナビ特例子会社)に出向し、同社にて障がい者専門の人材紹介サービス、法人向けコンサルティングサービス、障がい者手帳を持つ大学生の育成プログラム(長期インターン)を扱う部門の事業責任者として従事している。

A

一般的な就活スケジュールと、障がいのある学生の就活スケジュールに大きな違いや差は無い。一方で企業とのやり取りの際に注意してほしいポイントがある。

まずは一般的な就活スケジュールと、障がいのある学生の就活スケジュールの違いについて、簡単に知っておきましょう。

基本的には一般的なスケジュールと違いはありません。障がいのある学生も早期からインターンシップ・仕事体験にエントリーし、企業研究を進めているケースが多いと思います。企業側も各社ごとにスケジュールに差はあるものの、インターンシップ・仕事体験で学生を受け入れている企業が年々増えています。1点異なる点は、就職活動の後半に一般枠から障がい者枠に切り替えて就活をリスタートする学生が毎年一定数おります。そう言った意味では、障がい者枠の方が就活の後半でも活発な動きがあると言えます。

ここ最近の企業の障がい者雇用について、あとは市場感についても知っておきましょう。

2024年4月、2026年7月と、企業に求められる障がい者雇用率が段階的に引き上げられます。(2024年4月2.5%、2026年7月2.7%)これを受け、多くの企業が採用増に向けて体制や準備を整えている状況になります。ただし、障がい者手帳を持つ大学生の採用を積極に行っている企業は現状まだまだ少ないことからも、今後は多くの企業が障がい者の新卒市場に注目していくことになります。なお、障がい者手帳をお持ちの大学生は毎年6,000人が卒業され、そのうちの半分程度の学生が就職しているという状況です。これから新卒領域でのマッチングはより加速していくものと思われます。

障がいのある学生にとって、転職とは違う新卒ならではの“初めて”の就職で注意すべき点とは。

注意すべきこととして、「障がいに対する配慮は要りません」とは可能な限り言わない方が良いということです。何らかの配慮が必要だということを伝えてしまうと、企業側に敬遠されて採用されないのではないかという気持ちから、必要な配慮をきちんと伝えない方が毎年いらっしゃいますが、これは学生、企業、お互いにとって不幸を招くことだと思います。もしかすると、配慮の少ない方を採用したいと思っている企業もあるかもしれません。ただ、それは障がい者採用を行っていながら、『多様性を受け入れる意識が低い企業』ということです。多様な人を受け入れる意識のある企業というのは、障がい者採用をするにあたって、むしろどんな配慮が必要かを知りたがるはずですので、『配慮が必要ない』と言ってしまうことはおすすめしません。

就活準備

選考対策

ページトップへ

Copyright © Mynavi Corporation